定言命法から善意意志に話が飛んでいる変な虫がいる。

補足しておく。
定言命法というのは善意思からの命令として考えられているため。
いきなりこんなことを話出すのがわかりやすいと思ってるところに
こいつの短慮がある。

 本当は自分がわかってない。

なら、なおのこと一層、わしが言ってるアイヌのことを話すなら
募金しろ。は善意思そのものじゃなかろうか?

善意志は善くあろうとする意志であり矢印にすぎない。その矢印が
何を指すのか。そして、指されたものに対してどのようなアクション
をするのかこそが問題である。

はっきり言えば、アイヌだから応援するとか先住民の権利をとか…は
弱者に対するアクションの問題である。政府にそれを求めている間に
貧窮で死んでしまうようなことになるなら、政府にそれを求めるとい
う行動は本当に善意志に基づくものだろうか?

 わしはそうは思わない。善意志は困っている者の困っていることを
取り除けと命令するのであって、それは即時に行われなければならな
い。そして、即時にできることが人それぞれで違うのである。
そのようなアクションのネットワークができあがった後に初めて、政
策的な善意志(集団的な?そのような言い方が可能だとすれば)が発
動できるはずである。法に関わるものは法に働きかけることが即時的
である。野菜を作るものは野菜をもってくることが即時的である。

一番だめなのは「口ばっかり」(つまり、他人にやらせようとする)
である。