熊本の道路事情
右折したい。でも、その三差路を曲がった先には車が詰まり、左からも車が進入、
路面電車も近づいて、曲がれないまま信号は赤に――。
熊本市内はとかく運転しにくい場所が多い。
その要因の一つは、「難攻不落」と言われた熊本城の築城とともに生まれたという。
2019年6月、国土交通省や熊本県、熊本市などが県内の交通事情を改善すべく、
熊本都市道路ネットワーク検討会を立ち上げた。
背景には、熊本市内の慢性的な交通混雑、高速道路や空港へのアクセスの悪さなどがある。
熊本市内は熊本城を中心に放射状に道路が通り、朝夕のピーク時は市街地や幹線道路での渋滞が常態化している。
検討会によると、熊本市中心部の自動車平均速度は、東京、大阪、名古屋を除く全国の政令指定都市でワースト1位。
渋滞箇所数もワースト1位だ。
検討会が中心部の渋滞の要因の一つとしてあげているのが、市内に見られるクランクやL字路が続く区画だ。
こうした道路は、熊本城周辺で目立つ。 【道路】天草上島と下島つなぐ「本渡道路」、23年2月25日開通 未来大橋含む1・3キロ 熊本県発表
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