糖尿病の人がどうしてブルワーカーを使うのか調べたらこんなのあったよ。

<慢性疾患と運動処方>糖尿病患者の運動管理(池田義雄)

筋力・筋持久力をつける静的運動

体重の移動を伴わないで行える静的運動は、押す、引くといった静止したまま筋力を働かせる等尺性運動を中心に行う。

しかし筋力トレーニングとしての静的運動には、それほど多くのエネルギー消費量は望めない。

たとえばブルーワーカーを用いたトレーニングをワンセット行ったとしても、たかだか20から40キロカロリーである。

この種の運動のメリットは日頃その気にならなければ使わないような筋肉組織に対しても、まんべんなく負荷がかけられ、
それによりいわゆる廃用性萎縮(長期間使わない筋肉の萎縮)が防止される点で意義がある。

全身の筋肉組織を、腕・肩の筋肉、胸・腹部の筋肉、背中の筋肉、脚の筋肉と4つの部分に分け、それぞれに見合った
トレーニングを実施する。筋力、筋持久力を高めるために必要な強度と時間は最大筋力に対する60%から70%の強度で
6から10秒間の持続によって達成される。

この種の運動も呼吸を止めることなく深呼吸下に行い、息こらえによる循環系への負担増、とくに血圧の上昇を防止するように
心がける。