>>721
ジャンルさておき、栄養豊富そうだけど解読がめんどそう系。
当方は、どういう効果を狙って長文へと繋げているのか意図が分からなかったです。

(忘却曲線が落ち着いた頃に、ご自身で読者目線になって読んでみて、
文字を追うのが楽しくなる文章ということなら、
少なくとも一人はファンがいる文体ということになりますでしょうね。
そして一人いれば…)

二文目、長文のまま、
ちょっと手を入れて(主部の頭でっかちの解消とか)読みやすく整えてみたのですが、
公募予定作ということであれば下手に弄ったものを出すのは遠慮しておきますね。
変わりに息抜きに自由曲解による適当リライトを出しておきます。

 七月に入って三週間、記録的な快晴が続き、みんな、茹だるような暑さに何度、溜息をついたことだろう。そして、今日、夕方、突然に降り出した雨に何を感じればいい?
 通りを行く人々は瞬く間にずぶ濡れになり、彼らのとりどりな靴はメコン河を勢いよく運行している。だけど、すぐに浸水して沈没してしまうだろう。
 地球温暖化の証だろうか? 街を襲うゲリラ豪雨からは、夕立と言ったときに感じる、日本的でノスタルジックな情景が悉く抜け落ちてしまっていた
濡れて滴の垂れる桔梗の花とか、頭を団扇で庇って足早に行く浴衣姿のお姉さんとか、天への感謝をほのかに含んだ感嘆を漏らす窓辺の住人とか。他には……。

 豪雨は循環バスのダイヤを五分二十四秒遅延させ……そのときには、僕の意識は、色彩と輪郭のぼやけた窓の外へと吸い出されていた。