八丁堀」バス停、ストレート型へ 広島の相生通り「立町」と集約 2022/2/18 7:36

広島市は、中区の相生通りにある「八丁堀(あおぞら銀行前)」のバス停について、歩道を一部切り欠いた形の停車帯部分を埋め「ストレート型」にする工事を始めた。
中心部で乱立しているバス停の集約化に合わせた改修で、車体を歩道に寄せやすくし、利用者の安全確保につなげる。年度内の完成を目指す。
停車帯は長さ45メートル、幅2メートル。現在は、バスが斜めに進入するため、停車時に歩道との隙間が広がりやすく、客がいったん車道に降りてから乗降するケースが多い。
停車帯を埋めることでバスは歩道沿いに真っすぐ止まり、客はより安全でスムーズに乗降できる。
併せて現在のバス停を30メートル東に移す。約90メートル西にある「立町」バス停と集約する計画で、移設後、「立町」は使われなくなる。
市は2019年度に1360万円をかけてストレート型にする予定だったが、人手不足などを背景に21年度までで5回の入札不調が続いた。
歩道の材料を御影石からアスファルトに変えるなど工事内容を見直したところ、6回目で落札。落札額は当初からほぼ半額の696万円となった。
相生通りのバス停を巡っては、狭いエリアに「八丁堀」など同じ名前のバス停が乱立していることに、利用者から「わかりにくい」との声がある。
市は広島県警やバス会社と合意できた場所から順に集約を進める予定で、第1弾として両バス停の集約に着手した。
市都市交通部の森田環・公共交通計画担当課長は「乗降客の安全性が向上し、歩道も広がる。公共交通と歩行者双方の環境を改善し、都心の魅力を高めたい」と話している。