3 科目の履修  (1) 専門学科における各教科・科目の履修
学習指導要領第1章総則第3款の2の(1)においては,「専門学科においては,専門教科・科目について,すべての生徒に履修させる単位数は,25単位を下らないこと。」と規定し,
専門学科における専門教科・科目の最低必履修単位数を25単位以上と定めている。
また,専門学科においては,「各学科の目標を達成する上で,専門教科・科目以外の教科・科目の履修により,専門教科・科目の履修と同様の成果が期待できる場合においては,
その専門教科・科目以外の教科・科目の単位を5単位まで上記の単位数に含めることができる」と定めている。
一方,学習指導要領第1章総則第2款の1においては,卒業までに履修させる単位数の計を74単位以上と定めているが,その際,専門学科においては,専門教科・科目の最低必履修単位数の25単位以上含めなければならないとしている。
なお,学習指導要領第1章総則第3款の2の(2)においては,「専門教科・科目の履修によって,必修教科・科目の履修と同様の成果が期待できる場合においては,
その専門教科・科目の履修をもって,必修教科・科目の履修の一部又は全部に変えることができる。」と規定している。
(2) 美術に関する学科における各科目の履修
ア 原則として,すべての生徒に履修させる各科目
「美術史」,「素描」及び「構成」は,原則として,すべての生徒に履修させる科目である。
イ 選択して履修させる各科目
「美術史」,「素描」,「構成」は美術に関する基礎的な知識及び技能を身に付けさせるための科目である。
この3科目は美術科の学習である美術の表現と鑑賞のすべての活動に当たって,その裏付けとされる考え方や技術の基底となるものを学ばせるものであるから,原則としてすべての生徒に履修させる必要のある科目である。
「美術史」,「素描」,「構成」以外の科目の履修については,美術の専門性を生かした進路を主体的に選択する能力の育成を図る立場から,選択履修の幅を広げ,複数年次にわたる選択履修を可能にするなど十分な配慮が必要である。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2010/01/29/1282000_8.pdf