「Tanks vs. Drones Isn’t Rock, Paper, Scissors」
ナゴルノカラバフでアルメニア軍の戦車狩りに大活躍しているトルコ「バイラクター」社製の固定翼「TB2」無人機。
なんで、非ステルスでしかも低速・低空飛行をしているのに、ロシア供与のAAによっては撃墜されないのだろうか?
それは、有人機よりも小型で、エンジン音も小さいからである。
そしてまた、2016年からアゼル軍がナゴルノカラバフ紛争に投入しているイスラエル「IAI」社製の自爆ドローン「ハロップ」が、
SAM陣地や自走レーダー車両と刺し違えるスペシャリストで、これが第一波としてSEADを担任するので、どうもAnti-Air側に歩が悪いのだ。
固定翼ドローン部隊がまず敵のSAMを制圧してしまうのが第一段階。それが済むと、次の段階として、TB2による、敵の戦車狩りが始まるわけである。
戦車は上面を合理的に防禦することが難しい。上方を警戒するようになっていないし、
上面装甲を分厚くしすぎるとその重量増のために機動力と航続力がなくなってしまい、輸送や補給にもさしつかえる。
TB2のようなASM運用型ドローンが上空を支配するようになったら、敵陣営の戦車にできることは、トンネルにでも匿れることだけだ。
かつて、第三次中東戦争から以降のしばらくの時期、対戦車誘導ミサイルを運用する小型で敏捷な装甲車があれば、
陸軍に戦車など不要なのではないかと想像されたこともあったが、けっして、そのようにはならなかった。なぜか?
ATGMは高額で、それを操作するには専門的な訓練を積んだ兵隊が不可欠だった。
しかも、軽量な装甲車は、もし敵戦車の砲弾によって先に撃たれてしまったら、イチコロ。
ミサイルオペレーターが下車すれば、こんどは敵の砲兵や、歩兵重火器によって火制されてしまう。
装甲車も、浸透してきた敵歩兵のRPGによってすら、撃破されてしまうので、オペレーターの楯になってくれない。
有利な点と不利な点が、拮抗していたわけだ。
有人の攻撃ヘリも同じだった。AHは、レーダーによって簡単に探知され、SAMにもAAGにも撃たれればめっぽう脆弱なのに、取得費も維持費もあまりに高額すぎた。
ところが今の「対戦車ドローン」は違う。TB2には、有利な点しかないのである。
https://st2019.site/?p=15287

いよいよ戦車の居場所が無くなってきましたな