子供の頃近所にブス女がいた。団子鼻で赤塚不二夫の漫画に出てくるような子だったんだけど
どういう訳か保育園の頃から好意を持たれてバレンタインのチョコとか誕生日にプレゼントとか
もらった。でも俺はあんまり相手にしてなかった。中学まで一緒だったんだけど高校は隣町の
商業高校へ行って離れ離れになったんだけど成人式で再開した。振袖を着た彼女は別人のように
かわいかったわ。団子鼻もむしろ愛嬌。子供の頃は色黒だったけど真っ白、日本人形みたい。
地元の短大生で都会の大手企業の一般職OLの就職も決まってるんだって。「彼氏いるの」
と聞こうとしたら「俺君彼女は?」と聞かれて「いない」と答えたら「そうなんだ」と言って
女王様は立ち去って行ったわ。当時はバブル期、きっと都会でいい男を見つけて結婚したんだろうな…
40年くらい前のアルバムを見直してみると彼女はなんか愛嬌あるし、なんかもったいないことをした。