>>389
鍼灸師です。
ちょっと論文の方は大学以来なんでまだ目を通していませんが
確かにご指摘の様に感染性炎症はあり得ないですし、反復した刺激による組織損傷と考えるには非定型的というか
ラケットによって変わるとか、頻度や年齢などとの相関に乏しい気がします。

肩関節周囲炎も、炎症が起きているのかというには発症の仕方やこれはご存知であればご教示願いたいのですが
自験例上も症例報告でも同側で二度起こすという事が無いことから
これもいわゆる炎症では無いのではと考えております。

神経生理学のシュミット博士の講演で肩にはsilent nociceptorが多く、これが一度起きて(silentから目覚める)しまうと痛みが出る
この痛みはmorphineでないと収まらない、という事を仰っており、肩関節周囲炎に対しては炎症というよりはこの侵害受容器の興奮説の方が矛盾なく説明できるかと考えております。

かなり前ですが、ある整形外科医のブログだかで、opeで所謂テニス肘、外側上顆炎の患者さんの肘を見ると、
外側上顆の筋付着部は腱板をなしており、ささくれだったような病変を示す事が多い
従って、一般に言われるような炎症ではない、というような事を書かれてました。

その整形外科医のテニス肘のopeがテニスをしてた患者さんのものなのか、主婦などの日常生活レベルの方のものなのか不明だったので何とも言えませんが
少なくとも仰るように感染性炎症や侵害刺激による炎症ではないかと、鍼灸での治療結果や経緯を見ても感じます。

>そこで、(中略)持続的な冷却を試してみることにしてみた。方法は保冷剤をサポーターで巻いて、毎日数時間くらい自宅で患部を冷却といった感じ。
これは所謂よくトレーナーが行うアイシングに相当するものだと思いますが、
やり方としてはどのような感じなのでしょうか。

私が習った方法では、保冷剤だと0度以下の凍傷の恐れがあるので、ビニール袋に氷水を入れて0度の氷水を作り、それをバンテージで固定
もしくは紙コップに氷を作り、紙の部分を剥がして患部に当てる(皮膚温で溶け、これも氷水同様0度の氷水になる)
人により感じ方が違うが約10分過ぎた頃に冷感を通り越し感覚が麻痺、冷たさを感じなくなった所でアイシングを一時中止、再度数分休んだ後、同様に感覚がなくなるまで冷やす→鎮痛を目的としたアイシング

冷感がなくなってもそのまま続け、20分ほど越えてくると今度は収縮した血管が拡張し、幹部の過冷却を防ごうと血流を促進し
乳酸などの発痛物質や疲労物質の排除→リカバリの促進としてのアイシング

と習った事があります。

恐らく塞詮術としての冷却ということですと血管収縮を長時間引き起こすやり方で効果が出たと考えられますがいかがでしょうか。