>>984-986
ここで言っている「活人画」のモチーフになっている「信仰、希望、愛」と言うのは、新約聖書の中でも最も有名な箇所の1つ、第一コリント人への手紙13章からの引用。ちなみにこの章は、広く「愛の章」として知られている。この章の最後の言葉は次のように締めくくられている。

"こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。"

つまり、聖書は永続するものが3つあると言う。信仰と希望と愛だ。どういうことかって言うと、この地上の生涯で、時に人生は順風ばかりではなく逆風が吹くこともある。試練の嵐を避けることができないのが世の常。しかし、にもかかわらず、信じ、望み、愛したことは、かけがえのない宝物のように、いつか帰る天の故郷に永遠に刻まれると言う事。

現世の短い生涯は、永遠の来世に密接にリンクしていると言うのはそういうことさね。

アンが、奨学金を蹴って、グリーンゲーブルズのマリラのもとにとどまること決めたのは、アンが「愛する」と言う選択をしたことを意味する。( >>994 に続く)