文部科学省の公教育での英才教育(Gifted and Talented Program)の否定、大学単位早期取得制(Advanced Placement Program)普及の否定。
海外では両者とも公教育で行われている。
海外は学区を設けず、広範囲から厳格な学力基準で選抜、高校の標準を超える高度なカリキュラムを持つ国公立高校をHigh School for the Giftedに定めて優秀な生徒を育てている。
米国(高校課程だけ、ニューヨーク市やシカゴ市全域学区の公立特別高校、全寮制の州立科学高校)。
韓国(全国学区の科学高校23高校)。
シンガポールとフィリピンとマレーシア(中高一貫だが高高校募集もする科学高校)。
タイとベトナム(高校課程だけ、全国学区の国立大学附属の文理高校と科学高校、全県全省学区の公立特別高校)。
オーストラリア(各州に全州学区の州立特別高校、高校課程だけと高校募集ありの中高一貫と2種類)。
中国(高校募集数が圧倒的に多く、大都市周辺から選抜する国立大学附属高校と大都市の公立特別高校)。
ロシアとウクライナ(高校課程だけの国立大学附属科学高校)。
英国(2014年以降に新設された高校課程だけの国立大学附属数学高校)。
ドイツ(州全域学区の理系ギムナシウム)。
文部科学省は情報としては認識しているが、日本への導入は行う意思がない。
結果として優秀生徒の公立離れを、公立高校の弱体化を特に首都圏で招いている。