パン、と音がして、おっさんの頭からは大量の水が溢れてきた。
水はおっさんの体臭の比じゃないほど臭くて、古い油と腐った魚?みたいな匂いがした。
俺はもう涙が止まらなかった。
それはおっさんへの情や殺してしまったことを後悔する気持ちからでは決してなかった。
ただただこの臭さが目に染みて、おっさんへの嫌悪でクラクラと脳が茹だって涙が出ただけだった。