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それから暫くして。
奉行の領地に「大木の妖怪(西洋魔物のトレントみたいな)」が現れ、吹雪を巻き起こし、人々を氷漬けにして殺戮し始める。
奉行が装備していた甲冑は、一度の使用で寿命を5年消費するという恐ろしい代物であった。
奉行はこの時既に老衰で床に臥せていたが、「戦場で、鎧の中で死ぬ事こそが武士の誉れ」と言って、また甲冑を装備して妖怪退治に出陣する。
いざ、奉行が大木の妖怪に攻撃を加えると、大木の中から女型の鬼の忍者「雪鬼」が現れる。
その正体は、復讐のために鬼として甦ったリッカである。
雪鬼は、その香賀忍法帳もドッキリビックリな忍術(もとい妖術)によって奉行を圧倒し、甲冑を破壊して丸裸にしてしまう。
奉行はカッコいい表情で「わしにはもう何も無い。とどめを刺すが良い( ・`ω・´)キリッ」と潔く敗けを認める。
しかし、雪鬼は言う。
「いや、お前はまだ一枚着ているじゃないか」
どういうことか(´・ω・`)?と首を傾げる奉行。
雪鬼は忍術によって凍てつく波動を放ち、奉行の体の肉を霜柱にしてこ削げ落としていく。
そして奉行は骸骨の姿と化すのだが、それでもなお生きており、「寒い!寒い!((( ;゚Д゚)))」と腕を抱えてガタガタ震える。
雪鬼「骨だけになっても、お前は死ねない。死なせない。大草原不可避」
雪鬼は一頻り嘲笑うが、やがてピタッと真顔になると、「さみしいね」と呟き、何処かへと去っていく。
奉行は必死にとどめを乞い、鬼の名を呼び続けた。(o;д;)o