0005本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止
2017/02/18(土) 13:14:05.33ID:+b93DY0X0電車到着の放送が流れ、ホームに向き直すと、耳元で
「知りませんかあ?」
男の顔が俺の顔のすぐ横にあった。俺は腰を抜かしそうになった。
パァーッと警報が響き、直後に電車がホームに入ってきた。よろめいた俺は白線の外に出てしまっていたようだ。一瞬のことだった。
しかし消えてしまったかのように男はいなくなっていた。男の吐息が耳元に残っている。絶対に気のせいではない。
回りの視線がちょっと気になったので、電車は一本見合せた。
ホームをよく見て回ったが、男の姿はなかった。以来その男は見ていない。