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STAR DRIVER 輝きのタクト 銀河美少年伝説SSスレ

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1創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/03/14(月) 00:31:03.96ID:J3jPnULA
立てました。
2011/03/17(木) 20:59:30.35ID:S/9BYucV
やれそうな気がするときにはやれる!

昨日シンデレラのSSを書いたものです
ありがたいことに続きが読みたいという意見があったので、続きを書いてみようと思いました
またしばしお付き合いしていただければさいわいです
2011/03/17(木) 21:01:36.84ID:S/9BYucV
【劇団・綺羅星(バニシングエージ)でシンデレラ、蛇足】

サカナちゃん『どこまで話したかしら?』
ブランク「王様のお城に向かうところだよ」
マンティコール「また独り言? もういいかげんにして〜って感じ〜」
サカナちゃん『ひゅんっひゅんっと鞭が空気を割く音に魔法使いの表情がこわばります』
サカナちゃん『なんだか楽しそうなシンデレラとなぜか泣きそうな魔法使いが仲良く向かったお城ではもう舞踏会が始まっていました』

ブランク「道中何度も言ったけど、魔法の効果が続くのは今日だけだから。十二時を過ぎるまでには戻ってくるんだよ」
マンティコール「わかってるわ〜。じゃ、行ってくるわね〜」
ブランク「いってらっしゃい」

サカナちゃん『本日は王様のお嫁さんを探すパーティですから、お城は基本的に男子禁制となっていました。
       魔法使いはシンデレラの帰りを外で待ちながら時計の針を気にしています』
サカナちゃん『それからしばらく、魔法使いはお城の外で待っていましたが段々と不安になってきました』

ブランク「本当に大丈夫かな……」
サカナちゃん『彼女のことが心配?』
ブランク「いや、仮面をつけてないシンデレラなら心配しなかったけど……ねぇ?」
サカナちゃん『魔法使いは少し考え、すぐに結論を出しました』
サカナちゃん『そうだ、忍び込もう!』
ブランク「…………」

ブランク「えっ」
2011/03/17(木) 21:03:23.11ID:S/9BYucV
サカナちゃん『もちろん、王様のお城に忍び込むなんて大罪です、見つかったら殺されても文句は言えません』
ブランク「そうそう!」
サカナちゃん『でも、そこは魔法使い。隠密行動は得意です』
ブランク「君の魔法使いに対するイメージは間違ってる」

サカナちゃん『でも、シンデレラが心配でしょ?』
ブランク「うっ……」
サカナちゃん『残り時間も少ないし、様子を見に行ったほうがいいわ』
ブランク「……わかった。行くよ」

サカナちゃん『魔法使いは魔法で姿を消してから、こっそりとお城に忍び込みます。
       そこはまさに荘厳という言葉がよく似合う美しく大きなホールでした』
サカナちゃん『しかし、その素晴らしい光景よりも魔法使いは時計が気になります。
       シンデレラの魔法がとけるまであと十五分しかありません』

ブランク(早くシンデレラを見つけないと……)

サカナちゃん『一方そのころ、ホールを見下ろせるくらい高い位置に王様はいました』
ヘッド「…………」
サカナちゃん『誰とも踊らずに、冷めた目でホールを見ています。
       すると、つまらなそうにしている王様に歩み寄っていく女性の姿を魔法使いは目にしました』

ブランク「シンデレラ!?」
2011/03/17(木) 21:05:35.15ID:S/9BYucV
サカナちゃん『そう、王様のほうに向かっているのはシンデレラなのです』
ブランク「やばいやばいやばい!」
サカナちゃん『どうして?』
ブランク「あのウザかわなシンデレラだったら王様に不敬罪で殺されちゃう!」
サカナちゃん『ウザかわ?』
ブランク「ウザいけどかわいい、みたいな」
サカナちゃん『はぁ…………』
ブランク「わかんないけど、今あきれてる?」

サカナちゃん『魔法使いが変なことを言っている間にシンデレラは王様と言葉をかわします』

マンティコール「ごきげんよ〜」
ヘッド「…………」

マンティコール「まもなく銀河美少年はやぶれるぅ〜、あはは〜」

ブランク「うわっわっ! 暴言だよ! 言っちゃダメなことだよ!」
サカナちゃん『魔法使いがあわててシンデレラの下に向かっている間にもシンデレラは続けます』

マンティコール「それにミヤビ・レイジってなぁに? 偽名に憧れる年頃でもないでしょ〜?」
ブランク「ダメだって、シンデレラ!」

サカナちゃん『魔法使いがシンデレラを後ろから羽交い絞めにします。
       そのとき、魔法使いはうっかり透明になる魔法をといてしまいました』
2011/03/17(木) 21:08:35.01ID:S/9BYucV
マンティコール「なによぉ、ブランク。ホントのこと言ってるだけでしょ〜」
ブランク「本当のことって言っちゃダメなんだよ! っていうか、うわっ、お酒くさっ!」
サカナちゃん『シンデレラは初めての華やかな舞台で少し羽目を外しすぎたのかもしれません』
ヘッド「くっ……この無礼者どもを捕らえろ!」
サカナちゃん『王様の命令を受けて、武装した衛兵たちが流れ込んできました』

サカナちゃん『魔法使いはシンデレラを抱きかかえて、一目散に逃げ出します』
ブランク「帰ろう、もう帰ろうシンデレラ!」
マンティコール「えぇ〜」

サカナちゃん『あっ、忘れてたわ』
ブランク「なにを!?」
サカナちゃん『この物語は未成年に飲酒をすすめるものではありません。
       お酒は二十歳になってから。未成年の飲酒、ダメ絶対』
ブランク「悠長に言ってる場合か!」
2011/03/17(木) 21:11:20.49ID:S/9BYucV
サカナちゃん『それから指名手配されてしまった二人は、あっさりと捕まり……ませんでした』
サカナちゃん『魔法で衛兵たちから逃れたシンデレラと魔法使いは、町にいることもできず馬車で西に向かっていました。
       カボチャの馬車は目立つので、普通の馬車。今度は馬もいます。服装も目立たないものに変えました』

マリノ「本当にごめんね。あのときは、ちょっとはしゃぎすぎたっていうか……」
ユウ「いいんだよ。あれだけ豪華なパーティだったんだから、少しぐらいはしゃぎたくもなるって」

サカナちゃん『二人が向かっているのは、シンデレラの実妹がいるという西の町です』
ユウ「妹のミズノちゃんとおばさんが別の町で暮らしてるのを知ってるんだったら、どうしてこっちで暮らしてたの?」
マリノ「その……向こうに行くお金がなくて……」
ユウ「あ〜、扱い悪かったもんね」

マリノ「ところで、私をミズノのところに送り届けたら、その後はどうするつもりなの?」
ユウ「魔法使いの出所と行き先はおとぎ話では聞いてはいけないものなんじゃないのかな」
マリノ「そうなの?」
ユウ「いや、考えたこともなかっただけ」
マリノ「えっと、だったらね、もしよかったらでいいんだけど……私たちと一緒に暮らさ――」
サカナちゃん「そうね。それは、とてもいい提案だわ」
マリノ「えっ?」
ユウ「は?」
2011/03/17(木) 21:13:56.86ID:S/9BYucV
サカナちゃん「魔法使いは自分のとなりに突然現れた女の子にビックリしました」
ユウ「いやいや、平然とナレーション続けてるけど……」
サカナちゃん「なんと、少女はシンデレラの下に魔法使いを向かわせたのは張本人だったのです!」
マリノ「そうなの?」
ユウ「まぁたしかに、そういう見方ができないわけじゃないけど……彼女ナレーターだし」

サカナちゃん「行く先のない少女と魔法使いにとってシンデレラの提案は願ってもないものでした」
ユウ「あの……サカナちゃん?」
サカナちゃん「今、いいところだから黙ってて」
ユウ「あ、はい……」
サカナちゃん「ごほん、ごほん。それから三人はシンデレラの妹と共ににぎやかで楽しく暮らしたとさ」

マリノ「まだ着いてないのに、この人……」
ユウ「ま、まぁいいんじゃない? 物語っていうのはめでたし、めでたしで終わるもののほうがさ」
マリノ「……うん、そうだね」
サカナちゃん「この物語はここで終わりです。でも」


サカナちゃん「人生という冒険は続く――」
2011/03/17(木) 21:16:13.29ID:S/9BYucV
これで終わりになります
蛇足でちょっと無理やりな終わり方で申し訳ない
読んでくださって、ありがとうございました
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