WINEにおいて、

1. MDIのCMDIChildWndのCViewのCLIENT領域全体(子ウィンドウの
  中全体と言ってもよい) に >>409の1.の色を塗って、完全透明
  にしている時は、CMDIChildWndのタイトルバー(子ウィンドウの
  タイトルバー)をドラッグしても高速に動かせる。

2. 1のCViewの中に、pDC->LineTo()で直線を一本描いた状態にしてから
  同じ事をしようとすると、とても遅くなる。

3. 2.は、直線の代わりに pDC->TextOut() で文字を描いても同様に遅く
  なる。

4. 推定では、Wineは、Win32のCreateWindow系で、Parent Window が
  Desktop 以外の場合、XWindow の Window を使わず、自前で
  Parent Window の中に画像を合成して子Windowを模倣している。

5. 4.の様にしている理由は、推定だと Window Manager の種類による
  挙動の違いに患わされずに安定して Emulation するためかも知れ
  ない。

6. その結果、XWindow の ARGB 値による高速な透明処理を利用できな
  くなり、低速になる。

7. しかし、なるべく低速にならないようにするため、少なくとも、
  子ウィンドウの中全体が完全透明な場合については、対策が取ら
  れており、高速にドラッグできるようになっている。

8. その結果、2, 3 のような条件の時のみ遅くなると推定される。