ことし１２月で一部区間の廃止が決まっているＪＲ留萌線で、停車中の列車の運転席から
車内放送などに使う装置３つが盗まれているのが見つかり、警察が捜査しています。

警察やＪＲ北海道によりますと、１７日午後１０時すぎ、留萌線の留萌駅で、
ホームに停車していた普通列車の運転席から、
本来あるはずの装置がなくなっているのを運転士が見つけました。
ＪＲが調べたところ、車内放送や運賃表示の内容を設定する「系統設定器」と、
自動放送の内容が記録されている「音声合成装置」、それに、放送を流すための
「自動放送装置操作盤」の３つがなくなっていました。

ＪＲによりますと、この列車は、この日の午後８時２０分に深川駅から留萌駅に到着し、
運転士はドアに鍵をかけてホームの端に停車させていましたが
見つかった時、鍵は開けられていたということです。

警察は、運転士が列車から離れたおよそ１時間半の間に何者かが盗んだとみて、
窃盗事件として捜査しています。

留萌線は、留萌駅と増毛駅の間がことし１２月で廃止されることが決まっていますが、
沿線では廃止が決まって以降、駅名が書かれた看板や運賃表が盗まれる被害が相次いでいます。