3/27 - 4/2 isuta
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優先順位の見直し

真に人間的であるということ

今週のおうし座は、脱・「ロボット人間」化への突破口。あるいは、より「人間的」なデザインを追求していこうとするような星回り。

都市や建築物が「人間的」でなければならないという話は、今日ではほとんど自明とされていますが、幕張メッセやヒルサイドテラスなどの設計で知られる建築家の槇文彦は、次のように述べています。

われわれはここで、いわゆる人間的であるということを、たんに人間に対応したスケールの確保、ゆっくりした生活のテンポ、緑と太陽、静寂、歴史の保存といった形でのみとらえてはならない。
真に人間的であるということは、どのくらいその時点において人間であることが尊重されているか、ということにほかならないからである(『記憶の形象―都市と建築との間で』)

翻(ひるがえ)って、現代社会では果たして「人間らしく」あることが尊重されていると言えるだろうか。
むしろ、ただ政府の決定や大企業の広告文句に操られ、その都度働いたり、楽しんだりするだけで、受動的かつ機械的な反応しか示さない「ロボット人間」となることが推奨されていると言った方が近しいようにさえ感じてしまいます。

そして、そうしたロボット人間にとっては、「ゆっくりした生活のテンポ、緑と太陽、静寂、歴史の保存」などより、「いつも忙しくしていること、コンクリートと蛍光灯、喧噪、流行に乗っていくことによる自己更新」の方が、よほど「人間的」なデザインであるはず。

29日におうし座から数えて「自己教育」を意味する3番目のかに座で上弦の月を迎えていく今週のあなたもまた、自分にとって「人間的」であるとはどのようなデザインや建築を指すのか、そしてその実現のために不可欠で譲れないものとは何なのかが明確になっていくでしょう。