>>890
目と耳の良い諸兄はお気づきの通り
トニー・ボウは超高回転のクランクシャフトにクラッチをミートする瞬間アクセルを戻しパーシャルにする
つまりコンロッドからクランクに伝わるトルクは限りなくゼロに近い

ボウがノーストップのない日本の大会でY社のプロトタイプに乗ったと仮定しよう
3m級のステアの手前でスタンディングしてラインを睨むその瞬間は
ホイールもハブもチェーンを介してドライブシャフトも静止している

ここで15000回転のクランクシャフトにクラッチが直結されたとき
まずは超高回転のフライホイールのトルクがクランクシャフトに伝わりトランスミッションからドライブシャフトに伝わる

ここで最も負荷が掛かり強いストレスに晒されるのがフライホイールとスピンドルとの接合部分
WRで強度計算をしていると言うお方もいるが使い方が全く違う

WRでそのような使い方はもちろん想定外だろうが
Y社の開発はトライアルと言うものをWRと同じような使い方をする競技だと思い込んでいる

その結局強いストレスに晒された半月キイが何度でも破損する結果を招く

ベンダーはスポンサーの味方をするべきと言う意見もあったようだが
商売と開発は別
ダメなものはダメとはっきりダメ出しするKレーシングの姿勢がY社を救うことになる

もちろんY社が現場の声に謙虚に耳を傾ける姿勢を持っていればの話だが