「偽装留学生ビジネス」

 専門学校などの授業についていこうとすれば、最低でもN2の日本語レベルは必要となる。それにも拘わらず、日本語能力を問わず、留学生を受け入れる学校は非常に多い。営利目で、偽装留学生の受け入れで生き残りを図っているのだ。一方、留学生は日本語学校から専門学校などに進学すれば留学ビザを更新でき、出稼ぎを継続できる。
 大阪市の専門学校「日中文化芸術専門学校」で300人以上の留学生が退学となっていたことが発覚し、新聞などで大きく報じられた。同校は定員を大幅に上回る留学生を受け入れた後、管轄の大阪府などから是正を求められ、一部の留学生を退学にしていた。退学となった留学生のうち7人のベトナム人は、同校の張永勝・理事長らに損害賠償を求める訴えを起こしている。
なぜ、「日中」を名乗る専門学校にベトナム人留学生が在籍し、定員超過の末に退学という事態が起きたのか。この事件には、日本語学校から専門学校、

更に大学へ広がる偽装留学生ビジネスの闇が象徴されている。