4小学生が園児暴行 殴るける、首にはロープ

 【北部】北部の小学3、4年生の男子児童4人が今月1日、幼稚園男児1人の首にロープを巻き付けて引きずったり、
殴るけるなどの暴行を加えていたことが17日までに分かった。小学校長は2日に把握したが、教育委員会などへの
連絡が遅れ、「判断を誤った」としている。小学校側は被害園児に心理カウンセラーを派遣し、ケアを行っている。中
心的な加害児童については児童相談所での一時預かりを検討している。
 同校によると、加害児童らは、幼稚園の近くで遊んでいた園児3人のうちの1人に「以前悪口を言われた」と文句を
つけ、男児らがこの園児の肩をたたくなどし、服を全部脱がせた。
 ほかの園児は帰されたが、4人は被害園児に服を着させた後、近くの2階建て住宅の屋上に連れて行き、再び全
裸にして水が入ったバスタブに入れた。再び服を着させ、50センチ離れた隣家の屋上に飛び移らせ、屋上にあった
ロープを首などに巻き引っ張るなどした。
 続けて、深さ約1・5メートルの水が入った約2メートル四方の給水タンクに園児を落とそうとしたが、一人が止めた。
その後場所を移動した際、園児はすきを見て逃げたという。
 事件翌日の2日に園児が登園。首にロープの跡が残り、母親の訴えなどから発覚した。同校は、加害児童らを呼
び出し、事実を確認。保護者らとともに、現場確認や話し合いを重ねた。
 同校は事件後、3、4年生、幼稚園の保護者らに事件の内容を説明。加害児童に対して、警察や教育委員会など
の関係機関と地域で連携し指導に当たり、暴行が起こった背景を調査している。被害園児にはカウンセリングを続
けるという。
 警察や教育委員会には地域の関係者が9日に連絡。校長は「命にかかわること。事の重大さは認識していたが、
事件として警察や教育委員会に一報を入れなかったのは判断が誤っていた」と説明。「被害園児の心のケアを十
分に行っていきたい」と話した。教育委員会の担当者は「専門家とも相談しながら、被害、加害児童の心のケアに
当たりたい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070217-00000017-ryu-oki