取材を受けました。本日の朝刊記事です。
がん大国白書
その日に備えて/5 補完代替医療のみは危険 科学的証明なし、食事療法など 
生活の質、改善には効果も
http://mainichi.jp/articles/20190206/ddm/016/040/002000c?pid=14542

ーー「玄米食や野菜スープなどいろんな食事療法をやりましたが、どんどん体調が
悪くなりました」。熊本県錦町で夫とともに自然栽培の「錦自然農園」を営む内布
恵美子さん(54)は約1年前、標準治療の一つである抗がん剤の利用を拒否した
日々をこう振り返る。
 2016年秋、リンパ節転移のある進行性の大腸がんが判明、大学病院で抗がん
剤治療を始めた。ところが直後から極度の冷えや手足のしびれ、味覚障害などの副
作用が表れた。内布さんは「自分には合わない」と考え、使用から1週間で主治医
に治療の終了を依頼した。
 がんは1年もたたず肺や肝臓、おなかに転移した。野菜スープや玄米食といった
食事療法だけでなく、健康食品やサプリメントなども試したが進行を止められず、
体の痛みで食事も取れなくなり、18年3月までに体重は10キロ減少した。
ーー
この方の場合、代替補完医療をやり尽くして、無効だと悟った後の方向転換で間に
合いましたが、間に合わない人がたくさんいます。
最初に標準治療ではなく、代替補完医療を選ぶと死亡率が2倍になるという報告が
あるくらいです。
がんの人に代替補完医療を安易に勧めるほうの問題も認識されるべきでしょう。