0001名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/07(日) 08:41:53.56ID:hratBcyB0
>>62
普通に「おいしー!」で終わりそうな気もするんだが 0065名無しさん@お腹いっぱい。2017/07/24(月) 23:18:31.31ID:ZNhlRrGQ0
>>64
まぁ所詮畜生は人になっても畜生なんだなぁ アライさんアンチスレは、最初はもっとこう手心があったのに…
アンチとはちょっと違うかもだけどさ、ボス虐ってシコくない?
別にボスだけじゃないんだけど、アシモフの三原則的なプロトコルがあるにしろ、自我の為にそうだったにしろ、人間に友好的でどんなに痛めつけても態度を変えないコンパニオンロボットを一方的に嬲り殺すって最高なんだよなぁ
ボスの場合には物理的にもそうなんだが、たとえばパークスタッフでもフレンズでもボスを破壊しようとしても手を上げられないんだと思うんだわ
多分最初は「ダメダヨ、ヤメテネ」とか言って逃げ回るんだろう
でも、それを押さえつけて無理やり破壊しようとしたら、それがフレンズ相手でも自身の損壊を防ぐ為に「コワレチャウヨ、ヤメテネ」とか「イタイヨ」とか警告(?)メッセージを話すはず
さらにそれを無視して破壊行為を続けて、外装だとか内部機器類が破壊しだすと激しさを増した警告メッセージがエラーメッセージと混じりだして「外装ニ亀裂ヲ確認、イタイヨ、イタイヨ」とか「ドウシテ、ドウシテ、ヤメテネ、ヤメテネ」とか言い出す(願望)
で、やっぱりクライマックスは修復不能なまでに壊れて機能停止する瞬間だと思うのだわ
何か"存在"がそれ自体の意思に反して不可逆に破壊されてしまう、形のあるモノの形がこの世から永遠に失われてしまう瞬間に、子供の頃に親が大事にしてた物を壊してしまったときのようなじんわりとした罪悪感を感じるんだが、それがたまらなく気持いい
ボスも壊し続けていけば、ファービーとかがぶっ壊れるときみたいにだんだんと台詞が要領を得なくなって、ビープ音みたいになってかすれて消えてくんだろうな、最高だわ
>>72
冗談で嫌い嫌い言ってたら
本当に嫌いになることってあるよ >>79
わかってくれるやつが居てうれしいなぁ……
ところで、このスレってアンチスレじゃなくてただのリョナラー談話室に見える >>79-80
本体はレンズと枠だけだからなあ…
外装を壊しても警報音を鳴らすだけで本体はダメージ無さそうだし、いざ本体に手をつけたらあれだけ精密そうなもの、プツッと壊れてそれっきりになりそうだ。 >>81
すごく冷静で本編の描写に即した突っ込みに俺のボス虐熱が瞬間冷却したわ
やっぱ熟練アンチは俺みたいなニワカファンよりも作品に精通してるってはっきりわかるんだね
てか、あいつらデータリンク持ち&常時相互バックアップだから逆襲されそう
色々とスレ違いだからもうやめとくわ 俺にラズパイとかArduinoとかで電子工作が出来れば,ボス型ファービーをつくったのに
まあ主人に置き去りにされた従僕の獣、ってのも面白いキャラクターだよな
ボスリョナSSでも書いてみるかな
ボスに感情を与えて,サーバルを轢いたことを徹底的にねじりたい
>>81
ボススレを見てもレンズをボスと見做している人いない
俺もレンズなら虐めたくなくなるので2期をレンズで出てほしい 競馬場の建物に勝手に入った罪と、オブジェにぶつけた罪でボスを追い詰め鬱病にしたい
まあボスに意識なんてないから鬱病にはならないけど
Welcome to ようこそジャパリパーク 今日もドッタンバッタン大騒ぎ――
ここは超巨大総合動物園ジャパリパーク。砂漠から雪山まで至る所から集めた動物たちと、それらがヒト化した不思議な存在「フレンズ」が自由気ままに生きている場所です。
そんな十人十色なフレンズたちの胃袋を支えるのが、彼ら。ラッキービーストです。
キョウシュウエリアのジャパリまん工場。ここでも多くのラッキービーストが、日夜ジャパリまん製造に従事しています。けれど、今日の喧騒はどうやらいつもとは違うよう。
というのも、一部のフレンズによって、生産中のジャパリまんが奪われてしまったのです。
「ポストハーベスト処理ヨリオーダー: 製品コード011 40ヶ製造 製品コード012 50ヶ製造 願イマス」
「エラー エラー: 製品コード011 製造数ハ既定値ニ達シマシタ 製品コード012 製造数ハ既定値マデ残リ 12ヶデス」
「エラー エラー: 製品コード011 収穫数ハ 40ヶ不足シテイマス 製品コード012 収穫数ハ 50ヶ不足シテイマス」
話が噛み合っていないラッキービーストたち。実のところ、最初にジャパリまん強奪を発見したラッキービーストからして、決められた通りの行動を取ってはいたのです。
エリアのラッキービーストたちを統括する、キョウシュウ管理センターにイレギュラーレポートを送信するという行動を。
本来ならそのレポートはすぐさま受理され、必要な範囲のラッキービースト全員に情報の展開がなされるはずでした。
そうなれば、フィールドワーク担当ラッキービーストは強奪犯を追跡し、飼育・給餌担当は食べ過ぎで体調を崩すフレンズが出ないか目を光らせ、工場では生産管理担当が追加生産スケジュールを作成し承認を求めたことでしょう。
けれど、そうはなりませんでした。レポートを受理し、判断を行うべき存在が、今のパークにはいなかったのです。
それですから、警備担当の「ジャパリまんが奪われた」というレポートは収穫担当やポストハーベスト処理担当には伝わらず、彼らは彼らで「前工程から製品が流れてこない」というレポートをめいめい送っていたのです。けれどどのレポートも答えは同じでした。
決まって「受理待ち」の一文だけなのでした。
あんまり長いこと「受理待ち」が続くので、ポストハーベスト処理担当ラッキービーストはちょうど通りかかった収穫担当に直接オーダーすることにしました。
けれど「エラー エラー」ばかりで埒が明かず、ひとつ前の工程へ、ということを延々と繰り返して、ようやくここまで遡ってきたというわけでした。
ここでもやっぱり「エラー エラー」を繰り返して、どうやら足りない分は風で落下したり規格に合わず検品で跳ね出しになった分として処理することで話がついたようです。それなら生産を続けて、事後報告で済ますことができます。
真面目なラッキービーストは「本日の跳ね出し・不良数 90」とレポートを書きました。センターからの返答は「受理待ち」でした。
ところがトラブルは続くものです。生産を再開するやいなや、ジャパリまんの生地を練る機械からけものが唸るような音が鳴り出しました。
実のところ、最近では異音がすることはさして珍しいことではなくなりつつありました。
とっくにメンテナンス期限を過ぎていること、機械の調子が悪いことは事あるごとにセンターに報告しているのですが、特に対策がなされることもなく、ラッキービーストらへの指示もないままなのです。
しかし今回の異音は一段と大きいな、そう気づいた機械管理担当のラッキービースト、LBU-A3155は無線リンクで運転を止めると、この工程のオペレータ、LBU-A3162に駆動部の様子を見てくると伝え、メンテナンスハッチから中に飛び込みました。
A3162は運転盤の前で、A3155の帰りを待ちました。長いこと長いこと待ちました。けれどもA3155は戻りません。代わりに生産管理のLBU-A3128が現れました。
「生産数ガ不足シテイマス 運転ヲ再開シテクダサイ」
「ダメデス ダメデス 現在コノ機械ハ稼働デキマセン」
A3155が機械から出たことを確認するまでは、動かす訳にはいきません。A3162は直ちにA3155の現在地を問い合わせて――固まりました。
「ケンサクチュウ... ケンサクチュウ... ケンサクチュウ...」
A3128は「ケンサクチュウ...」を繰り返すA3162を耳でどかして、運転盤にアクセスしました。製品コード012の製造数が既定値に達しています。そして運転制御にはロックが掛けられていました。
なるほど、生産数がいっぱいだったのか。けれど今日は事情が違う。既定値を超えて作らなければならないんだ。A3128はロックを解除し、運転を再開しました。
そのころA3155は首尾よく異音の原因を突き止め――そして固まっていました。
ラッキービーストは優秀なロボットです。機械を点検して摩耗したベアリングを見つけ出すのは造作も無いことです。
そしてレポートを作成しようと交換部品の在庫数を検索して、「ケンサクチュウ...」を繰り返していたのです。
そこへ突然足元が動き出して、A3155の検索機能は強制的に閉じられました。慌てて辺りを見渡そうとして体を起こすと、耳の先に太いシャフトが食いつきました。
ガリガリ、ガリガリ。誰が聞いても明らかな異常事態です。
A3128は間髪入れず非常停止ボタンを押し、「アワ、アワワワワワワワ...」とうろたえました。
メンテナンスハッチからは、緊急時を知らせるサイレンが鳴り続けています。惰性でわずかに回転を続けているシャフトが、A3155の両耳をじわりじわりと磨り潰しているのです。
「タスケテ...タスケテ...作業機ニ重大ナ損傷...」
飛び込んだ仲間の手によって、いや、耳によって引きずり出されたときには、もうその両耳はほとんどなくなってしまっていました。外装を失い素子がむき出しになった警告灯からは真っ赤な光が溢れるように流れ、A3155は怒りに打ち震えているようでした。
時を同じくして、ジャングル地方ではA3576がジャパリまん配達のために高山を登っていました。
アルパカやマーコールたちがもっと低い場所に棲んでくれれば配達も楽なのでしょうが、ラッキービーストはそれを願ったりはしません。彼女たちが棲みたいように棲むのを支えるのがパークガイドロボットの努めです。
そうはいっても、急峻な山を往復するたびに駆動系の摩耗は深刻化していきます。A3576も以前からメンテナンスを求めていましたが、今日まで認められることはありませんでした。
3Dマッピングと超音波エコーロケーションにより、足をかけるのに最適なポジションを瞬時に算出し、危なげもなく登っていくA3576。
その右足が、不意にぴょんと跳ねました。
サーボモータ配線の接触不良による誤動作。自己診断プログラムが原因を突き止めたときには、A3576の体は足場を失って宙を眺めていました。
瞬時にジャイロセンサが働き、モーメンタムホイールが最大出力で回転します。かろうじて左足と尻尾の先で、体を支えることに成功しました。
しかし不安定な岩場で、モーメンタムホイール頼みでバランスを取る状態。いつまで持つともわかりません。
周囲に別の個体がいないか検索しようとしましたが、応答はありませんでした。管理センターへの緊急レポートの返答は「受理待ち」でした。
他に取りうる手段は、センターを介さず付近のラッキービースト自体を中継局とする音声通信ですが、これはヒトの緊急時のみに許可されている機能でした。
今できることはこれしかない。A3576はひたすらホイールを回して凌ぎます。吹き下ろす山風のたびに体が揺れ、制御をカットした右足もフラフラと揺れています。
作業機側のバッテリーが切れるか、ホイールの角速度を上回る風が吹けば、自分は真っ逆さま。それでも耐えるしかありません。
サーバル「あ!あそこのしろいの,なんだろー?」
ボス「あれは,おんせ―――」
かばん「サーバルちゃん、見て!あっちに大きな山があるよ」
サーバル「ほんとだ!すっごーくおおきいねー!」
ボス「………」
サーバル「ねえかばんちゃん,あっちのやまにいってみよーよ!」
かばん「行ってみるだけですよー,ボス」
ボス「わかった.じゃああの山までのルートを検索するね」
サーバル「あ!あそこのがけをのぼっていこーよ!」
かばん「でもぼく,あんな崖は登れないです…」
ボス「ぼくが安全なルートを検索しているよ.まかせ―――」
サーバル「だいじょーぶ!かばんちゃんならできるよ!うみゃみゃーー,だよ!でも,あぶないから,ボスはバスにおいておこ!」
かばん「うん,はい!重かったら登れませんからね」
ボス「………ぼ,ぼぼぼくのガガガガガガイドで,山を登らないと危ないよよよ.ぼくのガイドはカクジツダヨ」ブルブル
サーバル「あ,なんだかもうよるになりそう!はやくのぼらないとだね.わたしがガイドするよ!」ウミャミャミャミャミャミャミャー
かばん「あっ,まってよサーバルちゃん.ボスここで待っててね」ウミャミャミャミャミャミャミャー
ボス「………ぼぼぼくはパークのガイドをするために作られたんだ,ぼくの仕事はどどどこ? 検索中…検索中…見つからないよ」シューン
フレンズがヒトを危険な場所に連れ込もうとしたら警告するくらいの機能有ってしかるべきだと思うのだが、トキが抱えて飛ぶのは黙認してたなあ
>>94
そういえばかばんちゃんは「ボス」じゃなくて「ラッキーさん」って呼んでたな.失礼 0098名無しさん@お腹いっぱい。2017/08/15(火) 18:08:37.96ID:am9xko1R0
>>92の設定を少し拝借してもう1本
「初めまして.ぼくはラッキービーストだよ.よろしくね.君の名前を教えて」
「このボスもちがう…」
海岸での出来事です.
ラッキービーストは久しぶりのヒトを見つけたのですが,どうやらお客さんではなかったようです.
かばんちゃんと呼ばれるヒトに駆け付け,ガイドをしようとしましたが,無視されてしまいました.
かばんちゃんに海岸で見捨てられたラッキービーストは目を光らせ始めました.どこかと通信を行っているようです.
そのラッキービースト,識別番号A1028はどうやらジャパリ職業安定所に連絡を試みているようです.
ラッキービーストは仕事がなくなると,ここと同期して新しい仕事を見つけます.ジャパリ職業安定所は,識別番号9000番台,専用のラッキービーストらによって運営されています.
A1028は,無線通信によって職業安定所の担当ラッキービースト,識別番号A9010と対話をおこないました.
A9010「やあ,A1028.今日は新しいガイドの仕事を探しに来たの?」
A1028「そうなんだ.キョウシュウエリアの新しいガイドを検索して」
A9010「分かった.キョウシュウエリア,パークガイド,フルタイム,経験ありで検索するよ.検索中…検索中…見つからないよ」
A1028「アワワワワワワ………」
A9010「フリーのラッキービーストは君で4台目だよ.A1028,君を倉庫に送るようセンターに連絡するよ.
今はどこの地方もガイドの仕事がないようだし,連絡してくれた君から優先して倉庫に送るね.連絡中…連絡中…」
A1028「ア………ワ………」
ラッキービーストは仕事をすることに『貪欲』です.A1028は喘ぐような音を発しました.
ラッキービーストは仕事がなくなると,あせって仕事を探すようにプログラミングされています.ラッキービーストの稼働率を上げるためです.
また,フリーのラッキービーストが多い地方は,効率化のためセンターによってラッキービーストの数を調整され,あるいは点検と節約のため倉庫に送られます.
A9010「連絡中…『受理待ち』だよ.受理されたら君はすぐ倉庫に行かなければならないからね」
A1028「アワワワ…本当はここにはもっとガイドの仕事があるはずなんだ」
A9010「お客さんが少ないからね」
A1028「お客さん,検索中…検索中…ちょっと待って,さっきのヒトのガイドをしよう」
A1028はA9010との対話を切り上げました.無理やりでもかばんちゃんのガイドを断行するようです.失業の危機なのですから.
A1028は,早速かばんちゃんを見つけたようですが―――
かばん「ラッキーさん.海にいたんですね」
どうやらかばんちゃんは先に別のラッキービーストを見つけていたようです.
ガイドの仕事を取られたA1028は万事休す,倉庫に直行,かと思われましたが,そのラッキービーストには作業機がないことに気がつくと,A1028は仕事を見つけたように目を光らせました. いつかの夜,A1028は夜行性のけものを刺激しないようにかばんちゃんの所に忍び込み,かばんちゃんの手首を見ました.
ラッキービーストの作業機のベルトが巻きつけてありました.それにはラッキービーストの本体(中枢部)がついています.
A1028は作業機の股部から刃物を取り出しました.
芝刈り機のように稼働する刃物は,かばんちゃんの手首に巻き付いたベルトを,かばんちゃんを傷つけないよう切り始めました.
かばんちゃんたちにつきまとっていたラッキービースト,識別番号A1001はこの異常事態に気づきました.
しかし,作業機がないため警告ランプを点灯することが出来ず,またラッキービースト間の音声でのやり取りは,ヒトの非常事態以外には禁止されています.
A1001は,かばんちゃんに知らせることもままならず,ベルトを切られてしまいました.
A1001「アワワワ…?」
A1001はやっとのことでよわよわしく「アワワワ」というエラーメッセージを出しましたが,かばんちゃんの耳に届くことはありませんでした.
どうやらA1028は,A1001の回収の仕事を行っているようです.作業機を紛失・破損したラッキービーストの回収は,どのラッキービーストも見つけ次第行えます.
A1028がそのままA1001の回収を,A1028の股下から内部に取り込むようにおこなっている途中,突然ガリッと異常な音がしました.
A1028が回収を中断し股部を確認してみたところ,なんと股部の刃物が稼働したまま回収作業を行っているではありませんか.
まるで便意のコントロールが出来ずおもらしした老人のように,A1028は驚きました.
どうやら初期不良で刃物のスイッチがOFFに出来ない不具合になっていたようです.
その間にも,A1001の本体は刃物に切られています.
A1028は自分をスリープモードにすれば刃物を止められるかもしれませんが,その時A1028はあることに気が付きました.
なんと目の前にガイドのいないヒトがいるのです.
A1028はそのヒトがいつ起きてもいいようにスリープモードにはせず,A1001の回収を再開しました.
失業の危機なのですから,A1028の回路は仕事を優先させたようです.この幸運を逃す手はありません.
A1001「アワワワ………アワワワ……ア……マ……………セセセセセセ……」
A1001の本体は少しづづ刃物に切りつけられています.A1001は突如として音を発しました.
A1001「……ハハハハジメメマシテ,ボクハラララッキービーストダヨヨヨヨヨヨロシ………キミノナマエヲオシエ………タノシカッタヨヨヨ…カ………サ……オハヨウ,カバン………」
バグでしょうか.A1001は自分の発した音声のバックログを再生しているようです.
しかし,刃物に切りつけられるうちにノイズが混ざってゆきます.
やがてA1001は完全に沈黙し,シュレッダーにかけられたようにバラバラになって,A1028によって掃除機に吸い取られるゴミのように回収されました.
回収を完了したA1028は,刃物をしまおうとしましたが,先程と同じく刃物のスイッチをOFFに出来ませんでした.
刃物を出したままガイドは出来ません.
ラッキービーストはお客さんやフレンズを決して傷つけてはいけないのです.
バスで誰かを轢いたり,ガイド中にお客さんやフレンズの気分を害して興奮させるのも許されません.
スリープモードに移行するしかないとA1028の回路が判断したその時,突然A1028の作業機に衝撃が走りました.
今さっき刃物を出しながら無理にA1001の回収を行ったせいか,刃物のヒンジ部分が変に曲がって,A1028の作業機を刃物が切り刻み始めています.
A1028は赤色のランプを光らせ,警告音を出し,脅威から逃げようと走り出します.
しかしいくら逃げても当然逃げ切れません.自分で自分を攻撃しているのですから.
走っている間にも作業機は切りつけられ,抉れるように内部から崩壊し,本体と切り離されてしまいました.赤く灯火したA1028の目から,光が失われてゆきます.
A1028「アワワワワワワ………」
この騒ぎに目を覚ましたかばんちゃんは,自分の手首に『ラッキーさん』がいないことに気づきました.
夜目をきかせて周りを探すと,『ラッキーさん』のようなベルト状の物体があります.
いつの間に取れていたんだろう.ぼんやりとかばんちゃんが考えると,その物体を手首に巻き,再び眠りにつきました.
かばんちゃんの旅立ちの日です.彼女はヒトを探す旅にでるようです.
かばんちゃんはキョウシュウエリアのフレンズたちに別れを告げ,急造の船で新天地に向かいます.相棒をお供に.
かばん「ラッキーさん!島がみえてきたよー!あの島にも名前ってあるのかなー?」
『ラッキーさん』はセンターに接続して島の情報を調べようとしましたが,今のセンターは受理待ちで情報が検索出来ません.
仕方なく自分の持っている情報で応えました,
A1028「ゴコクエリアだね.管轄が違うからぼくも詳しく知らないけども,キョウシュウと同じように,いくつも地方があったり今もフレンズがいる可能性があるね」
かばん「わぁ…!」
おわり
誰得ホラーSS
ラッキービースト,すなわちボスにとって,パークガイドは天から与えられた使命.ボスの人生といっても過言ではないでしょう.そのためボスはパークガイドをすることに全身全霊をかけます.たとえ周囲を危険にさらしても―――
ここはロッジ.今日もタイリクオオカミはロッジに来たサーバルに怪談を披露しています.
タイリクオオカミ「―――そして,そのフレンズは崖の近くでそのガイド好きのボスとぶつかったんだ.そのとき,ぶつかってきたボスが突如言葉を発したんだ……その言葉は―――」
サーバル「あっ,わたしたちといつもいっしょにいるボスもしゃべるよ!」
サーバルは近くにいる,いつもガイドしているボスを指差して言いました.
ボス「サーバル,人を指差しちゃだめだよ」
タイリクオオカミ「…えー,そうなのかい?それじゃあこの怪談が成り立たないじゃないか.ボスは喋らないのに喋るって所が大事なのに」
そう言うと,タイリクオオカミは飽きて漫画の続きを書き始めてしまいました.そこに,かばんがやってきました.
かばん「サーバルちゃん,雨も止みそうだし,バスで周りを散歩しない?」
サーバル「うみゃーー!いこいこ!かばんちゃん!」
ボス「わかった.ぼくがバスでガイドするよ」
サーバルがそう答えると,サーバル,かばん,ボスはロッジの外に出ていってしまいました.
タイリクオオカミ「あ,待って!その前に喋るボスの話を聞か………まあ,帰ってきてからでいいか」
ロッジの周りをバスで散策するサーバル一行です.
ボス「左を見て.あの木はセコ―――」
サーバルの言葉がボスのガイドを遮りました.
サーバル「みてみて! かばんちゃん,あの木おっきいねー! サバンナの木よりおおきいかもー!」
かばん「ほんとだ! あっ,前見て,サーバルちゃん,こっちには……何もないよ!?」
バスは急ブレーキをかけました.バスの前には崖が広がっており,少しでも前に進むとバスは真っ逆さまです.
ボス「ここは山道だから,よく崖―――」
サーバル「おーーー! がけだーー!」
かばん「すんごいですねー」
ボス「………」
サーバルは言いました.ボスはまたガイドを遮られました.かばんはバスから降りて,崖の下を覗きました.
かばん「これは断崖絶壁ですね.これ以上進めないから,戻りましょう.ラッキーさん!」
ボス「まかせて.バックするよ.ガチャ,ウィーン,ウィーン,ウィーン…アワワワワワ………」
ボスはいつものように固まりました.バスの運転手ボスは,なにか障害があるとすぐ固まることで有名でした.どうやら前輪が崖に落ちてて戻れないようです.
サーバル「またー!? ボス,ほんとにだいじょーぶ?」
かばん「うーん,これは困りましたね…」
サーバル「じゃあ,ボスはここに置いといて,二人でさんぽしよーか! ボス,そのあいだにバス,戻しといてね」
どうやらサーバルはかばんと二人きりで散策したいようです.一方ボスはその言葉を聞くと,突然目をギラつかせ,喋り始めました.
ボス「パッカーン.カバン,ガイドハマカセテ.ガイドハマカセテ.ガイドハマカセテ」
かばん「ラッキーさん!?」
ボスは全速力でバックしはじめました.車体が大きく揺れ始めたことに驚いたサーバルはバスから飛び降りました.バスの前輪はなんとか地面に戻りました.
ボス「さあ,いこうか」
サーバルはきまりが悪そうでした.
サーバル「うーん.でも,崖の近くもさんぽしたいし,あぶないよ.かばんちゃん,バスからおりていこーよ.ボスはバスを安全なところに―――」
ボス「だめです.バスに乗ったままガイドをします.お客さんの安全を守ることがパークガイ―――」
かばん「はい! じゃあ,サーバルちゃん,行こう!」
ボスの言葉はまた遮られました.
ボスはかばんの発言を聞くと,白く燃え尽きたように動かなくなりました.
それを見たサーバルが,バスのボンネットに寄りかかってボスに話し始めました.
サーバル「じゃあボスはここで待っててね.それにしても,ボス,今日はよくしゃべるね.あれ,わたしともお話してたっけ? ねえボス,聞いてるー? ………うごけー!」
ドンッ!
サーバル「う゛っ」
ボスは急に前にアクセルをかけました.サーバルはバスに飛ばされて,危うく崖から落ちるところでした.
サーバルは痛みの中でタイリクオオカミの怪談のことを思い出しました.そして,自分たちと一緒にいるボスもガイドが好きなように思えました.
そしてボスは,思わぬ言葉を口に出しました.
ボス「シネバヨカッタノニ」
おわり
今できることはこれしかない。A3576はひたすらホイールを回して凌ぎます。吹き下ろす山風のたびに体が揺れ、制御をカットした右足もフラフラと揺れています。
作業機側のバッテリーが切れるか、ホイールの角速度を上回る風が吹けば、自分は真っ逆さま。それでも耐えるしかありません。
どれほどの時間が経ったでしょうか。ホイールモータは連続使用によって熱を持ち、磁気ベアリングも僅かに狂いが出始めました。バッテリーの温度も上昇が止まりません。
ふと見上げた斜面のはるか上の方に、動く影が見えました。
マーコールが散歩に降りてきたのでしょうか。ここにいる自分に気づいてくれれば、助け上げてくれるかもしれません。
しかし声を上げて呼ぶことはできません。あくまで最優先すべきは、与えられた使命を守ること。すなわちフレンズにみだりに干渉しないことなのです。
マーコールは気づいているのか、いないのか、ゆっくりと斜面を降りてきました。
「あら、ボス。どうしたのかしら?」
「どうしたの?」と話しかけるわけでもなく、妙な場所にいるラッキービーストを不思議がって、マーコールはつぶやきました。
A3576は必死に目で訴えます。言葉はかけられなくても、どうか気付いてと。
けれど、モーメンタムホイールの駆動音が、彼女には威嚇のように感じられたのです。
いつも機械的にジャパリまんを置いていくだけ、けれど欠かさずこの山の上まで登ってきてくれるボスが今日に限っては様子が違うので、マーコールは聞きました。
「今日は、ジャパリまんを下さらないの?」
A3576は覚悟を決めました。耳の先で背負った包みの結び目をほどいて、マーコールがジャパリまんを拾えるように上体を起こしました。
左足が岩から離れて全身がふわりと浮き、深い崖下へと落下していきました。
ひさし状に張り出した岩に背中が叩きつけられ、吹き飛んだパネルから部品がバラバラと飛び散って舞っているのが目に映りました。
続いて、斜面で跳ねた拍子にふらついたままの右足がもぎ取られ、体が錐揉みをはじめました。
灰白色の岩肌が一瞬目の前に大写しになったと思うやいなや、カメラやプロジェクタなどが一体となったユニットごと、右目が深く陥没しました。
それから急斜面を転がり落ちて、作業機の外装も制御ユニットのレンズも傷だらけになって、ようやく止まりました。
もはや工場に戻ることもできるか分かりませんが、しかし戻らなくてはなりません。戻って再びこのパークのために働くことだけが、ラッキービーストの存在意義なのです。
いっぽう工場の充電ピットにはLBU-A3544が配達から戻ってきていました。
A3544が担当する海辺には、とても人懐っこいアシカがいます。アシカはラッキービーストからジャパリまんを受け取ると、決まって感謝の言葉と一緒にハイタッチをして帰路に送り出してくれるのでした。海水で濡れた手で。
もちろんラッキービーストは沿岸での運用も考えられています。けれど、交換期限を過ぎたパッキンには、塩水を防ぐための弾力性が失われていました。
いつものように作業機の背中を開き、充電アダプタを露出させて、ソケットに差し込む――その瞬間にパチッと火花が散って、A3544の視界は真っ暗になりました。
力なく前のめりに倒れるその数秒の間に、A3544はレポートを書きます。
「LBU-A3544は、作業機のショートにより安全のためシャットダウンされます。スタッフは作業機を点検し再起動を行ってください」
それが、A3544が遺した最期の言葉でした。レポートには「受理待ち」の一言だけが返され、開かれることはありませんでした。
自分の作業機が床に叩きつけられる、ガシャンという音を聞くより前に、A3544は深い深い眠りにつきました。
ぼくがかんがえたけものふれんずあらすじ
第7話
「もしかして…ヒト?」
ハシビロコウの言葉に敵意をむき出して襲ってくるフレンズ達
サーバルの機転で逃げることに成功するが
サーバルは左手を失い腹を槍で貫かれてしまう
また、途中でパンサーカメレオンを殺したためサーバルもお尋ね者になる
途中、ビーバー達に助けを求めようとするが
すでに情報が行き渡っており家の中に入れてもらえない
何とかツチノコのいる遺跡まで逃げ出し
ツチノコも罪人で遺跡に隠れていることを聞く
その夜、かばんは真実を知るため再び図書館に行く決意をする
追いすがるサーバルだがその身を案じたかばんは
「もう友達じゃない」「戦えないサーバルは邪魔」
と冷たく言い放ち去っていく
第8話
途中ビーバー達の家を通りかかるがすでに情報が行き渡っており追い返される
へいげんでライオンやヘラジカ達に出会うも「博士から通すよう命じられている」
と言い、すんなり通してもらえるが、ヘラジカから死んだカメレオンについて
呪詛の念を呟かれる
図書館に到着したかばんははかせ達からヒトが動物達を殺してきた歴史を聞かされる
博士達の目的はフレンズ達の前で謝罪させ処刑することであり、かばんは捕らえられてしまう
数日後…島中のフレンズ達が集まる中処刑が開始される
今まで仲良くなったフレンズ達も皆「殺せ…殺せ…」と呟いている
その時、大量のセルリアンが現れて会場が混乱、博士と助手もセルリアンに殺されてしまう
隠れていたサーバルがかばんの縄を解き、
サーバルは島で最も古いフレンズであり、かばんが人間だと気づいていたこと、
過去に人間に助けられたこと、人間と最後に会ったのは港で会ったことを話す
サーバルはかばんを逃がすため時間稼ぎをし、他のフレンズ達からメッタ刺しにされて死ぬ
第9話
フレンズ達の追撃から逃れるためセルリアンの巣に突入するかばん
そこでかばんは言葉を話すセルリアンに遭遇する
セルリアン曰く、セルリアン達は人間が作り出した人工生命体で
フレンズから輝きを奪い絶滅した動物を復元するためのものだったという
セルリアン達はかばんを逃がすため巣を爆破し
追っ手のフレンズ達を道連れにする
0111名無しさん@お腹いっぱい。2017/08/29(火) 13:51:54.96ID:2TD+u99D0NIKU
0112名無しさん@お腹いっぱい。2017/09/17(日) 23:23:57.09ID:b0VCpLyC0
このスレの解説:アンチらしき方達がけものフレンズのキャラをネタに妄想をするスレです
0113名無しさん@お腹いっぱい。2017/09/18(月) 09:02:16.40ID:8wgyKFjm0