大抵の辞書が「操船術」と書いてあるのがなぜだか分かりますか?
辞書を書いている人の多くが海や船に疎いからです。簡単な話ですね。
seamanshipとパソコンや資産の運用法が、どこをどうやったらつながるんですか?
船の話なんだから船舶運用術に決まってるじゃないですか。おそらくこちらの
用法の方が古いし。
で運用術のなかに、操船術・船体整備・ロープワーク・気象海象の知識・信号・荷役
なんかがあるんです。

技術全てが心の動きってそのとおり。みんな先達の試行錯誤や創意工夫なかから淘汰洗練
されたエッセンスをテクニックとして受け継いでいるんですよ、我々は。
そこんとこを等閑視するから、技術至上主義者やマニュアル馬鹿がでてくる。

セイル一つ揚げるのにしたって、ジェノアにするかレギュラーにするのか、風を予測して
判断するわけだよね。雲行きが怪しければ早めにリーフするし。
この常に先を読み先手を打つ。これが船乗りに求められる資質でしょ。
舵もそう。機先を制すのが操舵の要訣って教わった。バウが振れるよりも前に舵を当てる。
あるいは、頭より先に船を走らせるなとかね。変化を察し未来を予測し、事前に対処する。
みんなメンタル面が関係してくる。心の在りようが問われる。
なんでワッチっていうか分かりますか?