タイムコップ

2004年、人類は“過去にだけ戻れるタイムマシン”の開発に成功した。しかし同時に、その成功は金塊を運ぶルートを知って待ち伏せしたり、未来に上昇する株を買い占めたりと株価の操作が出来てしまうなど、悪人による時空を越えた犯罪の発生をも意味していた。そこで政府や議会は、マッコム上院議員率いる極秘組織としてTEC(時空管理委員会)を結成し、その下部組織として時空犯罪捜査官タイムコップを捜査機関とし大きな予算をあてがった。

捜査官の一人であるマックス・ウォーカーは、妻のメリッサと公私ともに幸せな生活を送っていたが、ある夜、欠員の代理勤務として緊急の呼び出しを受けた。マックスが出勤のため家を出た直後、謎の暴漢に襲われ一時的に気絶、覚めるまでに妻もろとも自宅が爆破されてしまった。マックスはなぜ襲われたのか、かつて自分が逮捕した時空犯罪人やその背後の黒幕の関係性を疑い、必ず捕まえてみせると誓う。

その黒幕は、善人の顔から凶暴な人格を兼ねそろえた驚くべき人物であり、壮大な目標を持ち、犯罪組織は個人では太刀打ちできそうにもない程に幅広く強大であった。負けそうになりつつも踏みとどまるマックスは、事件解決と共に殺害された妻を含めた全てが好転し変わる筈だと期待して、タイムマシンを駆使し知恵を使って戦う。ただ私欲では使用していけないタイムマシンゆえ、彼自身が犯罪者として追われることにもなった。