「私は中学生の頃から教師を夢見てきました。そして、家族の支えがあり、
教育学部に進学することができました。教育実習でも、大変やりがいを感じ、
素敵な先生方にご指導いただきました。「絶対に教師になる」そんなことを
考えながら教員採用試験の勉強をしていました。家族や友人、大学の先生方に
支えられて、教員採用試験も合格しました。「これで夢見た教師になれる」と思い、
配属先の学校が決まるのを胸をワクワクさせながら待っていました。
 しかし、夢見た教員が思い描いていた世界とは違いました。初任の夏頃から
いじめられるようになりました。
 自分の中でいじめられていることをいじられていると勝手に頭の中で
考えるようになった。相手にしてくれている、笑ってくれている、
そう自分に言い聞かせながら、苦しい中思ってもないことを言わされたり、
やらされたり…「しないと無視される」という考えがずっと頭にあった。
実際にしなかったらいつも「お前、面白んな。もう知らんからな。」と
言われて何度か無視されるようになった。