「王が国を作るのではない。民たちの努力の賜物で国が動き王が生きられる」
どこかの聖書にこのような言葉があったという。
ザムタック大陸では複数の国家が興っていた。各地では戦争も起きている。
どの国も別々の志を持ち、全く別の方針で進展している。
それは国々の君主たちによる力なのか……?
否、それは君主と、民によって進展していっているのだ……!
――今、各国家は一人の君主と一人の「英雄」によって大きく変わろうとしている。
これは、そんな国家たちの「表」と「裏」の姿を綴った物語である……
ジャンル:異文化コミュニケーションもの(バトルもあり)
コンセプト:西洋・中世ファンタジー世界の「君主」と「民」を動かすアドベンチャー
期間(目安):特になし
GM:なし(NPC国家、NPCキャラは基本的に全員で共有とする。必要に応じて専用NPCの作成も可)
決定リール・変換受け:あり
○日ルール:10日
版権・越境:なし
敵役参加:軍事国家による侵攻はあり
名無し参加:なし
規制時の連絡所:今のところなし
国家テンプレート
国名:
制度(王制など):
大陸上の位置:
面積:
国力:
兵力:
国教:
主生産物:
その他産物:
キャラクターテンプレート(君主・英雄)
名前:
年齢:
性別:
身長:
体重:
スリーサイズ:(大体の体格でも可)
種族:
職業:
性格:
能力:
武器:
防具:
所持品:
容姿の特徴・風貌:
簡単なキャラ解説:
【以上、国家、君主、英雄の三つのテンプレートを埋める必要があります。】
【君主と英雄のコネクションは濃密であっても一切無くても(例:国王と牛乳屋)構いません。】
【まずは大陸中心部の中立都市ノルディスの酒場で各英雄が鉢合わせになる、というシチュエーションから開始します】
国名:フォークランド王国
制度(王制など):王制
大陸上の位置:北西の端、港あり
面積:丸型で狭い方
国力:比較的肥沃だが決して豊かではない
兵力:総合動員兵力15000程度
国教:マーテル教会
主生産物:小麦
その他産物:海産物、船など
名前:マリス2世
年齢:30歳
性別:女
身長:167
体重:56
スリーサイズ:91/65/94
種族:人間
職業:女王
性格:かなり気難しい
能力:武芸(剣・弓)と回復魔法
武器:アルカナソード
防具:冠など
所持品: 宝石など
容姿の特徴・風貌: 金髪長髪の美しい女性。はっきり言って性格はあまり良さそうには見えない。
簡単なキャラ解説:病弱な前王の娘で、兄たちが病弱で相次いで死亡、唯一の子孫である。結局前国王は
多くの見合いを開いたが全て本人により断られ、配偶者を見つけることなく跡を継いだ。
名前:ホーキンス
年齢:19歳
性別:男
身長:180
体重:81
スリーサイズ:
種族:人間
職業:シーフ
性格:酒好きで荒っぽい
能力:曲刀による剣術や投擲など
武器:シミター
防具:レザーアーマー
所持品:多数の冒険者セット
容姿の特徴・風貌: ゴツゴツした筋肉質の肉体の若者。髪は金髪でツンツンにしている
簡単なキャラ解説:若い戦士。 傭兵をやったりしたこともあるが、基本的に長続きせず、
結局は街で盗賊のようなことをはたらいている。
仲間もそこそこいて、本人は髪の色から、勝手に王族を自称することがある。
女王とは今のところ一度城外で会ったことがあるが、お互い顔をはっきりと覚えている訳ではない。
これから新たな運命へと巻き込まれていく。
【こんな感じでどうぞ。3人以上あたりから開始していきます】
もう少し1人で進めてみてくれ。
どんなストーリーがどんな雰囲気で進んでいくのか分からないと参加しにくいだろ?
あと、 >>1 の進めるペースも知りたいし。 国名:ドラガニア共和国
制度(王制など):竜族と人間族の代議制(法で定められた比率は4:6)
ただし人間側の議員は全て貴族である
大陸上の位置:中心からやや北より
面積:楕円形で周辺国より広い
国力:弱みがなく、特に食料の生産が活発である
兵力:歩兵2500+重装竜騎兵200+竜族600(防衛のみ)
国教:龍神教(正確に言えば国教ではなく民間信仰に近い)
主生産物:畜産物・畑の肥料
その他産物:竜鱗・竜牙を加工した武器・防具・装飾品
※竜族……大きさには個体差があり、成長しきった個体の全長は3m〜7m(尻尾含む)
全高は1m〜8m(後ろ足で立ち上がった場合)。
尋常の武器では傷つかない強靭な鱗と頑丈な爪と牙を持つ個体が
人間族が考える竜族のイメージとして語られるが、そこまで成長する個体は少ない。
人間族のように前足と後ろ足に五本の指を持ち、背中に大きな翼を生やして
地上を二本の後ろ足で歩く竜は我竜と呼ばれ最も少なく、最も知性が高い。
我竜は知性のある者に敬意を払い、他種族の知識や技術に強い興味を示している。
名前:ブロッケン山の魔術を修めたガルバ
年齢:312
性別:雄
身長:376
体重:とても重い
体格:我竜の中では細い方
種族:竜族
職業:全権委任竜議員
性格:冷静かつ穏やか
能力:飛行・魔術全般
武器:竜鱗杖
防具:竜議員用サーコート
所持品:ドラガニア共和国印章・魔術用触媒など
容姿の特徴・風貌:黒い鱗に覆われた我竜。
竜の鱗と血で樫の木を覆った竜鱗杖を常に右手に持っている。
簡単なキャラ解説:竜議員の中でも特に魔術の素質があり、その性格から紛糾しやすい議会の調整役を担うことが多かった。
今回の遠征はノルディスにある魔術大学の視察も目的に含まれている。
名前:アルブリック・ドルク
年齢:28
性別:男
身長:179
体重:85
体格:やや筋肉質
種族:人間
職業:自由竜騎士
性格:悩みがちだが基本はまっすぐ
能力:ドラガニア流戦闘術
武器:竜牙大剣・竜爪短剣
防具:竜鱗甲冑・古びた布のマント
所持品:竜笛・保存食など
容姿の特徴・風貌:短く切った赤髪と金色の眼、整った顔立ち。
マントで体を覆うように纏っているが、その下には竜鱗甲冑と
二つの武器が隠れている。
簡単なキャラ解説:ドラガニアの主力である重装竜騎兵の一人……になるはずの若者。
最終試験として「中立都市の調査」を命じられ、ここノルディスにやってきた。
自分の選択を不安に感じて悩むことも多いが、基本は善人である。
【これでよろしいでしょうか?よろしくお願いします!】
国名:深階家
制度(王制など):家長制
大陸上の位置:大陸中央真下
面積:大陸全土に張り巡らされる地下水脈網
国力:ほぼないに等しい
兵力:兵力1
国教:家長を崇める家族信仰
主生産物:地下水脈網を生かした情報
その他産物:特に交易などを持たない
名前:始まりにて千の子を産む海罪(わだつみ)
年齢:65580年
性別:メス
身長:2411096キロ
体重:とても重い
体格:巨大
種族:スキュラ
職業:家長
性格:苛烈
能力:出産
武器:なし
防具:なし
所持品:なし
容姿の特徴・風貌:絶世の美女ではあるが、下半身はタコに似た触手の集合体
簡単なキャラ解説:水棲生物であり、人間部分は1メートルに及ばないが、下半身は触手の集合体であり、巨大でどこまでも広がっている
その触手が分離し、一個の人格を持ち国民となる
大陸地下水脈網を掌握する国家は一個のスキュラが国を築き、その国は文字通りカリギュラの家族であるが、今滅びの時を迎えようとしていた
名前:海月(みづき)
年齢:25日
性別:女
身長:2センチ〜200メートル
体重:増減する
体格:ゼラチン質
種族:クラゲ人
職業:戦士
性格:事務的
能力:水の操作、再生、情報共有
武器:無し
防具:無し
所持品:召水壷
容姿の特徴・風貌:水球の中に漂う女性。実は水球を形成する薄膜が身体であり、水は地上活動するために体内に溜めているだけに過ぎない
簡単なキャラ解説:深階家の最後に生み出された家族であり、最後の生き残り
:家長である海罪を殺し、大陸を救うために中立都市へとやってきた
【参加】
>>7
>>8
【良いですね!
複雑になりそうですが、逆に色々と絡むまでの経緯を楽しめそうでアリだと思います。
参加ありがとうございます】
【他にも参加者の方、募集しています。もう1、2国あると良い感じです。】
【明日にはいずれにせよ導入部を書きます!】 フォークランド王国、王都ウスワイエ――
「では、われはどうしたらよいと思うのだ?」
マリス女王が三人の男たちに向けて落ち着き無く歩きながら問う。
腰には剣を挿し、武芸に秀でているのが分かるだろう。
女王は若い頃はそれは美しいと評判であったが、縁談を断り続けたため、近頃はそういう話は滅多にない。
このマリスがグレている原因は二つある。
一つは同じ「マリス」の名を持つ5代前の女王、マリス1世が偉大過ぎたこと。名前へのコンプレックスだ。
マリス1世は南の森のエルフ軍を味方につけ、フォークランドの最大勢力版図を築いた。
そしてもう一つは、最愛の父を失い、年齢を減るごとに鏡を見るたびに若々しさが欠けていっていることの自覚。
それが剣術の鍛錬というストレス解消方法へと結びつき、国政への興味を損ねている。
「こ、子を……子を授かってははいかがでしょうか?」
古くから仕える一族といわれているホプキンが発言する。
彼は女王より若く年齢は20代後半、貴族にあたるが幼少期からの関係で召使のような扱いを受けている。
しかし、それに不満はないようだ。
「では、ドラガニアと戦を始めるのは如何でしょう? 我が国もかつての大勢力だった時期に比べれば
だいぶ領土を失っております。兵力を集め、国力を高めましょうぞ」
しわがれた声は王位の第一継承権を持つエイリーク、従兄弟にあたるが、年齢は40歳を超える。
その顔には野心が満々と溢れていた。
「それはならぬ。ドラガニアとは農作物の肥料で取引がある。親交を深めるべきだ。
あ、そうだ! なら闘技場を作るというのはいかがだろう? ノルディスにわれが行った時に見たぞ」
女王のコロコロ変わる表情に呆れるエイリーク、そこに小柄な大臣のデリンが一声。
「では、ドラガニアとは通常通りに親交を深め、同時に姫様、いや、女王陛下には
少々外で息抜きをしていただきましょう。そうすれば何らかの出会いも……
それと、近頃小耳に挟んでおりますが、この大陸深部で大規模な天変地異があったと聞きました。
その調査団を近々、派遣するつもりでおります」
デリンは身分こそ低いが現時点では彼女にとって臣下でも最も「良心」といえる人物。
歳はもう50そこそこになるだろうか。
万能で父の代から仕えている。
常に王位を狙っているエイリーク、女王に明らかに好意を持っているホプキン比べれば
彼女にとっては信頼できた。
「難しいことはではデリンに任せる。では、そのようにしようか。城の兵は骨の無い奴らばかりでな。しかし、
あの時現れた若造のような剛の者といえる者はおらんのだろうか……?」
と言うと、マリス女王は「お忍び」の格好に着替え、数人の部下を連れ出して城を飛び出していった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ホーキンスは気が付くとノルディスにいた。
生まれはフォークランドのウスワイエで、ずっとそこに住んで傭兵稼業や盗みをしていたが、
酒を飲んでいるうちに宝石商から盗みを働き、気が付くともの凄い勢いで南に向かって逃げていた。
一晩経つと、国境を越えていたという訳だ。
「ふん、悪くねえ街だ」
ノルディスの酒場にどっかりと腰を下ろし、ウェイトレスに水を持ってきてもらう。
思えば、ここは初めてではない。確か数年前、闘技場に行ったはずだ。しかし、2回戦まで行った
ということ以外に記憶がない。記憶から何かが抜け落ちている。
「おう、もしかしてあんた、竜騎士か?」
向かいに腰掛けたのはアルブリック。
自分よりもいくらか年上の男だ。甲冑や装飾を見れば嫌でも分かる。
フォークランドのやや南東に位置するドラガニアには、そういった格好の連中が多い。
ホーキンスもそれぐらいは知っていた。
「俺はと……いや、と、闘技場だ。闘技場を目指して旅をしてきた冒険者ってとこだ。あんたは?」
盗賊、と言い掛けてやめた。しかし、カネには当分困ることはないだろう。
と、突然運ばれてきた二つのコップの水に変化が生じた。
――どうやらこのテーブルに居るのは二人だけではないようだ。
【と、いった感じで導入部分です。よろしくです】
【フォークランドはドラガニアと使者を通し交易を中心に親交を深めようとしている。
女王マリスは突如放蕩の旅に出発していき、城は一時的にとはいえ女王不在に。
また、大陸中央の異変に対し、各地に調査団を派遣中である】
【とりあえず私をGMとし、現状フォークランド→ドラガニア→深階家の順で勧めます。
新規参加があった場合はまたこちらで順序をお伝えします。】
【引き続き参加国家・君主・英雄を募集しています! どんどん遠慮なく参加どうぞ】
中立都市ノルディスは大陸の中心に位置し、豊かな四季と肥沃な大地に恵まれ、
古くから交通の便もよく街道の整備も丁寧にされている。
石を丁寧に組み合わせて作られたその街道を、黒い竜が歩いていた。
一般的に想像される竜のように空を悠々と飛ぶことなく、大きな翼は背中に折りたたまれている。
時折旅人や行商人たちとすれ違う際には何回か野生の竜族と間違われ、
護衛に剣や槍を向けられたりもしたが、黒い竜は自分はドラガニアの竜議員であると
丁寧に説明をすることで誤解を解いていた。
「……これなら護衛に何人か竜騎士を連れてくるべきでしたね。
ノルディスの自警団は優秀と聞いていますが、ここでも野生の竜による被害は酷いのでしょう」
この黒い我竜の名はガルバといい、ドラガニアの竜議員にして魔術師でもある。
彼は中立都市の近くで頻発している野生の竜、前足を持たず後ろ足だけの
いわゆるワイバーンによる被害の調査と視察に訪れていた。
だが、ガルバ自身の目的は違う。
彼はノルディスの中でも最も自由と言われる魔術大学に訪れてみたいと思っていたのだ。
それは彼が我竜と言われる竜族だからであり、彼自身が魔術の才能を持っているのもある。
聞けばノルディスには様々な種族・国家・職業が集う自由の都市。
そこならば自らの魔術という宝をさらに豊かなものにできるだろうと思い、彼はノルディスへの道を歩く。
―――場所は移り、ノルディスのある酒場。
一人の竜騎士がテーブルに座り、豚肉と塩漬けキャベツをかじっていた。
彼がふと前を見れば、対面に誰かが座っている。
>「おう、もしかしてあんた、竜騎士か?」
「ドラガニアの竜騎士、アルブリック・ドルクと言います。
あなたはどうしてここに?」
話しかけてきた男の身なりは軽装で、騎士や傭兵というよりは旅人や盗賊に近い。
ここノルディスはあらゆる国家の干渉を受けない完全中立だけあって
他の国にいられなかった者が流れ着くことも多く、目の前の男もそういう類なのだろう。
>「俺はと……いや、と、闘技場だ。闘技場を目指して旅をしてきた冒険者ってとこだ。あんたは?」
「私は竜騎兵になるための試験として、ここの調査を命じられたのですが……
はっきり言ってどうしたものかと悩んでいたのです」
アルブリックに渡された羊皮紙には『中立都市ノルディスの調査を命じる。竜騎兵に相応しき成果を挙げよ』
としか書かれていなかったのだ。ノルディスに着き、とりあえずは腹を満たそうと酒場に入ったところである。
「闘技場……そういえば聞いたことがありますね。
剣闘士たちが日々しのぎを削り、様々な競技で己の優秀さを示すものだとか」
雑談を続けているとテーブルに置かれた二つのコップがカタカタと揺れる。
眺めているとコップの振動は収まったが、中に入っていた水の揺れは収まらない。
「……魔術の類でしょうか、それとも手品?」
片手をマントの下に入れ、腰のベルトに吊り下げていた短剣の柄に手をかける。
そして雑談を続けながら、このテーブルにいるはずの三人目が正体を現すのを待った。
【これからよろしくお願いします!】
深階家の歴史は古い
遥か昔、一体のスキュラが大陸に張りめぐらされた地下水脈網に居を構えたことから始まる
スキュラは年月とともに巨大化し、そして分裂しやがては国と呼ぶにふさわしい規模となった
深階家の国民は地下水路網を通り、地上のあらゆる国に出没する事が出来た
そして、元は同一個体からの分化したためか、記憶と情報の共有という能力を生かし、大陸全土に広がる情報網を構築していったのだ
整体は様々で、人とは異なるモノであったが人に寄生するタイプが情報収集、提供を担っていた
故に大陸各国との繋がりは深いが、謎に包まれたまま
各国の王や情報機関の要職の物など、ごく一部しかその存在を知らない
それでさえ、謎の情報提供者としてしか知られてはいないのだ
地下水脈と情報、二つの網を握る深階家に異変が起こったのはわずか20日前
家長である始まりにて千の子を産む海罪が己が分裂体である国民を猛烈な勢いで貪り始めたのだ。
僅か数日でたった一人を残し食いつくし、最後の一人を吸収し己を完成させる為に……動き始めていた
深階家を知る各国の極一握りの者たちで、異変に気付いたものはどれだけいるだろうか?
謎の情報提供者が一斉にいなくなり、大陸深部で天変地異が起こった
そこから現状を把握に至る者は……いないだろう
だがその状況を変えようとするものがいた
中立都市ノルディス
大陸中央部に位置し、肥沃な大地に恵まれ街道の設備も整っている
行き来する人々も多種多様で往来が多い
そんな酒場のテーブルに居合わせた二人の男
片方は傭兵崩れの盗賊という体だが、もう片方はドラガニアの竜騎士
二人のテーブルに運ばれてきたコップがカタカタと揺れ、重力に逆らい中身が宙に浮く
水はその質量を増やし、やがて160センチほどの人の女性を形作る
形は人のそれであるが、構成物は水100%であり、人ではない事は一目瞭然であろう
「やあ、突然すまないね。
この国のものではないお二人と相席を願いたくて参上したよ
私は海月、水先案内人を生業としているものさ
お二人はこの国は初めてかな?
各地を渡り歩いてきたような剣闘士様とドラゴニアの竜騎士殿」
慇懃にふるまってはいてもどこか無機質な声色で二人に礼をしながらテーブルの一角に腰掛ける
「この国は良い所だよ
様々な国の人々が往来出来る、中立を保っている。
この国には敵はない
だが最も良いのは味方もおらず、たとえ滅びても利を得る国も窮する国もないところだね」
意味深な言葉を投げかけながら、二人の反応をうかがう
>「私は竜騎兵になるための試験として、ここの調査を命じられたのですが……
はっきり言ってどうしたものかと悩んでいたのです」
アルブリックの真面目そうな表情と言葉に、ホーキンスはこちらに引き込めそうだ、と思った。
しかし、闘技場は一対一、協力し合うのは難しいだろう。
>「闘技場……そういえば聞いたことがありますね。
剣闘士たちが日々しのぎを削り、様々な競技で己の優秀さを示すものだとか」
「あぁ、その中でも俺は剣術の闘技が好きなんだよな
剣でも魔法剣とか、何でもありっつーかさ、割と自由なんだけど。
俺はホーキンスだ。フォークランドから来た。良かったらこの後、ちょっと回ってみないか?」
料理を待つためにワクワクしていると、突如コップが揺れだした。
「おいおい、何だ、こりゃ……?」
そこに現れたのは、若い女だった。が、前身が水でできているのは見りゃ分かる。
>「やあ、突然すまないね。
この国のものではないお二人と相席を願いたくて参上したよ
私は海月、水先案内人を生業としているものさ
お二人はこの国は初めてかな?
各地を渡り歩いてきたような剣闘士様とドラゴニアの竜騎士殿」
「すまないね、、じゃねーよ! クラゲさんよぉ。水先案内って何だ?
小船で水路の案内でもする水商売か?」
たたみかけるホーキンスにも構わず、海月が続ける。
「この国は良い所だよ
様々な国の人々が往来出来る、中立を保っている。
この国には敵はない
だが最も良いのは味方もおらず、たとえ滅びても利を得る国も窮する国もないところだね」
ホーキンスには海月の意味するところが全く掴めない。
「ノルディスは自由だ」という意味か、はたまた「これからノルディスを滅ぼす」という意味か。
ただ、我竜族のような変わった種族もいる中で、死ぬほど驚くほどではなかった。
「じゃあ決まりだな。ここの調査とノルディスの自由の謳歌のために、闘技場へ行こうぜ!
お、これうめぇなこれ!」
ホーキンスは豚肉と塩漬けキャベツの盛り合わせをモシャモシャ食べながら、
無くなった水をもう一度注文し、さっさと平らげると二人?を連れて店を出た。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「女王陛下、もうこのへんで棄権して、都に戻らなくては。ウスワイエも陛下なしでは
勝手に対立構造ができてしまいます!」
ノルディスの闘技場で剣闘士の格好をしたまま、部下たちに怒鳴る。無傷だ。
その身はこの街で即用意したマリスの体型にぴったり合った特注の鎧で覆われていた。アルカナソードを振る。
「この場で全員お前たちをクビにしてもよいのだぞ。われは二回戦以降も進む!」
かくして、二回戦、「アルブリックVSマリアンヌ(マリスの偽名)」が始まろうとしていた。
マリスはアルブリックのがっちりした肉体を見て、次の戦いでどれだけ力を振るえるかで歓喜している。
「あ、あれは……?」
一回戦を勝利で終え、少々怪我をしながらも向こうで行なわれている戦いに、ホーキンスは驚いた。
アルブリックと戦っている女が、どこかで会ったような相手であったからだ。
「で、お前はどう思う? クラゲ」
横にいる女のような物体、海月に向けて話しかける。知識だけは豊富そうだ。何か面白いコメントでもしてくれるに違いない。
周囲の人々は、海月の姿を見て、驚いていた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
エイリークはその頃、戦場にいた。
相手は少数。それも突然のことに慄いている。
「かかれぇー!」
フォークランド王国は突如、大臣・デリンの名前で東のカンタベリア共和国に宣戦布告。
さらに北のシアック諸島にも侵攻を開始した。
その数はカンタベリア側に送っただけでも8000。王国のかなりの兵力が割かれている。
対するカンタベリアは兵の集結が間に合わず、3000ほどの兵力で辛うじて凌いでいる。
カンタベリアのすぐ南にはドラガニア共和国が位置し、外交問題にも影響が出ると思われる。
国民たちは突如ウスワイエの城下の雰囲気が変わったのに戸惑いを隠せなかった。
【海月さんは読み方「くらげ」で合ってますか?】
【こんな感じでノルディスでは三人が合流して闘技場での闘技が開始、マリス乱入】
【一方でフォークランド王国軍が東のカンタベリア共和国に侵攻、戦争状態に突入。フォークランド有利】
【さらなる参加者の方大募集です!】
参加希望者ですが、新たに国を作るとしたら東西南北どの位置が推奨ですか?
何もなければ今のところ西寄りにしたいと思っています。
【参加歓迎します!】
【フォークランドの一つ小国挟んだぐらいの南、ドラガニアの南西、ノルディスの少し西あたりですね?】
【位置的にも丁度良いかと思います!】
【参加の場合はいきなり乱入、いきなり冒頭部を書いていただいて構いません】
0021創る名無しに見る名無し2018/01/27(土) 19:33:17.33ID:6nwfQOfv
おう
まだか
おせーよポンキン
10日ルールだぞ
最低でも節分までは待てよ
スレ主が曖昧な指示なんかだしたから新規がいつ乱入するかわからない
だから下手に投下できない状況が出来上がっている
それを考慮すれば2月5日スタートの2月15日締め切りでも認められる状態だぞ
新規が今もレス書いているかもしれないのにその芽を潰すような真似するな
国家テンプレート
国名:エスティエ神聖国
制度(王制など):選挙君主制
大陸上の位置:西
面積:やや小さいが、孤島を複数所有する
国力:食料自給率がかなり低い点以外は比較的恵まれており、特に経済力と文化の面で強みがある。
兵力:正規軍1000名弱と少な目。有事の際には徴兵令発布、傭兵雇用などに頼るほかない。
国教:エステレラ正教
主生産物:宝石類
その他産物:芸術品、魔術道具
キャラクターテンプレート(君主)
名前:賢明教皇 アネウス・クライスラー
年齢:11歳
性別:男
身長:151 cm
体重:37 kg
体格:少しやせ気味
種族:人
職業:教皇
性格:気弱だが向上心が強い
能力:神聖魔法
武器:権威
防具:聖なる法衣
所持品:アミュレット
容姿の特徴・風貌:亜麻色の癖毛、瞳は緑。 年相応の背格好。民の前では大人びた神秘的な振る舞いを徹底しているが、内心は不安と心配事で吹き荒れている。
簡単なキャラ解説:教会の傀儡として選出された幼き教皇。選任当初は7つにも満たず、大臣らの指示を唯々諾々と受け入れていた。
しかし現在は身につけた少々の知恵を駆使することで、僅かばかりではあるものの、自分の意向をそれとなく政治に反映できるようになった。
キャラクターテンプレート(英雄)
名前:ヴィ・アラクテア
年齢:17
性別:女性
身長:160cm
体重:45kg
スリーサイズ:82/61/84
種族:人
職業:僧侶
性格:聖職にあるまじきお調子者
能力:槍術(メイン)、弓(サブ)、はったり
武器:支給品の槍、弓矢
防具:頑丈な布で作られた僧侶服一式
所持品:偽の宝石類、護符、聖書
容姿の特徴・風貌:赤毛のボブヘア、瞳も赤。黒を基調とした拡張高い礼服に身を包んでいるが、その態度からは敬虔さが微塵にも感じられない。
簡単なキャラ解説:数年前までは城付き修道女として幼き教皇の世話を仰せつかっていたが、
あほないたずらを教えたり、悪知恵を仕込んだりとろくな仕事をしなかったため、修行という名目の国外追放処分になった。
善行を積めばいつかは処分が解消されるということで、ひたすら人助けをする毎日である。
【前回の質問からテンプレ提出まで期間を開けてしまい、申し訳ありませんでした。】
【近々導入を投稿します。】
【良いですね。ありがとうございます。】
【さて、順番ですが ドラガニア→深階家→エスティエ→フォークランドの順でまわします】
【ですので、次はドラガニアということになります。】
【エスティエの導入はこの順でのエスティエの番が来るまでに書いておいてください。
と、いう訳でエスティエ導入及びドラガニアの投稿をお待ちしています】
0025創る名無しに見る名無し2018/02/01(木) 22:31:50.27ID:plTQaePJ
次ドラガニアな
2月3日15時までが期限
>>26
純粋にスレ主が忙しいからだろうな
忙しい人のためのスレなんだろう 順番が確定したのが24だから、そこから起算して8日締め切りってことか?
このスレは終了?
ドラガニアが書くのを待ち続けるの?
ドラガニアを抜かして書くの?
そもそもスレのコンセプトが悪い
毎回国家と冒険者の二役続けるなんてかなりの苦痛だし、どっちみちこのスレは長く続かないわ
企画自体は他にない新しさで良かったと思うんだけどな
確かに参加者に負担がかかり過ぎになってしまうかもしれないね
ドラガニアFO
次は深階ね
で、エスティエ導入が随時
>>28さんのおっしゃるように、
ドラガニア8日締め切りで大丈夫です。元々忙しい人向けのまったり進行なので。
エスティエは導入部をそれまでに書いておいてください。
ドラガニア→深階家→エスティエ→フォークランドの順でまわします 「スレ主がスレを作るのではない。
参加者たちの努力の賜物でスレが動きスレ主が生きられる」
>>17
とりあえずテンプレすら見ていただけていないという事は判りました
他にも色々思うところはありますが、これ以上一緒に続けられなさそうなので抜けますね パチン・・・
海月が弾け、深階家が終焉を迎え、世界の終わりを告げた。
【海月死亡、深階家は滅亡しました】
「アルブリック、お前の仇は取ったぜ……」
「女王陛下!!」
ホーキンスの剣は深深とマリアンヌ、マリスの胸を貫通しており、口から血を吐き、
既に彼女が絶命していることが分かる。
ホーキンス自身も死闘の末のことで、身体じゅう血だらけだ。
息を引き取ったアルブリックは担架の上で寝ている。
ホーキンスはマリスの死骸を駆けつけた救護班に剣ごと投げ捨てると、
次々斬りかかってくるマリスの部下たちと再び戦った。
数人を斬り捨てたところで闘技は再び開始され、ホーキンスは優勝した。
【アルブリック、マリス2世死亡】
フォークランド軍は数と士気に劣るカンタベリアを破り、首都を占拠。
そのまま駆けつけたドラガニアの援軍との戦いとなった。
はじめは数に優るフォークランドが圧倒していたが、離島部を攻めている兵力の分散もあり、
ドラガニア竜騎兵による奮戦で苦戦し、一旦カンタベリアの街が包囲された状態で将軍は帰城した。
だが、そこに待ち受けていたのはマリス2世の死骸だった。
これでフォークランドは士気を挫かれ、最後はエイリークとホプキンが斬り捨てられ、
デリンがドラガニアに降伏する形で、大陸北部の覇はドラガニアが取った。
【フォークランド王国は滅亡しました】
そしてドラガニアの間接統治によるデリンの親政が始まる。
ドラガニアは確かに勝利したが、その代償はあまりにも大きかった。
民族意識の強いフォークランドの反乱軍の登場、さらに南のエルフの台頭、
そして大陸南部のベル・ダリア帝国がついに動き出すことで、ドラガニアは窮地に立たされることになる。
ホーキンスは国を亡くし、勇者として旅立った。
そしてノルディス軍として志願し、大国二つを相手にし、一軍の将として300の首級を挙げた上で23歳でこの世を去ったという。
【ホーキンス戦死、ゲームオーバーです。第二章に続くかも……?】
0039エスティエ ◆hDvNYuHXgI 2018/02/13(火) 09:17:00.18ID:XNeDW9fa
【色々激動してしまいましたが、エスティエの導入は第2章スタート後の方が良いですか?GMさんの書きやすい方向で動きたいと思います】
0040 ◆pMKU08D6as 2018/02/15(木) 18:59:53.42ID:1MpD4SLB
>>36
あまりにも自分勝手すぎる話に呆れています。
たしかに「みづき」とありますが、それだけならはっきりと言ったらどうでしょう?
結局のところGMからの質問にも答えず、ルールを破った上で逆ギレされては救いようもありません。
>>39
すみません。
二回もこちらで点呼を取りまりたが、それをスルーされてしまったので、
もうあなたに参加権はないと思ってください。
>>ドラガニア
抜けるなら抜ける、とはっきり言っていただきたかったです。
以上です。
続けられる方は自由にどうぞ。
このスレを放棄し、GMを辞退します。 0041創る名無しに見る名無し2018/02/16(金) 19:56:49.84ID:MfgLumG5
>>ドラガニア8日締め切りで大丈夫です。元々忙しい人向けのまったり進行なので。
エスティエは導入部をそれまでに書いておいてください。
ドラガニア→深階家→エスティエ→フォークランドの順でまわします
0042創る名無しに見る名無し2018/02/16(金) 20:02:38.80ID:MfgLumG5
>>34
ドラガニア8日締め切りで大丈夫です。元々忙しい人向けのまったり進行なので。
エスティエは導入部をそれまでに書いておいてください。
ドラガニア→深階家→『エスティエ』→フォークランドの順でまわします
この、『エスティエ』の順番の所でエスティエの導入部を発表してもらうのだと思っていたのだが……違ったのか。
GM説明がヘタだな。 0043創る名無しに見る名無し2018/02/16(金) 20:54:35.38ID:Z/gbvu0b
>>42
要約すると 8日までに エスティエは導入を書いてね
だよな
そもそもこれは24でもGMが同じことを説明してる
池沼かな? 0045創る名無しに見る名無し2018/05/21(月) 06:22:33.18ID:tRZnwP6O
知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』
TBC39
0046創る名無しに見る名無し2018/07/03(火) 21:24:10.21ID:f1dClnnX
LF9
0047創る名無しに見る名無し2018/10/17(水) 15:57:26.83ID:ZU7x6aHX
中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね
ZG6