お好み焼き用のキャベツを開発[2017.7.20 19:5]rcc
広島のお好み焼きに欠かせない「あるもの」がこのほど開発されました。
夏においしいお好み焼きを食べられるよう開発には5年の歳月を費やしたそうです。
食欲をそそる千切りの音。広島のお好み焼きに欠かせないものとはそう、キャベツです。
オタフクソースが静岡県の種苗メーカーとともに5年前から開発に取り組んでいた
お好み焼き用のキャベツがこのほど完成したのです。
夏のお好み焼きにピッタリのキャベツということで、「なつおこ」と名付けられました。
このキャベツの大きな特徴は2つ。1つ目は「甘さ」です。
「夏のキャベツは苦みが出たり、芯が太かったりでどうしても使いづらいので、
 蒸し時間を長くしたり、他の野菜をつかったりして苦みを抑えています」
(広島乃風・坪井貴行店長)
普通のキャベツは夏になると、糖度が下がり苦みが出やすいといいますが、
「なつおこ」は夏でも糖度が高いのが特徴です。そしてもう1つの特徴が。
「こちらが新しく開発されたキャベツ、こちらが他の品種のキャベツです。
 『なつおこ』は芯が小さく、玉が大きいため、食べられる部分も多いということです」(記者)
葉がギュッと詰まっているため半分に切るのも一苦労。
キャベツをたっぷり使う広島のお好み焼きにもってこいです。
この日初めてこのキャベツを使った店長の坪井さん。初めての味見です。
「本当に甘いです。甘みが強いのと、葉が多く詰まっているので、店としてもすごく使いやすいです」
(広島乃風・坪井貴行店長)
「キャベツは重量で換算するとお好み焼きの材料の約25%を占めていますので
 キャベツの味がおいしくないようだと、お好み焼きもおいしくなくなるので
 重要な食材のひとつだと思っています」(オタフクソース・吉田充史研究室長)
オタフクソースでは「なつおこ」を広く知ってもらうために20日から各店舗への無料配布を始めました。
「まずは、県内で栽培してもらえるところを増やしていく。
お好み焼きのキャベツは『なつおこ』だと広まるようなブランド品のキャベツにしていきたい」
(吉田充史室長)
>お好み焼き以外にも、野菜嫌いの子供向けにどうかね?