アボガドアレルギーと診断された場合、加えてラテックスアレルギーを引き起こす場合があることをご存知でしょうか。
ラテックスとはゴム、つまり身の回りにあるゴム製品に反応してアレルギー症状を起こします。
ゴム製(ラテックス製)の手袋や衛生用品などが肌に触れることで蕁麻疹を起こしたり、激しいかゆみに襲われたりなどの症状を起こすのが特徴です。
また、ラテックスアレルギーが恐ろしいのは、医療用の手袋やマスク、注射器のキャップなど多くのものにゴムが使われている点にあります。
たとえば、緊急で手術を受けなくてはならなくなった場合に、手術中に医師のゴム製手袋にアレルギー反応を起こしてしまうなどの問題点があります。
そのほか、食物であるアボガドとラテックスに、一体どのような関係があるのか不思議に思う人もいるでしょう。
実はアボガドとラテックスの成分構造が似ているため、アボガドアレルギーの人はまれにラテックスアレルギーも併発することがあるのです。
しかし、アボガドアレルギーの症状を持っているからといって、必ずしもラテックスアレルギーも起こるわけではありません。
併発する可能性は低いとされていますが、命に関わる危険性もあるアレルギーなので、アボガドアレルギーと診断された場合は、併せてラテックスアレルギーの検査も受けておくと良いでしょう。

他の果物類のアレルギーも発症する場合がある

アボガドアレルギーの場合、リンゴやナシ、キウイなど別の果物類に対してもアレルギー反応を見せることがあります。
これらのフルーツ類へのアレルギー反応は上記のラテックスアレルギーとの関連性が高いため、まとめてラテックス・フルーツアレルギーと呼ばれることもあります。
アボガドだけや、特定のフルーツだけを食べた場合はわかりやすいのですが、フルーツ盛り合わせなど複数のフルーツを食べたあとに症状が出た場合は、一緒に食べたフルーツをメモして病院に持って行くと良い参考情報になるでしょう。