トロント・メイプルリーフス
11月6日のVGK戦以降、上体のケガでプロ初の欠場となったMatthewsだが Matthews不在の4試合を4連勝で切り抜け、復帰した@MTLでは6-0の大勝と 流れがよくなってきた。 今日のARIは、10月の大不調期を抜けてMTL、OTTに連勝した相手だったが 1点リードの時点でAnthony DuclairやTobias Riederら若手FW陣が TOR-DFを粘り強くマークして、なかなかパックを前進させないなど、まとまりの あるチーム・プレイでTORの攻撃陣を抑え込んだ。 Matthewsの同点スコアが取り消された判定は納得いかないが、敵に押されて ゴーリーに当たってもインターフェアとなるのは覚えておこう。 他の試合でも、同じようなシチュエーションでどんな判定になるのかチェックしたい。 弱小時代は、レフリーの判定が有利だろうが不利だろうが気にならなかったが 今はレフリーの判定にも一言、二言だけでは済まないファンが現地でも増大した。 それだけの手応えを多くのファンが感じ取っているのだろう。 Matthews不在時の4連勝は、攻撃陣のコンパクトで正確な動きが目に付いた。 特に元SJSのPatrick Marleauには、あれだけ速いラッシュが交差する状況や 激しいトラフィックでの丁寧なスティック捌き、正確なパック・ムーブに 驚愕しっ放しである。 Marleauのプレーを、シーズンを通してじっくり見るのは初めてなので こんな素晴らしい選手を19シーズンも応援できたSJSのファンに羨ましさと 妬ましさの両方を感じてしまう。 ミーンな動きで敵のメンタルを掻き乱せるKomarov、軽量だが同じく相手を 苛立たせるプレーができて得点力が高いKadriとのラインは、 Marleauの正確なパック・ムーブと相まって実に面白い。 既に38歳となったが、体力的な衰えを見せないプレーは、よほどの節制と トレーニングを積み続けているからだろう。 かつて同じ年齢で3年契約でDave Nonisが獲得したStephane Robidasは、 最初の1年だけで終わってしまい、残り2年はケガでプレーせずに引退。 現在はLEAFSのコンサルタントとしてキャリアを積み始めたようで、15年の現役生活で 培った経験を元に、コーチやフロントマンを目指しているようだ。 1年だけであっても、基本のしっかりした守備の堅さを充分に堪能させてもらったので (他のDFが酷過ぎたせいもあるが)優秀なスタッフになれると思う。 話は戻るが、序盤に不調だったMarnerも(というかJVR-Bozak-Marnerの3rdラインが 揃って不調だった)持ち前の体全体から発揮される気だけでなく、味方が受けやすい アシスト・パスが好調に戻ったようだ。 特点数よりもアシストの多さがMarnerの最大の長所だと思っているので、将来は メジャー・ジュニア時代と同じ、センターFWとしての起用も期待される。 11月14日に現在はCGYの社長であるBrian Burkeが、「トロントのメディアは LEAFSが負けることを期待している」旨の発言をして、ちょっとした騒ぎになった。 Burke: Toronto media wants teams to fail http://www.tsn.ca/radio/audio/burke-toronto-media-wants-teams-to-fail-1.913692 トロント・メディアに不信感を持っているファンが多いので、現地ファンも TOR時代のBurkeのチーム運営に対する不満と、地元メディア嫌いが交差して 賛否両論なのが興味深かった。特にTSNのPaul RomanukやBob McKenzie嫌いが多い。 個人的にはBurkeの意見に賛成である。 Burke時代のHCだったRon Wilsonが解雇されて1年ほど経ったのち 「LEAFSは、Kesselをはじめとする一部のコア・グループが主導権を握っており チーム改革を阻んでいる」という発言をした時もそうだったが、その時は 地元メディアや、メディアと関係が深い企業のお偉方の意見してくるという ノイズが多い環境だろうと受け取った。 ShanahanがチームのCEO、及びMLSEの重役となり、GMに就任したLamorielloが それまで選手と同じファースト・クラスに搭乗していたラジオ関係者を外し 選手とメディアの間に一線を引いた時もかなり問題になったが、実際に騒いでいたのは ネットでも恐らくメディア関係者だろうと思う。先のWilsonの発言も、恐らくチーム内を 我が物顔で歩き回っていたメディアへの不信感があったのではないか。 メディアの過剰介入によってチーム運営に支障をきたしてはならない。 報道のプロとホッケー・クラブ運営のプロは別物であり、そこはきっちりと線引きをして 持ち場の区別を相互に確認し、割り切るべきだ。 昔からトロント・メディアの過熱報道ぶりには違和感があったが、WilsonやBurkeだけでなく 選手でもJonathan Bernierが「TORでプレーするのは(いろいろな意味で)タフだった」と ANAに移籍した後に語っていた。メディアを通したファン・サービスは、4大メジャーは どこも同じようにやっているが、TORはメディアの過剰介入という余計なノイズが とりわけ凄まじいものだろう。 加えて特定の選手への思い入れの強い声の大きさにも違和感がある。 名指しすれば、RiellyやGadinerへの強力なプッシュは既存メディアだけでなく ネット界隈でも強い。Wilsonが語った「コア・グループ」の新手ではないのかと 邪推したくなるが、下衆の勘繰りなのでやめておこう。 メディアは、選手とファンを繋ぐ架け橋というのが基本構図だが 架け橋が勝手に動き回ってチーム運営を掻き乱すのは許されない。 LEAFSが長年、優勝できない原因はメディアの加熱ぶりも一因だと思っているが 今回のBrian Burkeの発言も、それを裏付けてると感じる。 Sedin兄弟の獲得で今に続くVANの基礎を築き、ANAをスタンレー王者に導いたBurkeや WSHをスタンレー・ファイナルに導いたWilsonという実績のある人物が、 負け犬根性で語っているとは思えない。 シーズン初めのインタビューで「今年でGMを辞めるって本当ですか?」と 勝手な脳内話を突きつけてLamorielloを激昂させたTSNのインタビュアーや 10月下旬から11月にかけての不調時期(1勝5敗)に「Babcockをクビにしろ!」と やかましかったファンらの雑音がデフォなのがTORの環境。 選手やスタッフがホッケーに専念でき、ファンとの節度ある交流さえあれば メディアなど最小限でいいのでは、とまで思わせるくらいなのが、傍から見ても伝わる。 MLSEとShanahanが結束し、メディアの加熱報道から選手、スタッフを守り続けるのに 浪費するエネルギー量は外野からは想像がつかないが、何とか頑張ってほしいものだ。 R.I.P. Johnny Bower aged 93 17/18シーズンも折り返しを過ぎた。43試合を消化して25勝17敗1OTLは充分な成績。 Pat Quinnのラスト・シーズンだった05/06の41勝に、今のペースであれば プレーオフに届くはどうかはともかく、何とかギリギリで到達できるのではないか。 昨年はOTLが多かったが、今季はOTに強く延長をモノにする機会が増えているのは チームの進化と見ていいのだろう。 昨シーズン、大挙して起用して結果を残した若手選手のSophomore Jinxだが、 ケガを含めて大方、予想通りの流れになっているようだ。 Matthewsは二度のケガでここまで10試合を欠場。しかも二度目のケガは味方である Riellyと衝突して上体を痛めたもので看過できない。骨折せずによかったと思うレベルだった。 試合中におけるRielly、Gardinerのプレーの浮きっぷり、ズレっぷりが顕著になってきてると思う。 それにてもMatthewsのプレーの質、内容は、昨年を上回るパワフルさとスタミナの向上が 確実に伝わってきて、見る度にワクワクする。 攻守の基本形を、これだけ高いレベルで見せてくれる選手は少ない。 逆に言えばホッケーの基本形を高いレベルで体現するのが、いかに難しいかということだが 本人の才能と若い時の指導者の成果だろう。 Nylander、Mernerは、共に180p弱、70s台の細身の体に起因しているであろう ショット・パワー不足、ゴール数不足が懸念されたのか、シーズン10試合を越えた辺りから 順番に4th LINEに移動し、Matt Martin、Dominic Mooreのベテラン・コンビと組んだ。 特にMooreのように、細身の体格でもNHLで生きていく上での術を学べ、というBabcockら スタッフの狙いがあったのでは。 本人たちも自覚はあると思う。スラップ・ショットはゴーリーに届く前に 敵にブロックされるので武器にはならない。当然、相手の裏をかくスケーティングで 敵陣の中に入り、最後の壁であるゴーリーをさらに突破しなければならないので 味方との連携の向上を含めて課題は広く大きい。 幸いにも二人には味方が受けやすいパス能力、態勢が崩れても転倒して這いつくばってでも スティックを伸ばしてパスを出すメンタルの強さがある。その武器を磨きながら なおかつ、勝負時の得点力も向上させなければプレーオフで勝ち抜くことはできない という思いが、間違いなくスタッフ、フロントにはあるはずだ。 一方でNylander、Mernerの二人も、まだ1年半程度だが、NHLでの実戦で積み重ねた経験から 自らのショット・パワーの弱さと、ショットの弱さを補う為の試行錯誤を繰り返している段階だろう。 https://www.youtube.com/watch?v=zyB-y99sqoA 11月16日のNJD戦、最後は残り2・2秒でNylanderがGWGを撃ち込んで勝ったが、 その前の流れとしては、自陣DFゾーンでRiellyからのショート・パスを受けたNylanderが 一気にAZにラッシュ、そのままの勢いでショット!と思われたが、FOスポット付近で 左サイドにバック・パスを流し、客席からブーイングが上がり始めた。 その直後にパスを拾ったKadriから、再びパックを託されて即座にGWGで事なきを得た。 アイデアとしては悪くはないだろう。自らのショット・パワーの弱さ、そこで一呼吸置いて 後ろに一度パスを出してシフトを一瞬、引き気味にするのは、ショットを待ち構えた 相手ゴーリーのタイミングを、一瞬でも狂わせる効果はあったはずだ。 ただ、パスが少しズレて流れたのと残り時間10秒を切っていたことで、観客から「なぜ撃たない!」 というブーイングが飛んだのだろう。これで決まらなかったら、Nylanderへの評価が セッカチで結果をせかすTOR市場で暴落し、下手すれば潰されるところだった。 Matthews、Nylander、Mernerは2020年代のLEAFSのFWを支える逸材。 誰一人欠けてはならないと思っているので、今、見直しても冷や冷やする試合だ。 少しずつショット・パワーをつけていくのと同時に、相手を振り回す、幻惑させるスケーティングと スティック・ハンドリングに磨きを懸けていくのがNylander、Mernerの目標だろう。 ポテンシャルは充分に高いので焦る必要はない。 ショットに関しては、同じような体型のNazem Kadriが、パワーではなく鋭さのあるショット力を 持っているので、参考になる面は多いのではないか。 フェイク・スキルにしても、今のところ左右に振り回して相手に隙を作らせようとする傾向が強いと 見えるが、経験を積んだ相手のベテランは、そう簡単に引っ掛からないし、釣られることも少ない。 左右だけでなく、急停止、急加速などスピードの変化の修練も必要だろう。 Nylanderはパック・ムーブ・ラッシュ中の急停止で、相手を振り回す、置き去りにするスキルは高いので、 後は、そこから次のプレーに移るときの瞬時の判断力と選択力を向上させる段階だ。 左右に振るのであれば、1月4日のSJS戦で、SharksのKevin Labancがシュート・アウトで行ったような 減速しながらアイ・フェイクと絡ませたショットの改良も面白いかもしれない。 https://www.youtube.com/watch?v=jcqfyyZ9o9k かつてのMartin St.louisや現在のMats Zuccarrello、Tyler Johnsonのように 身長が170pそこそこの選手は、、体全体に筋肉の鎧をまとうようなトレーニングの結果、 80sを超す体重、当たり負けしない体幹の強さと、重く強いショット・パワーを身に着けたが、 Nylander、Mernerの二人は少しタイプが違う体質ではないかと感じる。 むしろ現在でも175p/82sであるJeremy Braccoの方が、St.louis、Zuccarrello、Johnsonタイプに 近づけるのではと思う。ドラフト指名から2年、アメリカ人ながらCHLメジャー・ジュニアで2年を過ごし 昨年はWJCで優勝。今季からAHLデビューしたが、現在20試合で2G 6A レイティング-3と苦労している。 Nylander、Mernerと同じく、味方が受けやすいパス能力は高いようなので、全てはこれからだ。 年明けの1月2日(vs TBL)からFrederik Gauthierが1年ぶりに昇格、先日の6日(vs VAN)には Travis Dermottが同じく二軍から昇格し、NHL初出場を飾った。 Gauthierに関しては、サマー・キャンプにもケガで参加しておらず、MARLIESの開幕にも間に合わなかったので 正直忘れていた存在だったが、11月にAHLに復帰。 12月中盤から徐々に調子を上げ、12月31日のBelleville Senators戦で2G 1Aをマークすると即座に昇格した。 LEAFSでは、まだ出場3試合で0Pts -2だが、196cm105sの巨漢、しかも左撃ちなので 右撃ちが多いFW陣へのカンフル剤として、また相手の右FW、右DFに相対できるうってつけの存在。 白血病を克服し、現在NJDのAキャプテンとして存在感を出しているBrian Boyleのようになってくれればと願う次第。 そして15年ドラフトで、Mernerに次いでチーム2番目に指名されたTravis DermottがNHL初出場。 個人的には唐突に一軍に昇格し、いきなりデビューしたような感じだったが、1月3日のLaval Rocket戦で3A。 この試合で、ゴール前のトラフィック状況を見切って、フリーの味方をいち早く発見した判断力のよさと フットワークの良さ、小回りの利くスケーティングを買われたと思われる。 現在、MARLIESは26勝11敗0OTLで、25勝6敗2OTLのManitoba Mooseに次いでリーグ2位、North Divisin首位。 Gauthier、Dermottの昇格で、今季2度の二軍落ちを経験しているKapanen、ドラフト同期のDマンAndrew Nielsen、 昨季に続いてAHLでスコアリング能力を発揮しているAndreas Johnssonと15年ドラフト組のDmytro Timashov、 Borgmanと共にSHLから入団するも、4試合で二軍落ちしてからはずっと声が掛からないCalle Rosen、 かつてANAから13年に6巡指名を受けるも、LiigaとKHLで過ごし、満を持してNHL入りを目指して入団した FINのMiro Aaltonenら、MARLIESの若手たちには大きな刺激になるだろう。 またWJCでは、LEAFS傘下から選出されたTimothy Liljegren(DF/SWE/MARLIES)、 Joseph Woll(G/US/ボストン・カレッジ)Eemeli Rasanen(DF/FIN/KGT)の3名のうち、 Liljegrenが決勝に進出(結果2位)した。 Joseph Wollは、予選のvsカナダ、3位決定戦のvsチェコという重要な試合に先発した Jake Oettinger(DAL/2017年 1巡 29位/ボストン大学)以外の4試合で先発を任され、 2勝2敗を残した。 トーナメント準決勝でLiljegrenのいるSWEに敗れて決勝進出は逃したが、RUSに勝ったのは自信になるのでは。 US代表は圧倒的な攻撃力をもって、3位決定戦以外の全試合においてSOGで相手を上回って(vsCANでも36-22) いたので、暇と言っては失礼だが、かなり間があったのではと思う。 LEAFSも、11月くらいからSOGで相手を下回ってる試合が多いが、代わりに相手よりTAが多く、 GAが少ない内容になっている。優秀なコーチング・スタッフの技量の賜物だろう。 Liljegrenは7試合に出場して1G 1A。今回は防衛重視のシフトで起用されたようだ。 また、Rasanenは今大会は全てスクラッチで出場なし。 OHLに帰ってKGTのAキャプテンとして、17年ドラフト上位指名DF組で大会全試合に出場した Miro Heiskanen (DAL1巡3位)、Juuso Valimaki (CGY1巡16位)、Urho Vaakanainen (BOS1巡18位)、 Henri Jokiharju (CHI1巡29位)、Robin Salo (NYI 2巡46位)ら、同じSUOMI勢に負けない活躍を期待したい。 まだハイライトしか見ていないが、WCJはオフ・シーズンにまとめて全試合をチェックするつもりだ。 1月8日のCBJ戦のおける、Morgan Riellyの軽率なストレッチ・パスからのターン・オーバーから 試合終了残り2分43秒に同点に追いつかれ、結果OT負けを喫して以降1敗3OTL。 終始リードされながらも追いついたOTT戦を除けば、全てリードしていた試合を追いつかれた末の 延長負けで、現地ファンのストレスが溜まっている。 個人的には、不調期に入ったKomarov-Kadri-Marleauの3ed Lineに加え、既に1ヶ月近く欠場している Nikita Zaitsev不在、スタメンの入れ替わりが激しいDFのハンデでよくやっているとしか見えないが、 Andersenへの負担は大きい。 各所のファン・サイトでは、RiellyやGardinerのミスが敗因となる度に、必ずエキセントリックな 擁護者(社?)がトピックやタグをredditやTwitterで立てて、彼らは悪くない!と 組織的とも思えるような必死な投稿を見せるのが恒常化している様相。 「Phil Kesselとコア・グループ」という、Ron Wilsonの告発と重なるものを感じてしまって 何やら暗たんたる気分にもなる。 Captain Morganという、イギリス、ロンドンにある酒造会社が出しているラム酒の銘柄があり、 NHLの公式スポンサーの一つということもあって、試合中にもボード広告でよく見かけるが、 https://pbs.twimg.com/media/BjIq1NbIgAEgDbY.png http://images.performgroup.com/di/library/sporting_news/c8/6b/ryan-johansen-091614-getty-ftrjpg_3u7xcgw2g6ki1gzi4ovfzso5h.jpg たまにRiellyがスコアを上げると、実況での書き込みにも「CAPTAIN MORGAN!」というのが目立ってるようで けっこう白けた気分になってしまう。「未来のLEAFS CAPTAIN!」なんてのを見ると、取引のある会社の関係者か 何者かが絡んでるんじゃないかと、邪推したくなるくらいの露骨さを感じる。 Jonathan Bernierが移籍してきた13/14シーズンから見てるDFであるが、守備型としても攻撃型としても 中途半端で、特にスピードがあるわけでもなく、ショット・パワーがあるわけでもなく、ゴール前のトラフィック状態から フリーになる味方の動きを察知する洞察力もななく、オートマティック・ディフレクトを狙えるパック・コントロールもなく、 全てに平均以下のイメージしかないDFであるゆえ、とりあえず試合を左右する致命的なミスさえしなきゃいい、という レベルでしか見ていないが、CBJ戦でのMarleauへのパス・ミスは決定的だった。 あの試合以降、ストレッチ・パス禁止を言い渡されてるのか、安全なショート・パスとゾーン・エンターしてきた 敵のパック・キャリーを1on1でカバーする守備型に特化していて、ひとまずチームに大ケガを負わせるプレーは 影を潜めている。STL戦では第3ピリオド同点の終盤、スピードに乗ってエンターしてきたVladimir Tarasenkoを ファウルを取られないギリギリのバランスで体を預け、ショットを撃たせなかった守備は見事だった。 見事ではあったが、何度も何度もアングルを変えながらリプレイするほどではない(TSN)と思ったが、 相手がエース・ウィンガーのTarasenkoなので価値はあったのだろう。 Riellyのプレーを見ると、とにかく視野が狭いのが素人目にも判る。 パスは直線ばかりで、前方の片側にいるフリーの味方にクロス・パスを出すシーンなど見たことがない。 ボード際で、敵味方が入り乱れてる中に無理やり捻じ込むようなパスばかりで、反対のボード側ベンチから ライン・チェンジで入ってきて、敵ゾーンに向かって加速を始めたフリーの味方が見えないのか?と思うこともしばしば。 ミドル・レンジのクロス・パスが出せないのは、後方からパスを繋ぐプレイ・メイカーとしては致命傷だと思うが、 Gardinerと共になぜ、このDFマンが現地で過大評価されているのかわからない。 最近でもオールスターに選ばれないのはおかしいだの、もし五輪参加が可能であればCANの第3ペアに選出されただの ファンだか関係者だか不明な者が建てたトピックで論争になっていて、おかしかった。 一方で「Riellyは特に優れたDFでもないのに、リーグのトップDFのように扱われている」という、カウンター勢力も それなりにいるが、散発的に終わることが多い。主観ではあるがこちらには露骨な組織性を感じないので 普通の感性を持ったファンだと思う。 パスを繋ぐのに汲々として、結果、力任せにパックを叩いてはアイシングの山、というのは減ったが、 やはりプレーの質は直線的、かつ力任せに突破しようとする、カナダ式OLD SCHOOL HOCKEYの典型だと思う。 オレがオレがのFW気質のDFと言っていいかもしれない。 それでいてP.K. Subbanのような圧倒的なパワーがあるわけでもなく、Duncan KeithのようなホッケーIQの高さと ブルーラインでの粘り強いパック・キープ、味方が気づかないうちにスティックを狙い撃ちして、 ディフレクト・ゴールに繋げるスキルがあるわけでもない。 直線的なプレーであればSubbanやShea Wrbberのような人並外れたパワーが必須だろうと思うのだが、 そこまでのパワーがなければ、もう少し柔らかく、時にはスピードで変化をつけて、引いて相手を翻弄する動きも 身につけて欲しいもの。 PPチャンスの時にセンターライン付近で時々やるドロップ・パスの不格好さは、正直、見ていられない。 自陣ゴール付近のコーナーでロール・バック・パスにも失敗してTAされ、即座に失点に繋がって負けた試合もある。 ケガに強く負傷欠場が少ないのが唯一の長所というのも考えものだ。 ドラフト1巡5位という高評価と、年/キャップ・ヒット500万$で21/22まで長期契約してる身分なゆえ、何が何でもスターとして 持ち上げないといけないという経営側、特にTSNらマスコミ関係者のプッシュもあるのだろうが、 そろそろ等身大の評価をしてはどうかとLEAFSの地元中継を見るといつも思う。 ロードでの敵地実況、特にNBCの方が客観的と思える論評が多いので、思わず考えさせられてしまうことが多い。 他チームやLEAFS、MARLIESのハイライトで見た、Rielly&Gardinerにはできないプレー。 裏を返せば、こういうプレーをやって欲しいと思うプレー。 https://www.youtube.com/watch?v=utR9CdIBfhY 3分50秒付近、1点を追うCARのDF、Noah Hanifinが見せた一瞬のフェイク・ショット。 手前のSeth Jonesのブロック態勢を崩し、ゴーリーのBobrovskiも前方に釣って、ガラ空きになったスペースに 待機していたJordan Staalへの見事なパスになった。 ドラフト時にBabcockが高く評価していたというので、暇さえあればチェックしているが、旧式アメリカ人のゴツいイメージにはない フェイクの巧さとソフト・タッチなパス。守備力は並の評価が多いが、攻撃に転じた時の視野の広さは 将来のUS代表常連に相応しいと言われている。 https://www.youtube.com/watch?v=jDmYYE1y1Zg 今季はMARLIESでの出場が多いMartin Marincinのフェイクショット。(1分20秒付近) EDMからの指名後、2年間WHL、3年目AHLで1年、4年目にNHLと順調にステップ・アップしてきたが 13/14、14/15のEDMという低迷時代のOilersにあって、存在感を出せないうちにTORにトレード。 LEAFSでもそれほど目立った活躍はなく、昨季プレーオフでのミスしか印象に残っていないが、 さすがAHLでは安定感があり、193pの巨漢を実感させるプレーをする。 ラッシュしたMarincinを見つけたAndreas Johnssonの判断力とパスもなかなかだ。 https://www.youtube.com/watch?v=jcyalOzh8Yw 最後はAHL時代のNylanderだが(2分15秒付近)、DFゾーンあの位置から反対側のボード・リバウンドを利用して 前線で敵DF二人を振り切っていたMatt Frattin(現KHL)に繋いだパスはお見事。 NylanderはFWなので参考にはならないだろうが、あの位置からライン・チェンジの隙を突いたパスなら DFにもできるのではないかと、つい無い物ねだりをしてしまう。 今日のWSH@NJDでも、DFゾーンからフリップ・パスを出して得点に繋げた、Sami Vatanen→Miles Woodの ノー・オフ・サイド、ノー・アイシングの距離感、速度、相手に届かないポジションへのパス繋ぎには 思わず溜息が出てしまった。 Gardinerも、2年くらい前と比べてショット・パワーの低下が目立ち、独特の変則的なパック軌道にも慣れられたのか 可もなし不可もなしというレベル。いるだけマシと言っては失礼だが、405万$を出してまで雇う価値が あるとも思えない。攻守の連携を高くするにはDFにも高い能力をもった選手が必要。 チェック・パワーのあるBorgman、15年ドラフト2巡指名以降で先行したDermottに続いて、 まずパワーのある大型のNielsenが後を追って欲しい。 Liljegrenは、来季くらいまでMARLIESで体力作り、体幹を強くするのが優先だろう。 セッカチな声に惑わされて、慌ててLEAFSに上げる必要はない。 Sundin移籍以降の10年で、フル・シーズンでのPO進出は昨年だけという弱小チームの 身の程を知るべきではないのかと、まだ血を流している最中にPOスポットにいる状況でも満足せず、 我慢が効かない現地の騒々しさにうんざりするチームでもある。 1月18日の@PHI(2-3OT)でMorgan Riellyが腕を負傷して欠場中。 次に9連勝中だったCOLと当たって2-4と敗れて以降、現在5連勝。 さらにオールスター・ブレイク期間中にRon Hainsey、Roman Polakの ベテランDF二人が共に風邪ということで、急遽MARLIESから Justin Hollを昇格させた。 元はCHIが2010年に2巡54位で指名したRH-DFで、ミネソタ大で 4年プレーした後、CHIの二軍、三軍で1シーズン、プレーしたが 見込み無しとカットされ、2016年にLEAFSと契約した選手。 拡張ドラフトでVGKに移籍したBrendan Leipsicや、Greg McKeggとの トレードでFLAから移籍したZach Hymanと共に、Shana-Planの補強組の 一人として認識していたが、CHIからカットされたという以上に、あの ドラフト上手のCHIが2巡という高順位で指名したという期待感を持っていた。 MARLIES1年目の15/16は、Nylander、Hyman、Kapanen、Soshnikovという FW陣の大幅な血の入れ替えによる高い攻撃力を後方から援護し、 21Pts、+32を残した。昨季16/17は前記FW陣がKapanenを除いて 大挙、一軍に定着したたため少し成績が落ちたが、プレーオフに入って 得点に絡む機会が増え、11試合で1G、6Aを記録。 チームに不足しているRH-DF、191p/93sの大型とあって、ずっと期待は 掛けられていたが、個人的には一時、忘れていたFrederik Gauthierと同様、 26歳という年齢もあって、今季ダメならカットだろうなという認識しかしていなかった。 それが最初の試合でNHL初ゴール、今日のMSGでは先制のゴールを決めた。 しかし、そういった表向きの派手さ以上に、守備の堅実さを2試合で見せた。 @NYRではMARLIESで2年近く組んでいたDermottと、LEAFSでもペアリング。 チャンスと見れば前線に出て、機動力もあるDermottと対照的に ギリギリまでBLに陣取り、FWのライン・チェンジの時にパック・キープで 前線にスペースがあればゾーン・エンターという、我慢が効くタイプのようだ。 ASG後に復帰した待望のZaitsevと合わせ、ここ2試合のDFペアリングは Zaitsev(RH)-Gardiner(LH) Carrick(RH)-Borgman(LH) Holl(RH)-Dermott(LH) と形上では左右のバランスが良くなった。 RH-DFは、左撃ちのFWと正対するとフォアでのスティック位置が 鏡映りのように同じ向きになるので、ショット阻止もやりやすい。 むろん、右撃ちに対しては反対になるが、その時はDermottと ポジション・チェンジで対応できる。 全体的にスピード不足なのは大柄なせいなだけではなく、長距離は確かに遅い。 だが、クローズド・エリアでのスピードとスティック捌きは、今のところ 何とかついていけており、ショート・パスの確実性、体の向きの入れ替え、 ポジション取り、相手を出し抜く能力は、まだ2試合ではあるが、そこそこ通用している。 体格を生かしたチェック・パワーも、出場が続けば細かく見ていきたい。 Dermottと同じく唐突な一軍昇格のイメージがまだ消えないが、 ここ2試合のHoll-Dermottの活躍は、嬉しい誤算以上の何かを感じる。 一昨年の3月にNylander、C・Brown、Hyman、Soshnikov、Kapanenらが 一斉にLEAFSに昇格し、オフは1巡1位でMatthewsを獲得と、FW陣の 世代交代を加速させたが、現在のDermott、HollのプレーはShana-Planが DF面でも動き出したと受け取っていいかもしれない。 むろん、Hainsey、Riellyが復帰すれば、どちらかは外れることになり、 ベテランPolakの経験、MARLIESにも開幕時は一軍だったRosen、 実績はあるMarincin、ドラフト1巡のLiljegrenと、DFの層が かなり厚くなってきているのは頼もしい。 しかし、欲を言えば、あと10試合はHoll-Dermottのプレーを見続けたい。 Riellyの、やたらもったいぶった、小刻みなパック・ドリブルからのストレッチ・パス→TA、 または苦し紛れのアイシングというイライラがなくなり、繋がるワン・タッチ・パス、 ゴール前に進んでショットと見せ掛けて、一拍置いて後方にパスしてのショット、 そしてFOスポット付近でのワン・タイマー・ショットという、他のPO常連チームでは 当たり前にできている一連のプレーの流れが、この2試合に凝縮されているからだ。 Rielly欠場中の6試合のレギュレーション・タイム内で、現在22得点10失点。 6試合中4試合でSHGが上回っており、試合運びに無駄がなくなっていると確信できる。 次の相手は、18試合連続ポイント、1敗、そして今日、西のパワーハウスSTLを倒したBOSである。 実績では遥かに劣るDF陣であるが、絶好調のBOS相手にShana-Plan・DFバージョンが どこまで通用するのかを見たいものだ。 またHollの昇格は、MARLIESの選手にも大きな刺激と喜びになっているようで、 今季、AHLでのキャリア・ハイシーズンを送っているGarett Sparksが Hollの初ゴールへの喜びと、自分も早く、もう一度LEAFSに上がりたい気持ちをツイートしている。 こういった組織内の活性化こそが、長らくLEAFSに欠けていたことは言うまでもない。 RiellyとHainseyがスタメンに復帰したことによって、HollがAHLに降格。 Borgmanがスクラッチに回った。 500万$プレーヤーとUFA補強の選手は、復調すれば使わないわけにはいかない。 相変わらずの「Captain Morgan」煽りにウンザリしながら@BOSを見たが、やはり ウンザリするほど攻守のリズム感を喪失した試合運びになって落胆した。 1P 2P 3P TOR Rielly 2 Rielly 1 Gardiner 1 Hainsey 1 Nothing Marleau 1 ───────────────────── Krug 1 BOS McAvoy 1 Nothing McAvoy 1 この試合の両チームのアイシング数だが、Rielly一人で さっそく3回もやらかしてくれた。BOSは計3回、うち2回は 3-1とリードした時点で、TORが攻撃に比重を置いてからのもので 体力を浪費するほどでもない。 素早いショート・パスを回して、DFゾーンからの脱出に何度も成功した NY戦2試合のスピード感は完全に失われてしまった。 ベテランのHainseyは、時期的ににそろそろ調子を上げてくるキャリアがあるので 心配はないだろうが、ICING-MAN Riellyは、正直どうにもならないと 諦めるしかないのかと思うくらいプレーの質が悪い。 見どころは第1Pにゾーン・エンターしてきたPastrnakのショットを 阻止したくらいで、スティックを持たない方がいいプレーをするのではないか。 いちばん印象に残ったのは第3PでのPPチャンスで、Kadri、Mernerが素早い ワン・タッチでのパス回しでBOSのDFシフトを振り回しているのに、Riellyに パックがいくと、何を考えているのか無駄な小刻みドリブルでウロウロするばかりで ショット・チャンスへの展開が開けない状況になったことだ。 Mernerに至っては、ついにRiellyに背中を向けたまま、ワン・タッチで足元から パスを通したが、それでも、まだグズグズしてて、どうしようもなかった。 パック・クリアされた後にGardinerがいるシフトに代わり、ようやくMarleauが 2回のSOGを放っただけのPPで終わる。 攻守に相手を翻弄するリズムとスピード感があった前2試合とは比較にならない 鈍重な流れのプレーにイライラする原因のほとんどは、Riellyの頭の回転が遅い プレーにあるのは間違いない。 FW陣の若いタレントに依存したアシスト数は多いが、正直、数字ほどの貢献は していないのではないか。 1年目はPaul Rangerの補助的な役割をこなし、2年目からGardinerとペアを組んで、 途中まではGardinerを凌駕したか?と思わせるほどの成長を感じさせたが、 Carlyleの途中解雇、Horachekによるラン&ガン戦法でのDF放棄で連敗が続き、 低迷期に入ったチームと歩調を合わせるように、プレーの質が粗雑になっていったように見える。 「Babcockの就任で、やる気が出た」みたいなインタビューを見たことがあるが、結局 2年間のチーム低迷時に、何も新しいことを試みることもなく好き勝手なプレーを 続けたツケが今、回ってきているのだろうと思う。 FW陣の大幅な若返り、また2WAYホッケーにフィットしたKadriらが展開するスピードに ついていけず、一人でブレーキを掛け続けているのではないか。 何とか2WAYホッケーに対応しているGardinerはまだしも、Riellyは余りに慎重さが過ぎて 鉛の重石と化してしまっている。多角的に考え直さなければならない時期に入っているのでは。 2月は28日間で15試合を消化する苦しいスケジュール。 特に今季のリーグ最強のTBLと2試合、BOSと2試合、ANA、PIT、NSHという PO常連の強豪が続く。LEAFSにとってシーズン最大の山場だろう。 明日からの2週間、@PIT、@DETを経て、フロリダ遠征までの一週間を ずっとホームで調整できる地の利を生かしたい。 5日のANA戦を前にBorgmanがMARLIESに降格、代わりに ストレッチだったRoman Polakをスタメンに復活させた。 やはり2月の強行スケジュールを乗り切るためには、ベテランの経験が必要と踏んだのだろう。 現在のLEAFSロースターで、スタンレー・カップ・ファイナルに出場経験があるのは JVR(2009年 PHI時代)、Patrick Marleau(2016年 SJS時代)、Roman Polak(2016年 SJS時代) そしてRon Hainsey(2017年 PIT時代)の4人。優勝経験があるのはHainseyのみ。 スタメンに定着した15年ドラフト組のDermottは、今いちばん勢いがあり、安定度だけなら すでにRielly以上ではないだろうかと思える程の動きを見せている。 特にDFゾーン攻め込まれてる時にパックを持った時の判断力がいい。 自分で細かいパック・ドリブルで敵をかわして前進し、そのままの勢いでエジェクトするのではなく、 空いている味方に確実なショート・パスを出して、細かいパス繋ぎで敵を振り回しながら ブルーラインからエジェクトする流れは見ていて楽しい。視野の広さは間違いなくRiellyより上だと確信する。 パスを出す、自分でムーブする一瞬の判断力はもちろん、DFゾーンの狭いエリアでパックを持って 敵を素早くかわしていく動きは、LEAFSのDFでは久しく見なかったものだ。 この期待の若手D-MANに、ファイナル経験のあるPolak、Hainseyの経験を織り交ぜて 破壊力のあるFW陣にテンポよく繋いで行こうという意図だろう。 スピードが落ちただの、優秀な若手の出番を奪ってるだのの雑音が現地でもあるようだが、 Shanahan、Lamoriello、Babcockのホッケー観を考えれば、この時期のベテランの 起用は不思議でも何でもない。 キャリアの長いベテランは、個人差があっても、おおかた2月中旬から3月中旬にかけて 好調期に入るケースが多い。好調期の長さにも個人差はあるが、DFは経験があるに こしたことはない。Hollの大型さと右撃ち、Borgmanのチェック・パワーは惜しい気もするが 大事な時期にミスをして自信喪失されては困るという判断もあるだろう。 シーズン序盤のRosenと同じく、Borgmanも1ヶ月前くらいの試合で、バックスケーティング態勢で 回ってきたパックをファンブルし、敵にTAされ失点を食らった失敗がある。 その失敗をこの時期にやってもらっては、チームにも本人にも痛手という思慮があると思う。 加えてShanahan、Lamoriello、Babcockの3人は、全員が守備に重点を置くトランジション・ホッケー、 パスを繋いで相手にプレッシャーをかける、組織的なポゼッション・ホッケーを好むタイプだ。 旧ソ連の初代、代表監督だったAnatoli Tarasovの個人技に依存しない、組織的な集団ホッケーの 影響を強く受けている。 Tarasovの名言に「カナダのホッケーは、パックを持った選手が主役で、他の4人は脇役だ」 「我々のソ連ホッケーは、パックを持っていない4人が主役で、パック保持者が脇役である」 「つまり、カナダのように、パックを持たない4人が1人のパック保持者を頼るのではなく、 1人のパック保持者が、パックを持っていない4人の主役を頼るのである」 「ボビー・ハルは実に素晴らしい選手で、ハルと1対1で勝てるソ連選手はいない」 「だが、ボビー・ハル2人対ソ連選手2人なら、その差はかなり縮まる」 「そしてボビー・ハル5人対ソ連選手5人なら、我々が勝てる確率が高くなる」 Anatoli Tarasovがソ連代表監督時代に残した世界大会の実績を見れば、 近代化に乗り遅れたどころか近代化をずっと拒否してきたLEAFSが、Shana-Planによって カナディアン・オールド・スタイルから脱する段階の入り口に、やっと辿り着いたと言えるのではないか。 地元ACCでの勝利試合で聞こえるBGMが、どこかで聞いたことがあるとずっと思っていたが 最近ようやく、あのハチャメチャ・ホッケー映画、ポール・ニューマン主演「スラップ・ショット」の ED曲だと気づいた。 連敗続きで身売りどころか解散を噂される、経済も破綻した寂れた街に本拠地を置くチーフスが、 エンフォーサーでありながら得点力もある型破りなハンセン三兄弟の入団で 毎試合、大乱闘をしながら勝ち続け、アリーナも満員になるどころか遠征先に追っかけまで できる人気チームになる。 それでも地元ではスポンサーがなく、フロリダで新天地が開けると身売りに期待した矢先、 身売り話は単なる税金対策で、チームの解散は既定の事実と知らされる。 本拠地での最後の試合、最後くらいはクリーンに勝とうと、乱闘を封印して試合に臨んだが 今まで散々チーフスの乱闘に痛い目に遭ってきた対戦相手は、引退した乱闘要員や プロレスラー、元ボクサーらを臨時選手として雇い、最初から試合はやらず、乱闘一本に絞っていた。 試合は乱闘で一方的にやられ続け、それでもクリーンに勝負…ではなく、我慢の限界にきた ポール・ニューマン演じる監督権選手が、ハンセン三兄弟にゴー・サインを出し、 両チーム入り乱れた大乱闘が続く中、一人乱闘に反対していたエースFWが、別れた彼女との 復縁のお礼に氷上ストリップを始めて終わるという、ワケのわからないハチャメチャ映画だったが、 そのEDで流れるのがACCでの勝ち試合で流されるこの曲だ。 https://www.youtube.com/watch?v=kmllwI7BuR0 Maxine Nightingale/Right Back Where We Started From 現地のオールドLEAFSファンの好みに合わせてる最後の足掻きとも思えるが、 もうオールド・スクール・ホッケーからは卒業の時期だろう。 今日のOTT戦に撃ち勝って3連勝、今季33勝目を上げた。 2月は残り17日で9試合。単に机上の計算であれば1.8日に1試合という 割合なので、厳しいスケジュールなのは変わらない。 苦しいながらも、1月5日から17日@PIT前までの10日強を、地元でプレーできる 地の利を生かすことには成功しつつあるようだ。 次は12日TBL、14日CBJ、17、18日が@PIT、@DETの連戦。 再び地元に帰って20日FLA、22日NYI、24日BOS。 そして26、27日がフロリダ遠征でTBL、FLA相手の連戦である。 2月の残り9試合、何とかROWで4勝して37勝まで持っていきたい。 後の5試合は敗戦でもいいが、OTLが2試合あれば10Pts加算なので、 ATL地区での3位以内、POスポット圏内に残る可能性は高くなる。 3月は、31日間で12試合という緩やかなスケジュールになるので POを確定できれば、またMARLIESの若手を試運転できる機会は増えるだろう。 東カンファレンスは、ワイルド・カード・スポットの2枠が、MET地区の5チームで 争っている状況で、ATL地区の5チームはかなり遅れを取っている。 その中で上にいるFLAとの2試合は何とか1勝1敗、最低でも1敗1OTLで乗り切りたい。 また、今季、圧倒的な強さを誇るTBLとは、2月の2試合を含めて3試合も残っている。 1月2日の@TBLではVasilevskiyに完封され、0-2で敗戦。 Steven Stamkos(NHL10年目/現在55試合 21G 43A +18)、 Nikita Kucherov(NHL6年目/現在55試合 29G 40A +11)という、キャリア充分の リアル・ダイナミック・デュオUを中心とした攻撃力は、リーグ1位の得点力を誇り、 また守備も失点率6位の堅さである。若さでぶつかっていくしかない。 TSNの実況でMatthews-Nylanderの二人を、やたら「新ダイナミック・デュオ」と 持ち上げるのは何か違うと思っている。今季のTBLの強さを体感する方が 逆に若手の財産になると考えた方がいいのではないか。 昨年の新人シーズンから、ずっとBozak、JVRと組んできたMarnerが、 1月24日の@CHI戦からKadri、Marleauのラインに移動し、 ハッスル・ボーイのC・BrownがBozak、JVRと組んでいる。 また、同じ24日に復帰したDominic Mooreが、Komarov、Kapanenと4thラインを組み、 Martinがスクラッチに回るなど、FWラインに若干の手が加わったが、 これが当たったのか、以後、今日まで7勝1敗である。 特にMoore-Komarov-Kapanenは機動力のある守備型FWとして機能していて、 ここ一番の、相手に得点を許されない状況では頼りになる。 Kapanenは守りでのPPシフトでもSHGを決めるなど、Babcockから優秀な守備型FWという 賛辞を頂いていたが、現地ファンの側はKesselのトレード相手ということで、相変わらず Kapanenに30得点ウィンガーを夢見てるのが多いようだ。 WJCで優勝を決めたゴールデン・ゴールのイメージが強いせもあるが、Kapanenは あの大会でもフィンランドの4thライナーで、Laine-Aho-Puljujarviの強力ラインと違い 守備型に徹していた。NHLでの自分の役割を理解し始めているであろうKapanenに対し、 身の丈を越えた過剰な期待は重荷でしかないと思う。 またDFも、1月31日にZaitsevが復帰してから5勝1敗。Justin Hollが出場した2試合が 2試合連続完封だったが、DFの左右のバランスが良くなりパス回しが早くなったのかもしれない。 だが、MARLIESの若手登用より、今は現在のスタメンでプレーオフ・スポットを 勝ち取るのが最優先だろう。 一方で、スクラッチに回されたMartinから「ケガでもないのに出場できないのは納得できない」 という不満が出たり、またMatthews欠場時に穴を埋めていたJosh Leivoからも 「試合に出られないのであればトレードを希望する」という声が出るなどしているが、 彼らの主張はプロとして当然のもの。ファンからすれば選手層の厚さを喜ぶところだが、 現在のシフトで好調な以上、我慢してもらうしかない。 現在がシーズン一番の山場だと思っているが、とにかく主力選手の大ケガ、負傷がないのを 祈るのみ。2〜3日のケガであればスクラッチやMARLIESの主力にも出番が回ってくる。 まだ安定した地盤、地力のある強さを持たないチームなので、とにかく大ケガだけが怖い。 BernierのLAK戦での負傷、次の試合からReimerで5連敗、完治しないまま 復帰を早めたBernierで3連敗と都合8連敗。 最後の望みをかけた4月のBOS戦でもBernierが負傷。残り4試合をReimer、MacIntyreで全敗し、 POスポットから脱落した13/14シーズンの苦い記憶。 前年の対BOS、PO・1st-RD第7戦での逆転負けと並ぶトラウマである。 やりすぎ防犯パトロール、特定人物を尾行監視 2009年3月19日19時7分配信 ツカサネット新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090319-00000026-tsuka-soci この記事で問題になった通称やりすぎ防パトは、創価学会と警察署が引き起こしていたようです 掻い摘んで説明すると ・創価学会は、町内会や老人会、PTA、商店会等の住民組織に関し、学会員が役員になるよう積極的に働きかける運動を 90年代末から開始し、結果、多くの住民組織で役員が学会員という状況が生まれた ・防犯パトロールの担い手は地域の住民と住民組織で、防犯活動に関する会議や協議会には、住民組織の代表に役員が出席する為 防犯活動や防パトに、創価学会が間接的に影響力を行使可能となった ・防パトは住民が行う為、住民が不審者や要注意人物にでっち上げられるトラブルが起きていたが 創価学会はその緩さに目をつけ、住民組織を握っている状況を利用し、嫌がらせ対象者を不審者や要注意人物にでっち上げ 防パトに尾行や監視、付き纏いをさせるようになった ・防パトは地元警察署との緊密な連携により行われる為、創価学会は警察署幹部を懐柔して取り込んでしまい 不審者にでっち上げた住民への嫌がらせに署幹部を経由して警察署を加担させるようになった ・主に当該警察署勤務と考えられる創価学会員警察官を動かし、恐らく非番の日に、職権自体ないにもかかわらず 私服警官を偽装させて管轄内を歩いて回らせ、防犯協力をお願いしますと住民に協力を求めて回り 防犯とは名ばかりの、単なる嫌がらせを住民らに行わせた(防犯協力と称し依頼して回っていた警察官らの正体は恐らく所轄勤務の学会員警察官) ※これに加えて防犯要員が同様のお願いをして回る ・こうして防犯パトロールを悪用し、住民を欺いて嫌がらせをさせつつ、創価学会自体も会員らを動員し、組織的な嫌がらせを連動して行った つまり警察署に勤務する学会員警察官、警察署幹部、創価学会が通称やりすぎ防犯パトロールの黒幕 詳細は下記スレをご覧下さい やりすぎ防犯パトロールは創価学会と警察署の仕業だった https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/bouhan/1516500769/ 2月15日に、Nikita SoshnikovをSTLの2019年R4指名権と交換トレード。 2月上旬にケガから復帰し、MARLIESでは役者が一枚上と思わせる 鋭い動きを見せていたが(復帰5試合で2G 3A 5Pts、+5)、同い年(24歳)の Josh Leivoとの実力、ケガに対する体質の強弱を対比させてのトレードという 見方が多勢を占めてるようだ。 Matthewsをドラフト指名する約3ヶ月前のRSにおいて、Nylander、Hyman、 Kapanen、と共に4人同時にLEAFSに昇格し、4人同時に初出場したのが 2016年2月29日のTBL戦。 Nylander#39、Kapanen#37、Soshnikov#41という背番号の配置だった。 https://www.youtube.com/watch?v=u5T9wmjOw88 この中で誰がNHL初ゴールを上げるか?という期待の中で先陣を切ったのが Soshnikovだったので、現地ファンの思い入れも深く、惜しむ声、 STLでの成功を望む声などセンチメンタルな感情が溢れている。 https://www.youtube.com/watch?v=H5rvf5Qvdog 2016年3月2日@WSH Soshnikov NHL 1st Goal また、元々ドラフト外FAで獲得した選手だったので、豊作が期待される 2019年のドラフト指名権と交換できたのは大きいという、現実的な声も多い。 個人的にも異論を挟む余地はまったくなく、感傷と勘定が入り混じった思いが 共有されている。 SoshnikovをトレードしたことでMARLIESの枠が一つ空いたが、当面は Solar Bearsからの昇格もないようだ。そのくらいMARLIESのFWも充実している。 やはり24歳で、今季ドラフト外入団の新人Miro Aaltonen(FIN)がシーズン後半から AHLにフィットし、どんどんスタッツを上げている。 シーズン中盤から出場が増えてきたJerremy Bracco(US)も、スピードはないが 小回りの利く動きで、正確なパスを武器にアシストを量産している。 また昨年75試合で20G、27A、今季は46試合現在で23G、23AのAndreas Johnsson(SWE)は 既にNHLへの準備は整っていると言っていいだろう。 AHLでのスタッツがC・Brownと似ていること、Kapanenとのコンビネーションが完璧だったので 楽しみは多い。 また、Soshnikovの枠には、来季からYegor Korshkov(RUS)、Carl Grundstrom(SWE)という、 2016年ドラフトR2の、左撃ちFWコンビが入るという噂もある。 Shana-Plan発動後にドラフト指名したロシア選手は、OHLからのNikita Korostelevを除いて、 Yegor Korshkov、Vladimir Bobylev、Nikolai Chebykin、Vladislav Karaと、全て左撃ちの 大型FWを一貫して指名し続けている。 しかし、まだLEAFS傘下に入ったロシア人ドラフト選手がいないのは、ロシア・ホッケーに造詣が深い Lamoriello、Shanahanにとっては不本意だろう。 そして、これら若手の登用は、当然、ベテランの処遇とセットになるのが サラリー・キャップ制の宿命である。 今季で契約切れとなるBozak、JVR、Komarovの3人のうち、最低2人、 場合によっては全員がUFA市場に回ることになるだろう。また感傷的になってしまう。 そして彼らの浮いたサラリーを、今オフRFAとなるNylander、お試し3年契約の 2年が過ぎたMatthews、Marnerに回さなければならない。 昨オフ、やはり3-Year Entry-Level Contractの2年が経過したConnor McDavid(EDM)と Jack Eichel(BUF)が、共に18/19シーズンからの8年契約を締結し、McDavidは1,250万$、 Eichelは1,000万$が、来シーズンからのキャップ・ヒットとしてチームの選手人件費に掛かってくる。 もっともEDMは現時点で782万$、BUFも556万$のキャップ・スペースがあるので サラリー調整は難しくはないかもしれない。今季、成績不振に喘いでいる両チームだが ひとまず先を見越した準備はできているようだ。 しかし、現状でもキャップ・スペースが0のLEAFSは、どうやってサラリー・キャップと 選手の感情、勘定との折り合いをつけるのか、難しい課題を抱え込んでいる。 McDavid、Eichelという先例がある以上、Matthewsに彼ら以下の金額は提示しにくい。 また2年連続で好スタッツを上げているNazem Kadriの単年450万$(2021/2022まで)が 格安さを感じさせるようになると、口には出さずとも選手間の感情に微妙なものが 生じる可能性もある。 Lamoriello、Shanahanの最大の腕の見せ所は、今年のオフかもしれない。 LEAFSは、18日の@DETで苦しみながらも、この試合では不調だったMatthewsが Nylanderとの絶妙のコンビネーションで、残り31秒での決勝ゴールを上げ2連敗を阻止した。 その前日の@PITでOlli Maattaと交錯し、ボードとMaattaに頭部を挟まれるような形になって 途中退場したHymanも、二日連戦に出場してガッツを見せていた。 現在36勝20敗4OTLと、こちらの予想を超えるペースで勝利を重ねていて驚いている。 特に驚いているのがGardinerとRiellyの破綻が減った防衛ぶり。 ほんの2年前の>>でも垣間見える「オレがオレが」のプレーぶりが影を潜め チーム・プレーヤーに徹している。夢なら醒めないで欲しいものだ。 ほんの2年前の>>398-399 でも垣間見える「オレがオレが」のプレーぶりが影を潜め すごくおもしろいネットで稼げる情報とか 少しでも多くの方の役に立ちたいです グーグル検索⇒『金持ちになりたい 鎌野介メソッド』 A92F7 まずは訂正から。>>384 のスタンレー・ファイナル出場経験者にDominic Mooreを追加。 2014年にNYRの4thライナーとして、Brian Boyleと組んでLAKとのファイナルに出場している。 2月のハード・スケジュールも、フロリダ遠征の2試合を残すのみになったが ここまで10勝2敗。2月3日に完敗したBOSにも、面倒なMarchandの得点力に 振り回されながらも逆転勝ち。22日のNYI戦に続いて、2試合連続で先制された試合を 逆転勝ちに結び付けた。現時点で39勝。個人的に目星をつけていた37勝は既に越えている。 Wilson、Cralyle時代のシーズン最多勝利が38勝だったので、2月の時点で37勝なら上々、 3月の12試合で6勝できれば43勝、43勝ならプレーオフを逃すことはあるまいという 見積もりだったが、想像以上の好調さで逆に不安になってしまった。 案の定、Matthewsの肩の負傷という事態が起きてしまい、好事魔多しの展開。 NYI戦での第3P、Adam Pelechと競い合っていたMatthewsが、死角から入り込んできた Cal Clutterbuckと衝突し、PelechとClutterbuckに挟まれるような サンドイッチ・タックルを食らう形になり肩を痛めてしまった。 スコアは3-3の同点だったがそのまま退場し、OTにもSOにも戻ってこなかった。 次のBOS戦は欠場。FW陣は Hyman-Nylander-Marner JVR-Bozak-C・Brown Marleau-Kadri-Komarov Kapanen-Moore-Leivo のラインで臨んだ。 試合は前述の通り、Marchandに掻き回されたが、今までのLEAFSにはなかった 粘り強さを発揮して逆転勝ち。Hyman-Nylander-Marnerは全員が右撃ちだが、 パス能力とパック・コントロールに優れたNylanderとMarner、体幹の強さを武器にした ハードなブロックと、硬軟織り交ぜたパック捌きができるHymanと合わせて、 なかなかバランスの取れたラインになっていた。 他にもこの好調期に印象に残ったのが、14日CBJ戦でのDermottだ。 2-2の同点で迎えた第2Pの8分過ぎ、右サイドからパック・キープしながら BL中央を背にしてゴーリーに正対し、左に回り込んだRiellyにパス、Riellyから ゴール前方を横切ったMarleauをスクリーンに使い、一度、ゴール前に着いて、再び 右サイドに移動してフリーになったKadriに繋いでゴールしたシーン。 この後ベンチに戻ったDermottに対して、Babcockが背後から肩を叩き 「よくやった」と鼓舞していたシーンは良かった。 Dermottに対し、当初は機動力は大丈夫だろうが、実際にNHLで戦うとなると パック捌きやチェックはどうかと懸念していたが、試合を重ねる度に着実にアジャストしている。 敗戦したPIT戦では、185p102sの巨漢Ryan Reavesにきついチェックを食らいまくっていたが、 途中からHainseyに代えて、Roman PolakをコンビにつけてReavesに対処させた。 奇しくもPolak vs Reavesという、元STL同士の対戦を見られたのは楽しかった。 ペアリングの相手も当初はHainsey、次に試合中にZaitsevやRiellyで試した後、現在は 右撃ちのCarrick、Polakを一試合ごとに起用し、左右のバランスを重視しているようだ。 この若手D-MANの機動力とパス能力を生かす為に、右撃ちと組ませることで より精度を上げようとしているのかもしれない。 それからKapanenも、スピードで相手を翻弄するシーンが増えてきた。 まだパスに強弱をつけるまでの余裕はなさそうだが、スピードで敵を振り切る、または ストップ&ゴーで、敵二人を置き去りにするスケーティングも見せ始め、目が離せない。 エストニア出身でフィンランド代表でもあるKomarovが、リンクでもオフ・リンクでも Kapanenをフォローしているようで心強い限りだ。 そしてフロリダ遠征の前日である現地時間25日、MTLのセンターFW、Tomas Plekanec(35歳)と、 25歳のRH-DF、Kyle Baunをトレードで獲得。 見返りに今年のドラフト2巡と、Rinat Valiev(DF/22歳)、Kerby Rychel(22歳/C)という、 好調MARLIESの攻守の主力二人をMTLに譲渡した。 MTL一筋で今季14シーズン目を迎えたPlekanecは、年俸300万$でオフにはUFAとなる。 普通に受け取れば、Matthewsの肩が思わしくないということになる。 BOS戦に続いて、今日からのフロリダ連戦も欠場の見込みかもしれない。 3月3日の@WSHにおけるスタジアム・シリーズには間に合って欲しいが、このトレードは Matthewsの長期欠場、プレーオフに向けての調整を見据えていそうでもある。 また、LEAFS、MARLIESを通して、チェコ及び、スロバキアの選手が少ないので、 一時的ではあっても、CZE-SVKとのラインを強化する狙いもあるかもしれない。 実績は充分なのでMooreやMartin、あるいはKomarov、Kapanenとの組み合わせが考えられる。 当然、キャップ・ヒットが頂点に達し、スペースはゼロ。デッドラインまであと一日だが、 今季のチーム態勢は、二軍からの昇格だけになると見ている。 Kyle Baunは地元トロントの出身。ドラフト外FAでCHIと契約した選手なので 第二のJustin Hollを狙ったのかもしれない。 またドラフト2巡を手放したが、2年前にReimer、Polakが絡んだトレードで SJSの今年の2巡、3巡を獲得しているので心配はない。今年は昨年以上の不作年と評判なので 豊作が期待されている2019年ドラフトに向けての準備が、最優先している可能性がある。 Rinat ValievはSoshnikovに続くロシア選手の放出。今季はケガでAHLの開幕に間に合わず 復帰してからも目立たなかったが、2月に入って存在感を出してきた。 2014年ドラフトでNylanderに続いてチーム2番目に指名された選手。MTLでの成功を期待したい。 またKerby Rychelは、2013年CBJのドラフト1巡選手。KesselのPITへのトレードで獲得した Scott Harringtonを放出して獲得したセンターFWだったが、LEAFSでは出番がなく この2シーズン、ずっとMARLIESでプレーしていた。MTLで新たなチャンスを掴んで欲しい。 25日のSTL@NSHで、Nikita SoshnikovがSTLのジャージを着てデビュー。 背番号90を付け、Patrik Berglund、Alex SteenというSTLの主力であり、SWE代表でもある ベテラン二人とラインを組んだ。想像以上に高い評価で驚いている。 Alex Steenと、Polakとの交換トレードでSTLに移籍したCarl Gunnarssonは、今ではすっかり STLの主力に定着し、元LEAFSの面影はない。TORという巨大市場のプレッシャーから解放され 伸び伸びとプレーしているSWE人選手と同様、Soshnikovにも頑張って欲しいものだ。 まずは訂正。Kyle BaunはDFではなくFW。 2月28日からMARLIESの一員としてプレー開始。 移籍後4試合で11SOG、0G 0A -2。 Laval Rocketでのスタッツを見る限り、防衛型FWに見える。 MARLIESは3月10日、Providence Bruinsに4-3で勝ち、AHLで プレーオフ確定一番乗りを決めた。 今季のAHLは、同North地区のVAN二軍、Utica Cometsが序盤から独走していたが 年明けから徐々に失速。それまで2位に付けていたMARLIESが、LEAFSより一足早く 1月から調子を上げ、7連勝を含む8勝1敗で一気に追い抜いた。 DermottのLEAFS昇格と定着、2試合のみではあったがHollのLEAFSでの活躍などで 二軍の方も活発化しており、ハイライトだけでも楽しくなる。 唯一の気掛かりが、今季ドラフト外で契約したMiro Aaltonenの負傷だ。 https://www.pensionplanpuppets.com/toronto-marlies/2018/2/25/17049306/toronto-marlies-recap-loss-to-rochester-amerks-miro-aaltonen-injured 2月24日の、Rochester Americans(BUF二軍)との対戦で、昨年、一時TORに在籍していた Seth Griffithと交錯し、Griffithから力ずくでリンクに頭から叩きつけられ(記事ではGriffithが 殴っているという表現になっている)、脳震盪か首の負傷でそのまま退場。以来、欠場が続いている。 https://twitter.com/JeffVeillette/status/967538048069177345 2月に入ってからAHLにフィットしたのか、10試合で8G 7A +7の大活躍で、カルダー・カッププレーオフに向けて 楽しみにしていたのに残念だ。KapanenのLEAFS昇格後、Andreas Johnsson、Dymitro Timashovとのラインで 一気にブレイクしていたのだが。相手のSeth Griffithが出場停止となったという記事はないが、 なぜかこの試合を最後にGriffithも試合には出ていない。 RCHには、Nylanderの弟、Andrew MacWilliam、Stuart Percyという見知ったメンツがいたが、 実に後味の悪い試合だった。 Aaltonenの早期回復を祈りたい。 そしてLEAFSだが、2月のハード・スケジュールを5連勝、4連勝各1回ずつを含む 10勝2敗2OTLで切り抜けた。 2月28日から3日のインターバルを置いて臨んだスタジアム・シリーズは、数年前の ミシガン大学での吹雪、豪雪の時以上にリンクの状態が悪いように見えて 見てる側の方も集中力を欠いてしまった。 それから一日置いての@BUFでも、足が地に着いていないというか、見てるこちらも まだ頭がフワついているよう感じで、途中で視聴をやめる始末。 2月のスケジュールは選手スタッフはもちろん、ファンにもきつかったようで 負け試合でも大して荒れていなかった。 それから4日空けてのPIT戦で、ようやく心身共にリフレッシュできたのか、PIT相手に 2月17日敗戦の借りを返す猛攻で快勝。前のBUF戦におけるチャレンジが効いたのか、 ゴーリー・インターフェアでPITの得点が取り消しになったのが大きかった。 この試合に勝って05/06、06/07以来、11シーズンぶりとなる2年連続40勝を記録。 この2シーズンは、故Pat Quinn最終シーズン、Paul Maurice(現WPG)就任1年目の シーズンだったがどちらもプレーオフには出られなかった。Mats Sundinの晩年、 Domi、 Tuckerの衰え、Steen、Stajan、Wellwoodら若手への過剰期待による重圧、 ドラフト1位指名権の乱発トレードによる有望な若手不足など、最近までの低迷期に 入る前の最後の抵抗だったと言える。 2月終了時点での39勝など、五輪によるシーズン中断の有無を考慮しても、チーム史において 一度も例がなく、02/03年の36勝を抜くチーム記録らしい。 EXP6が加入して以降、他チームがとっくに実行していたホッケー近代化を、ようやく始めた、 やっと近代化のスタートラインに辿り着いたイメージである。 Matthewsの回復も近づき明るい話題が多いにも関わらず、現地メディアがしつこく プッシュしてくるのは「Lamoriello、今季限りでGM引退か?」という、下らない話題ばかり。 「TORのメディアは、LEAFSが負けることを望んでいる」と言い放ったLamorielloに対する嫌味だろうが まさに「LEAFSの最大の敵はTORメディア」だと再認識できる様相だ。 イギリスの音楽雑誌ライターの口の悪さは昔から有名らしいが、その原動力になっているのは 自分がミュージシャンになりたくてなれなかった怨念を、商才のあるミュージシャン相手にぶつけて 憂さ晴らしをしたがるモノだ、という意見を聞いたことがある。 LEAFS最大の敵であるTORメディアにも同じことが言えるのではないか。 ファンタジー・ホッケーでもやっていればいいものをと思うが、ファンの側にも 1月中旬の4連敗中に「Babcockをクビにしろ!」「あいつはいい選手に恵まれただけの奴」 などという悪口雑言が飛び交っていた。 いちいち相手にするのも面倒な相手だが、MLBの殿堂入り選手であるJoe Morganが かつてESPNの番組で 「自分は、現役時代は普通以上のいい選手だと思っていたし、HOU時代は周りもそう言ってくれた」 「だがCINに行ってSparkey Andersonと出会ってからは、単なるいい選手ではなく勝利者になれた」 「Andersonのことを、いい選手に恵まれただけと無責任に言い放つ連中も多かったが、大間違いだ」 「Andersonの元でプレーすることで並以下の選手は並になり、普通の選手はスターになり、 スター選手は勝利者になれる」 「選手の最大限の能力を引き出し、選手と指導者とのいい部分が交差する相乗効果で チームは強くなっていくもので、これは勝てる監督にしかできないことだ」 「いくら、いい選手が揃ったところで、並の監督ならマグレ勝ちしかできない」 旨のことを滔々としゃべってて、よく口が回るなぁと思ったと同時に、これが普遍的な勝者の姿だろうなと 思った次第である。指導者として、唯一のTriple Gold Medalistであり、WCH2016でも優勝した Mike Babcockが並のヘッド・コーチであるわけがない。 Jim Hiller、D.J.Smith、Andrew Brewer然りである。 3月5日の@BUFでは敗れはしたものの、久々に出場したMatt Martinが、Leo Komarov、 Tomas Plekanecと組んだ4thライナーとして出場し、Martin-Komarov間でLEAFSでは 久しく見ななったTic Tac Toe ゴールを見せてくれた。 Kapanenが昇格してからは、彼のお守り役みたいな役割も担っていたKomarovだが MartinやMooreら、ベテラン同士でのラインの方が、より才能を発揮しそうな感じがする。 またCarrickと交互に出場して体調万全のRoman Polakも、PIT戦において4-0とリードしていた 第2ピリオド終盤、Nylanderに激しいバック・チェックを放ったEvgeni Malkinに激しく掴みかかり、 さらにトラッシュ・トークか何かでMalkinを激高させたのか、双方掴み合いの末、 ダブル・ラフィング・マイナーを奪い、4on4に持ち込んだ。 この間、PITはCrosby、Kessel、Oleksiak、Schultz→Brassard、Guentzel、Letang、Dumoulin LEAFSはMarleau、Kadri、Hainsey、Rielly→Nylander、Marner、Dermott、Gardinerと シフト・チェンジしながら戦ったが、ペナルティ・ボックス内のMalkin-Polakの力関係からして 明らかにPITの方が損なイメージだった。 Roman Polakは、スタッツに現れなくともこういう駆け引きができる。 伸び盛りの若手が多いチームだが、シーズン終盤の追い込み時期にはベテランの力が必要。 いくらJustin Hollが、いいD-MANであっても、スーパー・スターのMalkin相手に、両者PB入りなんて 駆け引きは無理だと思う。 下手すれば自分だけがボックス入りで、PITにPPチャンスを与える可能性もあるのでは。 結局4-0のリードを保ったまま第2Pを終えたが、Malkinを自らと共にPBに引きずり込んだ Polakの働きは大きかったはずだ。仮に4-1で第3Pに突入すれば攻撃力の高いPITのこと、 一気呵成に攻め込んでくる勢いを止められたかどうかは怪しい。 またPolakは、DZ、特にネット周辺に攻め込まれている時に、巨体を生かしたボード際での抑え込みで 相手選手とパックを食い止めて敵の攻撃時間を潰すのも得意だ。これもキャリアからくるテクニックの一つで 若手がおいそれと身に着けられるものではない。@PITは、Hainseyのプレー時間も長く、また ペアリングの相手が変わりまくっても全くブレないプレーで安心感を与えてくれた。 若手ばかりではなく、ベテランの年季の入ったプレーに目を配るのも面白いチームに成長した。 メディアの運営ゴッコ記事など相手にする必要はないかもしれない。 2月以降、先制された試合を逆転して勝つ試合が多かったLEAFSだが、今日のDAL戦は 2-0と先制しながら、一時は2-4とされる苦しい試合になった。 NHLで最大の激戦区であり、強豪揃いのCEN地区においても手強い一角であるDAL相手に Andreas JohnssonをNHLデビューさせる思い切った手を打ってきた。 JohnssonはMARLIESで相性の良かったKapanenと両ウィングを形成し、移籍したベテランの Tomas Plekanecをセンターに配置した4thラインでNHLデビューを飾ることになった。 Plekanecにしても、既に自分の型を持っている中堅、ベテランよりは、まだNHL経験の浅い 若手と組んだ方が、今のLEAFSのポジションでは自分のペースと若手の後押しを期待できる、 と踏んでのシフト配置かもしれない。 Jamie Benn(28歳/188 cm-95 kg/NHL9年目)、Tyler Seguin(26歳/185 cm/91 kg/NHL8年目) Alexander Radulov(31歳/185 cm/91 kg/KHL8年、NHL4年目)という年季の入った大型FW、 DFにもSWE代表John Klingberg(25歳/188 cm/80 kg/NHL4年目)やベテランDan Hamhuisら スター選手を多く抱え、CHI、STL、NSH、MIN、WPG、今季復活したCOLらと凌ぎを削っている 強豪チーム相手でのデビューがきついのではと思ったが、早くにNHLの世界を体感させ、 来季から開幕ロースターに入れるかどうかの、素養を見極める狙いもあったのだろう。 このJohnssonの昇格に刺激を受けたのか、JVRの通算3回目のハット・トリックの活躍や 終盤のENアタックの猛攻で、残り秒でMarnerのゴールで同点に追いつき、OTに突入できた。 第2ピリオドにおけるAndersenの途中交代が心配だが、疲労の蓄積による一時的なものと思いたい。 リーグ・トップの被SOGの疲れが、長期欠場に繋がるケガにならなければいいのだが。 OTでMarnerのフッキングによるDALのPPチャンス2分間を、Komarov、Polak、Hainseyのベテラン3人で 死守した展開はシビれまくった。結果は、そのMarnerが3人目でSOを決めての勝ちだったが、 もっとも燃えたのがこの3人対DAL4人シフトでの攻防である。 ベテランの力を侮ってはいけないという思いを、新たにした現地ファンも多かったようだ。 途中出場のMcElhinneyが、3rd STARに選ばれたのも、よかった。 https://i.redd.it/5hijkxd32rl01.jpg BabcockからAndreas Johnssonへのメッセージらしい。 2年前にNylander、Hyman、Kapanen、Soshnikovが同時デビューした時と、ほぼ変わらない 「まずはガムシャラにプレーしろ、そうすれば徐々に自分のスタイルができてくる」という一貫した姿勢がある。 NHLの場に上がれるのは特別な者だけ、その誇りと自覚を持つように、という言い回しもあるが 同じ内容でも、並のヘッド・コーチから言われるのと、Babcockに言われるのとでは、重みは違うだろう。 >>425 残り16秒での同点ゴールは、Patrick Marleau、アシストにMarner、Gardiner。 >>426 Babcockのメッセージには、「Lamorielloが求めるものを発揮して、同時に今を楽しめ」という くだりもあるが、LEAFSのTripletsはShanahan-Lamoriello-Babcock体制であるという 確固とした姿勢が感じられる。 2シーズン連続でプレーオフを逃したとはいえ、その試合巧者ぶりと 25シーズン連続プレーオフ出場と言う輝かしい実績を前に、観戦中でも 畏怖の気持ちが出てしまうDETを相手に、Nylander、Matthewsの息の合った ダブル・フェイクからの同点スコア、そしてMarleauの技ありパスを受けて 決勝スコアを決めたKadriと、第3ピリオド後半は過去に見たことがない 粘り強いホッケーで逆転勝ち。 これでフランチャイズ・タイの45勝まで伸びた。 1967/68シーズンからEXP6が加入し、以後、徐々にチーム数が増加して リーグが拡大され、RSの試合数も70、74、76、78、80、84と増え続け、 最終的にNBAと同じく82試合で落ち着いたが、その間、スタンレー・ファイナルとは 全く無縁のシーズンを続けて52年目が過ぎようとしているLEAFS。 そこで、他のOriginal Sixの67/68〜のシーズン最多勝や、勝ち点数を 調べてみたが、途中で気持ちが萎えてしまうくらい、頑なに近代化を拒否し続けた オールド・ファン気質と、TORメディアに毒されたフランチャイズ体質を 見せつけられる思いになった。 【Boston Bruins】 ・シーズン最多勝利数 (1970/71) 57勝14敗 7T (70/71) ・シーズン最多勝ち点 (同季) 121 ・70/71から4年連続50勝以上。シーズン50勝以上7回。 ・勝ち点100以上、2017/18を含めて22回。2000/01以降で6回。 ・1970/71から1979/80まで勝ち点100以上9回。 ・直近の最多勝ち点 (2013/14) 54勝19敗 9OTL 勝ち点116 ・スタンレー出場9回、優勝3回。 【Detroit Red Wings】 ・シーズン最多勝利数 (1995/96) 62勝13敗 7T ※NHL記録 ・シーズン最多勝ち点(同年) 131 ・05/06から4年連続50勝以上。50勝以上6回。 ・99/00から12年連続勝ち点100以上、うち110点以上7回 ・勝ち点100点以上のシーズン17回。 ・直近の最多勝ち点 (2014/15) 43勝25敗14OTL 勝ち点100 ・スタンレー出場6回、優勝4回。 【Chicago Blackhawks】 ・シーズン最多勝利数 (2009/10) 52勝22敗 2OTL ・シーズン最多勝ち点 (同年) 112 ・50勝以上2回、勝ち点100以上13回、2008/09から100点以上7回 ・直近の最多勝ち点 (2016/17) 50勝23敗9OTL 勝ち点109 ・スタンレー出場6回、優勝3回 【New York Rangers】 ・シーズン最多勝利 (2014/15) 53勝22敗 7OTL ・シーズン最多勝ち点 (同年) 113 ・50勝以上4回、勝ち点100以上10回、14/15から3年連続、勝ち点100以上 ・直近の最多勝ち点 (2014/15) 113 ・スタンレー出場4回、優勝1回 【Montreal Canadiens】 ・シーズン最多勝利 (1976/77) 60勝8敗 12T ・シーズン最多勝ち点 (同年) 132 ・50勝以上6回、1974/75から4年連続50勝以上 ・勝ち点100以上18回、1974/75〜1981/82まで8年連続、勝ち点100点以上 ・2000年以降、勝ち点100以上、4回 ・直近の最多勝ち点 (2016/17) 47勝26敗 9OTL 勝ち点103 ・スタンレー出場11回、優勝10回 【Toronto Maple Leafs】 ・シーズン50勝以上 -無し- (1998/99) 45勝30敗 7T (1999/2000) 45勝27敗 7T 3OTL (2003-04) 45勝24敗 10T 3OTL (03/04) ・シーズン勝ち点100以上、3回 (1999/2000)45勝27敗 7T 3OTL 100 (2001/02)43勝25敗 10T 4OTL 100 (2003-04)45勝24敗 10T 3OTL 103 ・スタンレー出場 -無し- シーズン50勝以上を記録したチームは、EXP6加入以降の新設チームや WHAから移籍したEDMなど、数えるのも面倒なくらい多い。 いかに過去の遺産だけで商売してきたかの証明になってしまった。 今季は残り6試合、うちホームが4試合。 MET地区の激戦とFLAの追い込みで、未だPOは未確定だが 何となく一段落着いた気になったのは、負け慣れが慢性化してるせいだろう。 現地ファンには「勝ち方がつまらない」とまで言い出す奴までいる。 エンフォーサー気質を持っているMatt Martinの出場機会が減っているせいもあり、 乱闘がないことに不満を持っているようだ。 言い方は悪いが、こういうオールド気質のファンは切り捨てるくらいの覚悟も必要かもしれない。 勝つことの気苦労を知らない、知ろうともしないファンにまでサービスする事はない。 そのくらいの割り切りがなければ、プレーオフ常連の体力はつかないだろう。 負け犬/黒字商売の恒常化が目標であれば、Shanahanを招へいする必要はなかったが ここまで改善できた以上、後戻りをする必要はない。 2週間ほど前に、Shanahan本人からLamorielloの地位は不動だという公式発表がなされ やっとTORメディアは人事話題を封印した。 この先、リンク以上の強敵である堕落の元締め、地元メディアと地元ファンとの対決も 制していかなければならない。選手をいかにリンク上のプレーに集中できるかの環境作りが 永久の課題であり続けるだろう。才能のある選手がスポイルされることこそが最大の不幸。 それに比べれば、旧いファンの贅沢な要求など蹴散らして構わないはずだ。 Andreas JohnssonのNHL初ゴール、Matthewsの復帰後の活躍など、色々と嬉しい話題も 多かったにも関わらず、このどこよりも甘く厳しく、かつ堕落したフランチャイズの環境に 振り回されないように、という方に気持ちが行くのが、このチームの存在意義なのだろうか。 >>341 を訂正 【Chicago Blackhawks】 ・シーズン最多勝利数 (2009/10) 52勝22敗 2OTL→8OTL 3月28日に同地区、眼下の敵であるFLAを4-3で下し、フランチャイズ新記録の46勝目を上げた。 3-0のリードからJonathan Huberdeauの2得点、5年ぶりにKHLからFLAに復帰した Evgenii Dadonovのスコアで4-3まで詰め寄られたが、その前のJVRの35ゴール目で奪った 4点目がモノを言った。 ATL地区でLEAFSにいちばん接近していた相手に粘り勝ちしたのは大きい。 Aleksander Barkov(5年目)、Vincent Trocheck(4年目)、Jonathan Huberdeau(6年目) そしてロシアからNHLに復帰したEvgenii Dadonov(NHL2年目)という、スピードと得点力のある FWに加え、大型防衛型FWのNick Bjugstad(5年目、198p)、Mike Matheson(2年目、188p)という ドラフト生え抜きで構成されたトップ6FWを中心に、多彩な攻撃を繰り広げてくる。 DFにもベテランKeith Yandle(12年目)、4年目を迎えた新人王のAaron Ekblad(193p、右撃ち、 4年連続2桁ゴール)の攻撃型D-MAN、Alex Petrovic(4年目)、BUFから移籍して開花した Mark Pysyk(3年目)というトップ4DFも攻撃型、防衛型と役割分担がしっかりしており 攻守にバランスの取れたホッケーで、Shana-Plan以前のLEAFSでは、ほとんど勝てた記憶がない。 特にDFにDmitri Kulikov(現WPG)がいた時代は、試合中にリードを奪ったことも少なかった気がする。 そんなFLA相手に今季は2勝2OTLと善戦できたのは、単に攻撃力の上昇だけでなく トランジションの精度が試合を重ねるに従って上がっているからだろう。 そのくらい、細かいパック繋ぎで敵DFゾーンにプレッシャーをかけるシーンが増えてきた。 これからも同地区の強豪として立ちふさがってくる相手だけに、今季の勝ち越しを自信にして欲しい。 FLAは翌日に@OTTでOT負けを喫し、LEAFSは14シーズンぶりの2年連続PO進出を決めた。 Battle of OntarioのライバルOTTも、Matt Ducheneがチームに馴染む来季以降、必ず 復活してくるはずだ。 30日の@NYIも、Marnerとドラフト同期のMathew Barzal、Anthony Beauvillierという、 2015ドラフトの1巡指名コンビが順調に伸びてきて勢いがあるだけでなく、 John Tavares、Anders Lee、Jordan Eberle、Brock Nelson、Andrew Laddら 実績充分のFW陣、元CHIのNick Leddy、元BOSのJohnny Boychukというスタンレー優勝の 経験があるツワモノが揃っている。 今季は選手のケガが多く、現在MET地区最下位でPOスポットからも落ちたが、 本来はそんなチームではないはずだ。 この試合もBeauvillierに先制され、追いついては突き放されを3度繰り返し、JVRの 今季36ゴール目で勝ち越し。主将Tavaresの同点ゴールで追いつかれたが、最後はMatthewsが Nylander、Hymanのアシストを得て、残り時間4分を切った直後に決勝点を決めた。 Matthews、Zaitsev加入から2シーズン目、まだ粗さは残ってはいるが、トランジション・ホッケー、 全員攻撃、全員防衛の双方向性ホッケーが、細かな失敗はあっても、フォローの速さ、 素早いシフト体制の切り替えで、試合を重ねるごとに進化していると実感させてくれる。 チーム・プレーを徹底した上での個人技の発揮、経験を積み重ねた上での瞬時の判断力も 上がってきているようで心強い。 フランチャイズとしては未知の47勝、ホームでの27勝も新記録で、思った以上に 早い成長を見せてくれている。 DF陣には、まだ課題も多く、今季オフは来年、再来年に向けてのサラリー・キャップを 念頭に置いた選手の再構成もやらなければいけないが、上出来過ぎると思う。 このチーム状態に、相変わらず因縁づけのように文句を垂れてるのはTORメディア、 特に地元ファンにも忌み嫌われているPaul Romanukくらいだろう。 @NYIはMSG+で視聴していたが、実況では凄まじいRomanuk叩きが行われていて、 また何ヒネた発言でケチをつけたんだなと思った。 Babcockの就任直後にMike Babcatと言い始め、何かにつけて辛口でも毒舌でもない 嫌味で絡んでくるという評判の悪さが、30〜40代が中心のファン・フォーラムで目立つが、 恐らく50代以上のオールド・ファン向けのヴォイスだと思う。 クラッチ・シューターのチーム・キャプテンSundinと、キング・オブ・エンターテイメントの エンフォーサーTie Domiが、94/95〜05/06の12シーズンに渡って並列してLEAFSに君臨し、 試合に勝つだけでなく、Domiのファイトをメインとした魅せるホッケーを実践していただけに、 その時代に対する思い入れが深いファン層が多いのは理解できる。 だが、その結果は7回のプレーオフ出場、東カンファレンス決勝敗退2回で終わったという 見方だってできるだろう。更に言うなら、同じSWEのスーパー・スターで、Sundinより3つ年下の Peter Forsbergを二度のスタンレー王者に導いたColorado Avalanche、 Mats Sundinを一度もスタンレー・ファイナルに導けなかったLEAFSという言い方もできるのではないか。 現在のShanahan-Lamoriello-Babcock体制は「勝てなかった栄光の時代」からの脱却を図る 最後のチャンスだと思う。これだけ強化されたフロント陣でもダメなら、相変わらずカビとコケと 蜘蛛の巣の張った、Original Six時代の栄光を反芻し続けるしかない。 Expansion Draft considerationsって何て訳せばいいですか? プレーオフR1は、いきなり2連敗となったが、その機転となったのは 第1戦、第2ピリオドの残り38秒で決められたDavid Pastrnakのゴールだろう。 あれで1-2から1-3になったのみならず、BOSの若手エースPastrnakを完全に 乗せてしまい、第2戦ではハット・トリックを決められるなど手がつけられなくなった。 その原因は明白。Jake Gardinerの自陣ブルーラインでの棒立ちである。 位置的には敵方BOSベンチの近くで、味方のライン・チェンジを待っていたのだろうが 先にライン・チェンジを終えたBOSにチェイスされ、逃げ回った挙句にアイシング。 次の自陣FOスポットでのFOにも負け、速攻でPastrnakにゴールを決められてしまった。 ライン・チェンジを待つのはいいが、なぜBOSのベンチに近い位置で棒立ちしているのか、 なぜ、得意のパック・キャリーでBOSの選手を一人くらい引きつけながら、自分でパックを持って 上がるなり、ブルーラインへのエンター前後までにでフリーの味方を見つけるか、最悪、ダンプで 敵ゾーンにパックを撃ち込むとかしなかったのか、さっぱり分からない。 頭が空白になってたのか、自分の周りだけ時間でも止まってたんじゃないかと、心理テストでも 勧めたくなってくる酷い棒立ちだった。 ここ2年で対BOS戦7勝1敗の驕りがあったと言われても仕方がない。 2010年代の成績でいえば、圧倒的にBOSが格上であり、14シーズンぶりの2年連続プレーオフで 王者気分になっていた現地ファンの怒りと落胆ぶりにも、白けた気分になってしまう。 一方でBOSは、第1戦、第1ピリオドから積極的なフォアチェックでLEAFS勢に激しいヒットを繰り返し まず消耗戦に勝つという強い意気込みがあった。BOS側から見れば2年で1勝7敗という分の悪さを 払拭するには、まず強いヒットで敵を圧倒し続け、そこから攻守の形を作っていく作戦だったのかもしれない。 BOSは、Claude Julienヘッド・コーチの時代から、相手に「腸に響く」と言われるヘヴィ・チェックを武器にしているが 2011、2013にファイナル出場のロースターからDavid Krejci(183p/85s)、Patrice Bergeron(185 cm/88 kg) Brad Marchand(175p/82s)、Zdeno Chara(206p/113s)、Torey Krug(175 cm/84 kg)、そしてゴーリーの Tuukka Raskをコアとして確保し、後はその都度ドラフトで指名した選手の育成とトレード、適材適所のUFA獲得で チーム作りを続けているチームだが、コア以外には必ずヘヴィ・チェックができる選手を要所に配置していて、 コアの得点力を生かそうとする選手構成になっている。 ドラフト組ではJake DeBrusk(LW/183 cm/85 kg/2014年1巡14位)、Charlie McAvoy(DF/183 cm/94 kg/2016年1巡14位)らが 強いチェック・パワーを持っており、UFAで獲得した元STLキャプテンのDavid Backes(RW/191 cm/100 kg)のチェックも激しく強い。 第1戦からの、この激しいチェックにメンタルを乱したのが案の定、Nazem Kadriで、Tommy Winglesへのチャージングで 3試合の出場停止を食らった。その前にもRick Nashへのニーイングと取られても仕方のないプレーもあった。 相変わらずムラの多い、気分屋のメンタルが弱点なのは変わらない。同じく出場停止が多いBOSのMarchandのような 相手に嫌だと思わせるミーンさとは違う、単純な発火型なので困る。 https://www.nhl.com/video/kadri-suspended-three-games/t-277440360/c-59865403 第2戦でも、試合開始直後からのBOSの激しいフォアチェックに対抗できず、Andersenが孤立し第1ピリオド3失点で交代。 第2ピリオドになって、ようやく「点を取ることより相手のチェックに当たり負けするな」という方針に変わったのか、 Polak、Hyman、Komarovが強いチェックを返すようになったが、今度はKomarovがBOSのKevan Miller(188 cm/95 kg)に チェックに行ったところ、自分が負傷退場する羽目になってしまった。 BOSのチェックに当たり負けしていないのはMatthews、Marleau、Hyman、Polakくらいで、改めてスピードはあっても 小柄な選手が多いのだなと気づかされたシリーズになっている。レギュラー・シーズンで誤魔化せた弱点は、DFも含め プレーオフになると敵は徹底的に突いてくる。Kadri不在の第2戦は、MarnerがBOSのハード・チェックの標的になっていたが 第2ピリオドからのチェック返しで、何とか押し返すことができた。 流れ的には、Kadriの出場停止が終わる頃にはシリーズは終わっている可能性が高い。 第3戦でKomarovも欠場ともなれば、シーズン後半に干されたいたMatt Martin(191cm/100kg)が起用されるだろう。 もし出場すれば、Martinのチェック・パワーでBOSのフォア・チェックを潰し返すくらいの勢いを出さないといけない。 今のところ、それ以外に状況を打開する手段は見えない。 現地でもDFはGardiner、Riellyでは限界という声もチラホラ出るようになったが、遅過ぎるにも程があるのではないか。 NBCでは、恐らく、ドラフトの下準備中であろうShanahan相手に、スマホで情報交換をしているLamorielloの姿を 抜いていたが、「チームは強くなったから、もうLamorielloは用無し」報道を続けていたTORメディアが、この2試合の惨敗を どう報道(イチャモン)するのかも見ものだ。生贄にされるのはBabcockだろう。いつもの光景が繰り返される。 一方、MARLIESの方ではPierre Engvall(2014年/R7/188位)、Carl Grundstrom(2016年/R2/57位)という 二人のSWE人FWがAHLデビュー。 共に初出場でリバウンド・ゴールを決め、上々のデビューを飾った。 特にEngvallは191pの長身なので、小柄な選手が多いLEAFSには希少価値があるだろう。 まだAHLのスピードにも着いていけない部分も多いが、Andreas Johnssonが来期以降にLEAFSに定着できれば MARLIESで修業を積めるが、Engvallは来季もSHLでプレーする予定。 Grundstromの来季はまだ未定だが、184pの長身と今季のFrolunda HCでのスタッツから見て フロントからAHLでのプレーを勧められるかもしれないが、ドラフト指名選手は出来る限りハズレを少なくしなくてはいけない。 仮にNHLで通用せずとも、ヨーロッパとのコネクションを強固にし続けないとならない面もある。大事に育てて欲しいものだ。 この二人のSWE人FWが、AHLプレーオフでどんなプレーを見せてくれるのかが、新たな楽しみになりつつある。 read.cgi ver 07.4.6 2024/03/23 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる