仮想通貨口座情報を売ったアルバイト女を逮捕 容疑で岡山中央署、県内初

 仮想通貨交換所の口座情報を他人に販売したとして、岡山中央署は2日夜、犯罪収益移転防止法違反の疑いで、岡山市中区、アルバイトの女(27)を逮捕した。岡山県警によると、2017年に施行された法改正で交換所の口座情報が規制対象になって以降、県内での摘発は初めて。

 逮捕容疑は昨年3月6日〜8月18日ごろまでの間、交換所に自分名義で開いた口座のIDとメールアドレスを氏名不詳の人物に何らかの方法で送り、販売した疑い。「金に困ってやった」と容疑を認めている。

 同署によると、販売した口座は第三者が不正送金先として悪用。不特定多数のインターネットバンキングの口座に不正アクセスし、約160回にわたって抜き取った計約2950万円を、仮想通貨に換えるなどして別の口座へ送り資金洗浄を図ったとみて、組織的犯行を視野に実態解明を進める。

(2021年11月03日 19時10分 更新)
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