自宅で出産し放置して死なす、母が起訴内容認める 裁判員裁判の初公判
7/15(水) 20:06配信 京都新聞

滋賀県守山市の自宅で出産した男児を放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた介護職員の深田えりか被告(28)の裁判員裁判の初公判が15日、大津地裁(大西直樹裁判長)で開かれた。被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

検察側は冒頭陳述で、深田被告は2018年11月ごろに妊娠を認識したが、周囲に知られないよう、昨年4月に1人で出産に臨んだと説明。生まれた男児の産声がないにもかかわらず、通報など適切な処置をしなかったと指摘した。

弁護側は、男児は逆子で既に仮死状態にあり、救命する時間的な余裕はなかったと主張。深田被告は周囲に相談できる人もおらず、正常な判断ができなかったと訴えた。

被告人質問で深田被告は、妊娠を望んでいなかったとし、男児を放置したことについて「このまま亡くなってくれたらという思いがあった」と述べた。

起訴状によると、深田被告は昨年4月13日午後11時ごろに自宅で出産した男児が、呼吸困難な状態だったにもかかわらず放置し、同14日午前0時半〜3時ごろに窒息死させた、としている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1b023d3b1e53ed739da1058fac873ded0a5b91ea