昨日、東京地裁で故・やしきたかじん(敬称略、以下同じ)の闘病生活を描いた『殉愛』(百田尚樹、幻冬舎、2014年)に関する公判が開かれた。
元マネージャーのKが、名誉を傷つけられたとして訴えていた。たかじんを看取った最後の妻・さくらと、著者の百田が出廷した。
https://twitter.com/kadookanobuhiko/status/951393897938272256
原告側の反対尋問でさくらは、たかじんと出会ってすぐに1億8000万円の業務委託契約(介助料?)を結んだことをあっさり認めた。
本の帯にある「かつてない純愛ノンフィクション」という言葉に、改めてめまいがした。
https://twitter.com/kadookanobuhiko/status/951394102867738624
さくらとソリがあわなかったKは『殉愛』では徹底して悪人として描かれている。公判で百田は、さくらの話に依拠して取材・執筆したことを認めた上で、彼女の言葉を裏付けるためにテレビ局や制作プロダクションのスタッフから「できる限り、ウラを取った」ことを強調した。
https://twitter.com/kadookanobuhiko/status/951394863349510144
でも、Kに取材依頼さえしてないんじゃねえ・・・。裁判官に、プライバシーを傷つけても書くのか問われると「物書きが背負う業。
ノンフィクションを書く場合は葛藤があります」と述べた。
取材不足と書き方が問題なのであって「物書きの業」などではあるまい。いずれ詳しく報告したい。
https://twitter.com/kadookanobuhiko/status/951395071185711105
公判の最後に「原告のKさんに何かおっしゃりたいことは?」と裁判長に聞かれた百田は「つらい思いをしたことについては、申し訳ないなと。
しかし、物書きとして、もし書くチャンスがあっても、また書いたであろうと思います」と言い切った。嗚呼!
https://twitter.com/kadookanobuhiko/status/951612549715259392