名神湾岸連絡線は高架構造 国交省が案
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201701/0009855352.shtml

名神高速道路と大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)を兵庫県西宮市でつなぐ「名神湾岸連絡線」について、国土交通省は23日、高架構造とする案を明らかにした。
高架とともに示していた地下構造と比べ、津波、高潮などの災害時に通行を確保しやすいことや、建設費が600億〜700億円と半額程度に抑えられることを考慮した。
同省近畿地方整備局(大阪市)で開いた有識者会合で提示。
今後、詳細なルートや構造の検討に着手し、都市計画決定を目指す。
連絡線は、名神高速西宮インターチェンジと阪神高速湾岸線西宮浜ランプをつなぐ約3キロの路線。
同省の概略ルート案では県道今津東線付近に整備する。
地下構造では、高架から地下に入る部分で地域の道路を分断し、通行車にう回させなくてはならないことや、災害時に浸水して通行できなくなることを懸念材料に挙げた。
酒造りが盛んな地域のため地下水に影響が出る恐れや、建設費が1200億〜1300億円に上ることも指摘された。
高架構造は、災害対策や建設費、周辺道路への影響、地下水への懸念など、いずれの面でも地下構造より優れると判断。
有識者会合も、国交省案は妥当との意見をまとめた。
連絡線を巡っては、兵庫県や神戸市、経済界が、阪神高速湾岸線西伸部(神戸市東灘区−長田区)とともに早期に開通させることを要望。
一体的に整備することで、渋滞緩和の効果をより高め、関西3空港へのアクセス向上を図ることなどが期待されている。