>>506-507
人類は社会集団のに群れ生物なんは、太古から当たり前の事。じゃが社会が
個人に抑圧空気与えたらいけんのう。遊牧民と農耕都市民を比較した
イブン・ハルドゥーンの『歴史序説』から 、
『もし、公権威が厳罰をもって人民に臨むならば、人民の勇気ある精神 (自由の気風)
というものは完全に失われる。抵抗できなくなるほどの厳罰を行うと、疑いもなく
勇気を損なう卑屈な心が生まれるからである。
もし公権威が感化と訓育を持って臨み、しかもこれを子供の時代に行えば、程度の差
こそあれ、やはり同様の結果が現われる。そのようにすると、人は畏怖と恭順の
うちに成長し、したがって勇気をもった自立心を示すに至らないからである。
こうしたわけで、公権威に従がう人々よりも、遊牧民であるベドゥインに より激しい
勇猛心を見ることができる。また幼い時から技術や諸学問 や宗教 儀礼などの教育を
施そうとする支配体制に依存している人々も、少なからず 勇敢なる精神を失う。
彼らは敵対行為に対してほとんど自らを守ることが できない。これは読書に没頭し
教師や宗教指導者に師事して勉学し、あるいは権威と厳粛の支配する集まりで教育に
従事する学者 学生の場合である。勇気や抵抗力とかを損うという事実を理解しな
ければならない。』