>>578-579
われん、突っ込みもボケにしか成らんよ。関東の水郷地域の米一本は民俗学者の
宮本常一氏も指摘されとるし、関東台地の麦生産たぁ別のことじゃし、消費都市の
江戸市民も米を好んだけぇ「江戸患い」なんよ。間引き地域も西日本も山間が
あっても、東日本中心は否めんわけじゃし、わしゃ文化区分領域の傾向云うとん
じゃけぇ。
広島の関東だきのおでんは関東たあ濃いい色よ。わしが東京でおでん食うてたまげ
たんじゃがのう。ほいから、チクワブが何の為にあるんか今も解らんし、おでんなら、
牛スジが主体じゃが、東京おでんにゃ無かったけぇ、関東だきのおでんを何で
東京人が好むんか意味が解らん。
「せんべい」も、わしらが子供の昭和期にゃ米から云う発想も無かったし、
広島メーカーの「かっぱえびせん」も麦からよのう。じゃけぇ関東食の
「米製せんべい」が子供の頃は珍しかったんじゃが、今の時代は広島でも
「米製せんべえ」も作りよるし時代の変化じゃし、われん今基準は
地域文化論じゃ無ぁわ。都市部や農村部以上に地域東西差の違いなんよ。
米がハレ云う概念はあっても、米は広島じゃ「馬鹿垂れの三倍飯」とか、
「米食うと馬鹿垂れん成る」とか負の贅沢堕落概念もあったし、
人間を脆弱堕落化させたんは、「江戸患い」からも明かで、米を神聖視する
カルトらは、狂うとるのう。
中国の「米を主食としとる江南の兵は弱いが北部は麦主食ゆえ強い、けだし
中国南部の焼き畑地域の兵は強い」云う時も、米は軟弱堕落概念じゃが、
日本の国粋カルト派、中華朱子学攘夷思想の本場の江南憧れが強いけぇ、
米信仰概念が日本へ流入したんじゃろう。米産地で温暖な江南の米なんか
不味いのにのう。