山本太郎氏「戦略的投票を」海江田氏らをはしご応援
http://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201710130000825.html

 山本氏はこの日午後、池内氏の選挙カーに乗ってJR王子駅前に到着すると、マイクを手にこう言った。

 「この人しかいないんです。そして比例では日本共産党! 共産党って書いて下さい! 間違いないから!」

 山本氏は「野党結集のアイデアは、共同代表の小沢が言っていたこと。
それが違う形にされ、野党第1党の民進党が乗っ取られたようなものだと私は思う」と見解を語った。
その上で“はしご応援”の裏にある、本心と信念を語った。

 山本氏 本当だったら私たちに力を、票を下さいという戦いをしたいところ。
出来ないのは悔しいけれど現状、どうしたらいいか、誰が1番、
その選挙区の中で心ある候補かと考えた人、この人を応援したいという人の応援に入るしかない。
今まで応援に入ったのは無所属、共産党、社民党、立憲民主党…全部、入っています。
国会の中での仕事を見ていると、共産党は調査能力もすごいし、詰め方も、皆さんインテリなのでお上手。
でも行く先によって、比例は立憲民主党など変わる場合も出てくる。

 東京12区では、街を歩く有権者に向けて分かりやすく共産党への投票を訴えたが、
その裏には、政局の混迷が一層、深まり「有権者にとってハードルが高い選挙」だという認識がある。
山本氏は有権者に向けて「戦略的投票をしないと」と訴えた。

 山本氏 ポスターを見ただけでは分からない。テレビで1番映っているからとか、露出が多いからといって選ぶのは非常に危険。
(投票する)選挙区で立候補した人たちのことを、もう少ししっかりチェックして選ぶ。
どういう仕事をしてきたか、国会でどういう質疑をしたかなど、議事録を少し、引っ張って見るくらいしてもいいと思う。
意見を変えない候補者は誰か、市民の生活をより良くしてくれる人は誰なのかを考えて選ぶべき。
有権者がいかに賢くなるか…それが戦略的投票です。

 小池氏らによる“踏み絵”が発覚して以降、支持率を落とす希望の党の候補者にも、心ある人はいるだろうと山本氏は見ている。

 山本氏 踏み絵を踏んだ候補に、何で踏んだんだという有権者のお怒りの声があるのも分かる。
ただ、自分の主義主張を通してでも選挙に勝てる自信のある人は踏まずにいけるけれど、
踏まなければ、市民の投票だけでは勝てない(党の公認が必要)という人もいる。
踏むこと自体は、おかしい話だけれど、踏み絵は踏んだけれど本心じゃなく、当選後に(宗旨変えをする)という人も、いるかも知れない。
だから、党名だけで選択肢として、候補者を端から排除するのは危険。

 山本氏は、小池氏が自民党との連立を排除しなかった点を踏まえ「選挙前と変わらないパワーバランスになるのが1番、マズい。
自民党と手をつなぐことも選挙結果次第だ、みたいなことを言われているみたいだから、是々非々と言いながら、
いろいろな話が前に進んでいくということはあると思う。その時に、割れることはあると思う」と、
衆院選後の、希望の党分裂の可能性も予測していると明かした。