>>904-905
[広島兵団ならどうか云うたら、元広島第11聯隊の越智春海氏は、鉄帽に関して、
「鉄帽は、あまりしっかりと装着すると、頭の角が痛くなるし、死傷率も多い。固定し
ていると、弾丸が貫通しやすいのだ。ぶらぶらにしておくと、弾丸が命中した瞬間、
ころんと鉄帽が落ちたり、弾丸が、ひょいッと方向を変えて飛び去ったりするので、
助かる場合が多い。なかには、鉄帽の内側をくるくるすべって、ぼっと眼前に落ちる
弾丸もある。その一周する弾丸は物凄い熱を持っているので、頭を鉢巻き状に火傷
した兵もある。その一線、髪が生えず、後のち冷やかされていたが、たぶん死ぬよりは
ましだった。」と、云われるよう、広島兵団では鉄帽は、だらしのうぶらぶらに
かぶる。
広島39Dでも、{先頭を行く岩岡軍曹も撃たれた。鉄帽を機銃弾が貫いた。眼から火を
吐くような衝撃を受けたが、岩岡(代理)小隊長は屈しなかった。…銃弾は岩岡軍曹の
鉄帽の中を一周して、再び射入口から外部に飛び出した模様で、残弾はなかったが、
右耳を擦過して射出したらしく、血が噴き出した。}
至近距離戦闘に持ち込み、敵さんの最も強固な正面に突撃し、白兵攻撃する
広島師団ゆえ、鉄帽の利便性は熟知しとるけぇのう。頭が悪りい集団の見栄っ張りで
鉄帽脱いで、虚勢張って遠距離から射撃戦する九州兵たぁ、戦闘方式の伝統が違うよ。