イラン民間機撃墜30年、追悼式 遺族、対米緊張で偶発的衝突懸念

 【テヘラン共同】2018年7月3日 19時54分

1988年にペルシャ湾で米艦が戦闘機と誤認したイラン民間旅客機をミサイルで撃墜し、乗客乗員290人が死亡した事件から30年となった3日、現場海域で追悼式典が催された。
トランプ米政権のイラン核合意離脱表明に伴う両国の緊張激化の中、遺族は偶発的な衝突の再発を恐れている。

「緊張が高まった状況下では、小さな勘違いが惨劇につながりかねない」。
父親が犠牲になったイラン人は、現在の両国関係に危うさを感じ取る。

イラン国営テレビは、遺族らが船上から海に向けて献花する様子を報道。ザリフ外相はツイッターで事件などに触れ「明らかな標的は民間人だ」と非難した。