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【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part7©2ch.net
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0001名無しさん@占い修業中 転載ダメ©2ch.net
2017/07/11(火) 06:22:40.12ID:QE4/wbCN
近代タロットの理解にはカバラの知識が必須であることは、割とよく
知られていると思います。
しかしなから、タロットの理解に必要なカバラの知識って、日本に
おいては、あまり紹介されていないのが現実なんですよね。

というわけで、タロットの理解に必要なカバラの基本的知識を得るために
以下の本を引用、翻訳、考察しながら、色々と勉強していきたいと思います。

書名:The QABALISTIC TAROT
   A TEXTBOOK OF MYSTICAL PHILOSOPHY
   カバラ主義のタロット
   神秘主義的哲学の教科書
著者:Robert Wang

※話題への、ソコはちゃうやろ的ツッコミとか、雑談とかは歓迎ですが、
教えて的な質問に答えたりとかは面倒なので、スルーする可能性が高いです。
0002名無しさん@占い修業中
2017/07/11(火) 06:23:38.00ID:QE4/wbCN
前スレ
【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part6
http://mao.2ch.net/test/read.cgi/uranai/1480109875/

【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part5
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/uranai/1453976959/

【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part4.1 (Part1の再利用)
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/uranai/1341180469/97-356

【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part4
http://engawa.openにch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/ (に→2に変換)

【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part3
http://engawa.openにch.net/test/read.cgi/uranai/1377994155/ (に→2に変換)

【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part2
http://engawa.openにch.net/test/read.cgi/uranai/1346550441/ (に→2に変換)

【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/uranai/1341180469/1-96

前スレは、512k容量オーバーで書き込めなくなりましたので、
スレを立て直しました。 (^^;
0003名無しさん@占い修業中
2017/07/11(火) 06:24:54.85ID:QE4/wbCN
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 160) ---
As has been described, the process of travelling the Paths has a definite effect
on the body.
ずっと記述され続けているように、「小径たち」を旅することの過程は、身体への明確な
影響がある。

The physical vehicle is subtly modified as the Light descends into it, and as the
Personality becomes increasingly aware of the presence and activities of the
Higher Self.
肉体的な乗り物は、「光」がその中に降りるにつれて、そして「人格」が、「高次の自我」
の存在と活動たちを、ますます意識するようになるにつれて、微妙に修正される。
--- ここまで ---

魔術では、「travelling the Paths/小径たちを旅すること」は、「タロット」を利用
した「パスワーキング」になるわけですが、それは大ざっぱに言えば、ここで解説されて
いるように、「エネルギーの引き降ろし」と「高次の自我の意識」となるわけです。
決して妄想だけが全て、というわけではありません。
要は、精神面では「ヨガ」に近いものがあるわけですが、肉体的な面での効果が全く無い
とわけではなく、何らかの「subtly/微妙」な影響があるということです。

まあ、人間の場合は、肉体と精神は、切っても切れない関係にありますので、当然と言えば
当然なのですが、「マルクト」に通じる「21:宇宙」「20:審判」「18:月」は、その肉体的
な効果を、割とはっきりと感じることが出来ますので、何か落ち込んだ時は、これらの
カードに頼ることで、下界のしがらみを洗い清め、そして上位世界のエネルギーをチャージ
するのもいいかと思います。
そして、ある程度回復してから、さらに「19:太陽」と「17:星」で、さらなるパワーアップを
図るという流れになるわけですよね。

とはいえ、肉体面でのパワーアップは、「タロット」の「パスワーキング」よりも、他の
手段の方が圧倒的に手っ取り早いですので、お勧めというわけではないですけどね。
0005名無しさん@占い修業中
2017/07/12(水) 06:14:59.08ID:nftPkYaH
>>4
応援ありがとうございます。 (^_^)/

勝手にカキコしてま〜す。 (^^;;

※前スレは、512k容量オーバーということではないみたいなのですが、
 なぜか書き込みが出来なくなってしまいました。
 おそらく何らかの書き込み規制がかかったのだと思うのですが、
 近頃の運営のやってることは、よくわかんないのです。
0006名無しさん@占い修業中
2017/07/12(水) 06:16:57.45ID:nftPkYaH
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 160) ---
Relative to the human body, the Path of THE MOON is an organizing (formative) one.
人体との関連においては、「月の小径」は、組織化する(形成的な)ものである。

It is described in the Thirty-Two Paths of Wisdom as the "Corporeal Intelligence,"
which Case tells us means "body consciousness."
それは、『知恵の32の小径たち』の中で「有形の知性」として述べられており、ケース氏は、
それが「身体の意識」を意味すると我々に話す。

He notes also that the root of the word "corporeal" in Hebrew means "to rain
upon." (*114)
彼はまた、ヘブライ語で「有形の」という言葉の起源が「雨のように降らせること」を
意味することも特筆している。 (*114)
--- ここまで ---

ちなみに、(*114)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 272) ---
114. Case, Thirty-Two Paths of Wisdom, Lesson 16, 1.
114. ケース著、『知恵の32の小径たち』、第16課、1ページ。
--- ここまで ---
とあります。

「18:月」のイメージからすると、単細胞生物として発生した生命体が、複雑な組織を持つ
多細胞生物に進化し、最終的には人体となる「生命の発生と進化の過程」をバックアップ
しているように思えるのですが、残念ながら、ワタシはポール・ケース氏の教則本は持って
おりませんので、詳しいことはわかりません。

ちなみに、ゴールデン・ドーン版では、この「ヨッドの雨」は、「18:月」、「19:太陽」、
「20:審判」にのみ見られるものであり、このあたりで、人体の「有形の意識」なるものが
形成されているというになりますかね。
0009名無しさん@占い修業中
2017/07/14(金) 06:25:41.99ID:sv+5YuM5
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 160) ---
In each of the three cards Yods are shown "raining" down upon the Path.
3枚のカードたちの各々の中にある「ヨッド」たちは、「小径」の上に降り注ぐ「雨が降る
こと」として表される。

Or, as Pausanius described, these might be the tears of the Moon-Goddess, which
caused the Nile to rise and fall. (*115)
もしくは、パウサニアス氏が記述しているように、これらは、「ナイル川」(の水位)を、
上がり下がりさせる原因である、「月の女神」の涙たちであるかもしれない。 (*115)
--- ここまで ---

ちなみに、(*115)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 272) ---
115. Manly Palmer Hall, Encyclopedic Outline, CXXXII.
115. マンリー・パルマー・ホール著、『百科事典的な概要』、132ページ。
--- ここまで ---
とあります。

既に述べたように、ゴールデン・ドーン版では、「18:月」、「19:太陽」、「20:審判」に
「ヨッド」の雨が降っているのが見られます。

なお、気をつけておきたいのは、ゴールデン・ドーンの「フィロソファス4=7位階儀式」の
「第二十九番コフの小径」においては、これは雲から降る「rain/雨」ではなく、冷えた
大気の中から凝集する「dew/露」として記述されていることです。
つまり、「ヨッド」は「火」であり「熱い」というイメージが強いのですが、ここでは
そういうエネルギー的なものを象徴するというよりも、文字として最初に「形を成す」と
いうような意味合いで使われているようです。

まあ、何で「ヨッド」なのかというと、空から「ヘー」が降ってくるよりは、デザイン的に
見て、違和感が無いというのもあるのかもしれませんよね。、
0011名無しさん@占い修業中
2017/07/15(土) 06:39:38.78ID:5r8AhK0j
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 160) ---
There is, in any event, a general agreement that something descends from the Moon
to the Earth on this Path as is symbolized by the falling Yods.
いずれにしろ、この「小径」において、降っている「ヨッドたち」として象徴されるような
何かが、「月」から地球に降下していることが、一般的な合意である。
--- ここまで ---

「ヨッド」が降る「18:月」、「19:太陽」、「20:審判」の中では、最も上位にいるものが
「18:月」であり、そして「Corporeal Intelligence/有形の知性」と称されていること
から判断すると、この「18:月」の「ヨッド」は、
・火の玉宇宙が冷えて物質化していく時に、その物質化を促すもの
・母なる海から生まれた生命に対して進化のきっかけを与えるもの
という、物質と生命に対する二つの進化のステージとなっていることがわかります。

この「ヨッド」はあくまでも象徴ですので、それ自体が何らかの物質を表していると
いうよりは、あくまでも「象徴的な何か」ということであり、そして「18:月」は、急速に
冷却されて最初に「マルクト」に到達する、物質化や進化の「最初の核」となる「小径」
として、我々の世界にとって、とても重要な役割を担っているということになります。

ただ、この「核」は、後から物質化され進化してきたもので厚く覆われてしまって、
我々には、もはやそれが何であったのかさえ見えない状況にあるのも確かです。
まあ、無理に見なくてもいいですし、見えたところで特にメリットがあるわけでもないの
ですが、とにかく「最初にやった」のが、このカードです。

一般的に言って、「形なきもの」から「形あるもの」への変換、すなわち「夢を形にする」
という作業は、途方も無い才能と労力とエネルギーを必要としますし、そこにあるのは
今まで経験したことのないような「険しく孤独な茨の道」でもあるわけです。
要は、そういうものにチャレンジできるのは、よほどの物好きか変わり者ということです
ので、「18:月」へのチャレンジャーには、そういう常人離れしたルナティックな気質が
関係しているわけですよね。
0012名無しさん@占い修業中
2017/07/16(日) 06:54:04.59ID:fyoIXM5D
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 160) ---
In Waite's card there are fifteen yods, a possible reference to the bondage of
matter symbolized by the fifteenth Key, THE DEVIL.
ウェイト氏のカードには、15の「ヨッドたち」があり、15番目の「大アルカナ」である
「悪魔」により象徴される物質の束縛への参照の可能性がある。
--- ここまで ---

「18:月」のカードで降っている「ヨッド」の数は、ゴールデン・ドーン版、ウェイト版、
トート版で、ぞれぞれ異なっています。
これはつまり、それぞれのカードが意味しているものが違うということに他なりません。

まず、ウェイト版においては、月から降る「ヨッド」の数は「15」個です。
そして、この15という数は、ウェイト氏自身は何も述べていないのですが、ベースと
なっているゴールデン・ドーン版を意識していることには間違いないわけであり、
ゴールデン・ドーン版では、「四大元素」を表す4つの「ヨッド」ですので、ウェイト版
においても、そういう「物質化」とか「肉体化」に関連していると推定されます。

ちなみに、ウェイト版の「15:悪魔」は、エデンの園で「善悪の知識の木の実」を食べて
しまったアダムとイヴの霊が捕らえられて、死すべき人間の「肉体」に閉じ込められ、
地上へと墜とされる直前の状態を描いたものです。
つまり、「18:月」のザリガニは、地上に墜とされた「最初の人間」を象徴していて、
空中から降ってくる15個の「ヨッド」は、「15:悪魔」の火のついた松明(たいまつ)から
降り墜ちて物質化しつつあるエネルギー体であるということですよね。

そういえば、宇宙創造の純粋エネルギーが、冷えて物質化し、そして組織化していく上
では、物理学においても、何らかの「束縛状態」を必要とします。
原始純粋エネルギーが束縛されてクォークとなり、それが束縛されて陽子などのハドロン
となり、それらが束縛されて原子核となり、さらに電子を束縛して原子となり、さらに
それらが束縛されて分子となり、最終的には、人間などの多細胞生命体を、そして地球
全体の生命環境を組織していくというわけですよね。
0013名無しさん@占い修業中
2017/07/17(月) 07:09:17.22ID:V15ENBti
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 160) ---
ゴールデン・ドーン版カードは、「4つの世界たち」の各々の力たちを表すものである、
4つのヨッドたちを示し、一方、クロウリー氏は「イェソド」への参照として9を使う。
--- ここまで ---

ゴールデン・ドーン版の「18:月」で降っている「ヨッド」の数は、4つです。
これは、例の如く、『古代暗号文書』の36枚目に描かれている「月」のラフスケッチが
元ネタになっているのですが、その根拠については何も書かれていません。
ついでに言うと、「フィロソファス4=7位階儀式」の「第二十九番コフの小径」の中にも、
この「ヨッド」の数についての説明はありません。
とりあえず、ここでは、それが「4つの世界たち」の「力たち」を表すとしていますが、
元ネタが『暗号文書』ですので、あまり詮索しない方がいいと思いますし、他のゴールデン
・ドーン系のウェイト版やトート版は4つではありませんので、4つであることについての
説得力のある根拠は無いものと推測しています。

要は、ゴールデン・ドーン版で大事なのは、「ヨッドが露の如く降る」ことであるわけで、
原初の「力たち(形なきヨッド)」が、「火系」である「ネツァク」から、「水系」の
「18:月」を通じることで冷やされて、形ある「ヨッド」という文字になり、「地系」で
ある「マルクト」へと降り注ぐという構図です。

ここでややこしいのは、「ネツァク(火)」からは、「18:月(水系)」を通じて「水」の
エネルギーが「マルクト」に流れ落ちるのに対し、「ホド(水)」からは、「20:審判
(火系)」を通じて「火」のエネルギーが「マルクト」に流れ落ちるという、対称の構図に
なっているわけです。

もちろんこれが「大アルカナ(小径)」と「小アルカナ(セフィロト)」の次元の違いと
いうことなのですが、このことを通じて「大アルカナ」を直感的に解釈することの
難しさについても理解してもらえればいいかと思います。

あ、クロウリー氏のカードの話は、この次にやりますね。
0014名無しさん@占い修業中
2017/07/18(火) 06:08:46.66ID:20onodfs
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 160) ---
He describes these as "drops of impure blood," (*116) meaning the cycle of menstruation.
彼は、これらを、月経の周期を意味している「不浄な血の雫たち」(*116)と記述する。

He describes the Path as a stream of serum tinged with blood.
彼は、「小道」を、血液の混じった漿液の流れとして記述する。
--- ここまで ---

ちなみに、(*116)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 271) ---
116. Crowley, Book of Thoth, 112.
116. クロウリー著、『トートの書』、112ページ。
--- ここまで ---
とあります。

トート版の「ヨッド」は、9つの「不浄な血の雫たち」と記述されており、ウォン氏は
その9という数が「イェソド」への参照であるとしていますが、『トートの書』には、
そのような説明は一切ありません
ただ、ウェイト版の15という数が「15:悪魔」を暗示しているのに倣うと、トート版では、
「ヨッド」と「処女宮」が配属される「9:隠者」ということになりますので、こっちの
方がいい感じもします。
ちなみに、「処女の経血」は、そっち系の魔術にとっては、貴重なネタになっています。

それはともかく、気持ち悪い記述の多い『トートの書』の中でも、「月」に対する記述は、
トップクラスに気持ち悪い感じです。
おそらく、この「月」のエネルギーが、クロウリー氏の原初的な妄想能力を活性化させ、
かなり下劣でエログロな表現となってしまったのでしょうが、結果として、聖なる世界の
大アルカナとして何が言いたいのか、よくわからないことになってしまっています。
もちろん、トート版の「月」とは、そういうものだと割り切ることも出来るのですが、
他のカードたちとはかなり異なる感じを持っているということは確かですよね。
0015名無しさん@占い修業中
2017/07/19(水) 06:24:43.96ID:iTMcg5mK
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 160) ---
Indeed, the activity of menstruation and its dark blood is intimately connected
to this Path, the Path of childbirth presided over by the Greek Goddess, Artemis. (*117)
実際に、月経とその黒ずんだ血の活動は、「ギリシャの女神」である、「アルテミス神」
により統括される、出産の「小道」である、この「小径」に親密に接続されている。 (*117)

As the sister of Apollo, the Sun, Artemis was the Moon.
「太陽」である「アポロ神」の姉妹として、「アルテミス神」は「月」であった。
--- ここまで ---

ちなみに、(*117)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 272) ---
117. "Artemis," Oxford Classical Dictionary, 126-27; see also "Artemis," Larousse
Encyclopedia of Mythology, New York, 1960, 129-32.
117. 「アルテミス」、『オックスフォード古典辞典』、126-127ページ;以下も参照、
「アルテミス」、『ラルース神話百科事典』、ニューヨーク、1960年発行、129-132ページ。
--- ここまで ---
とあります。

なんか色々と話があらぬ方向に進んでいますが、この「18:月」と「アルテミス神」の
関係は、ウォン氏の独自解釈のようです。
つまり、「18:月」と「月経」についての関係は、クロウリー氏の拡張理論になるわけです
が、さらにウォン氏の拡張理論により、「18:月」と「アルテミス神」の関係が論じられる
ということですので、これはゴールデン・ドーンの標準理論ではないことにご注意ください。

ちなみに、この「アルテミス神」は、女性に関することなら何でもあり、という総合的な
婦人科最強レベルの女神であり、それゆえ色々と妄想が膨らむわけですが、あまりにも
守備範囲が広いので、取り扱いには若干の注意が必要となってきます。
要は、女性に関することであれば何にでもパターンマッチングが可能なため、焦点がボケて
しまいがちになるというか、ステレオタイプな女性観になりがちということですよね。
0018名無しさん@占い修業中
2017/09/20(水) 06:26:53.07ID:/BdfvfZZ
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 166) ---
Here it should be clear that THE STAR relates to a great many more Paths than most
other Keys and, as such, is of special importance.
ここで、「星」が、ほとんどの他の「鍵(大アルカナ)たち」よりも非常に多くの「小径
たち」と関連しており、そして、そのようなものとして、特別な重要性であることが明らか
になるであろう。
--- ここまで ---

この「17:星」のカードには、下位世界であるにもかかわらず、非常に重要な象徴たちが、
数多く出現しています。
それゆえ、数多くの「セフィロト」や「大アルカナ」とも関連を持つわけですが、その
理由としては、「女系の結びつき」の強さというものがあります。
「17:星」は、どちらかというと「母系」的な要素が強いのですが、それでも
・セフィロト:ビナー(土星)、ネツァク(金星)、マルクト(地)
・大アルカナ:女帝(金星)、宇宙(土星)
という、女同士の「地」という血縁的な関係が強く見えています。

要は、男系の中心が「ティファレト」の「セフィラ」であるとすれば、女系の中心は
より次元の高い「大アルカナ」の「17:星」であると見ることも可能なわけです。
その場合は、「17:星」は、何でこんな下位世界にいるのだろうという疑問が湧くわけ
なのですが、よくよく考えてみれば、「大アルカナ」の世界で、我々が認識可能なのは、
せいぜい「星幽的三角形」までであり、それ以上の世界に「17:星」を持ち上げてしまって
は、ありがたみに欠けてしまうということもあるわけですよね。

つまり、「おっぱい」は、頑張れば触れる距離にある方が、何となく励みになるわけで
あって、観賞用や保存用としてだけではなく、この「17:星」のおっぱいは、我々にとって
それなりに実用用になるものであると、ワタシとしては妄想しているわけです。

つまり、「17:星」には、色々と重要な象徴があるわけですが、その中で最も特別な重要性
を持つものは、「おっぱい!」であると、声を大にして言いたいわけなのでした。
0019名無しさん@占い修業中
2017/09/21(木) 06:14:53.20ID:2yHq1xYO
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 166) ---
Crowley stated the reason for this better than other commentators.
クロウリー氏は、他の解説者より良く、これの理由を述べた。

He said that "here the Universe is resolved into its ultimate elements." (*127)
彼は、「ここでは、「宇宙」は、その根本的な要素たちに分解される」と言った。 (*127)
--- ここまで ---

ちなみに、(*127)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 271) ---
127. Crowley, Book of Thoth, 109.
127. クロウリー著、『トートの書』、109ページ。
--- ここまで ---
とあります。

とはいえ、クロウリー氏の解説が、他の人、すなわちマサース氏やウェイト氏より良いと
いうのは、はなはだ疑問ではありますよね。

基本的には、クロウリー氏の解釈は、マサース氏の受け売りなのですが、「17:星」の解説
については、それ以外にも変態的妄想がテンコ盛りというか、一発キメて書いているだろう
というのがミエミエの文章となっているので、ワタシとしては、なんか気持ち悪いのです。

まあ、クロウリー氏は、明らかに「おっぱい!」のトラップに捉えられてしまったという
ことであり、結果的に、おっぱい目線での心理描写になってしまったということなのです
が、そういうふうに妄想が捗ってしまうというのも、まあわからなくはないんですよね。
つまり、この「17:星」は、これ以降に続く「16:塔」「15:悪魔」「13:死」などの、素人目
にもわかりやすい「トラップカード」の前段階の、ちょっとわかりにくい「トラップカード」
の役割を果たしているわけであり、多くのエロ目的の物好きな連中を、ここでふるい落とし
にかかっているというわけなのでした。
そう、エロ目線を持つ人は、ここから先の「エデンの園」には入れてくれないんですよねww
0020名無しさん@占い修業中
2017/09/22(金) 06:31:29.41ID:T7phRr7a
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 166) ---
This resolution is implicit in the very figure of the central Star itself, which
is a merging of many lights.
この解答は、多くの発光体たちの合併したものである、中心にある「星」それ自身のまさしく
その姿の中に暗示されている。
--- ここまで ---

ゴールデン・ドーン版においては、「17:星」の構図は、それと対になっている「19:太陽」
と見比べると、分かりやすいかと思います。

「19:太陽」は、既に地(エデンの園)が出来上がっていて、天空には「太陽」があって、
アダムとイヴがそこに生まれるという、「地球上」での出来事をイメージしたものです。

その一方で、「17:星」の大地は、おそらく「地球上」のものではないですよね。
天空にあるのは、「太陽」のような「恒星たち」が集まった、「銀河宇宙」のようなもので
あって、その周りに太陽系を構成する太陽と惑星たちがあり、そういう宇宙の万物たちを、
ここにいる「全裸女性像」が創造しているといったイメージになります。
そう、この女性が流しているのは、単なる地上にある「水」ではなく、至高の「ビナー」
の源泉から直接流出してきた、「宇宙の万物を創造する、生命の水」なのです。

つまり、「19:太陽」よりも、「17:星」の方が、圧倒的に次元が高いということですよね。

なんでここまで両者に差がついたのかと言うと、まあ繰り返しになりますが、ミナちゃんの
おっぱい大好きのマサース氏の「個人的な趣味」であるということだと思います。
さすがにそれはヤリ過ぎだろww、ということで、ウェイト版では、少々自重気味になっては
いますが、まあウェイト版も、おっぱい重視という点では、まんざらではない感じですよね。

とはいえ、この、下位世界にありながらも、(マサース氏の妄想により)突き抜けた上級
レベルの能力を持つに至ったカードを、どう解釈し、どう使っていくかというのは、何とも
悩ましいところではあります。
0021名無しさん@占い修業中
2017/09/23(土) 08:16:06.26ID:tLoC6qve
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 166) ---
It is a shining forth from a central exalted point which has been related to Lucifer.
それは、「ルシファー(光をもたらす者、明けの明星)」に関連され続けている、中心の
高位の点からの外部への輝きである。
--- ここまで ---

元々は、この中心にある星は、全天で最も明るい恒星(ただし太陽を除く)ある「シリウス」
であるとされています。

でも、マサース氏は、神聖なるミナちゃんの肖像画の背景として、通常の「星」では満足
できずに、至上最高に「光輝くもの」を無理矢理描いています。
そう、カバラの世界において、至高かつ最強の「光輝くもの」といえば「ケテル」であり、
『創世記』の冒頭において、神が「光あれ」と言われたものに対応して出現した、宇宙で
最初の「原初の光」でもあります。
要は、この「17:星」は、『創世記』の物語の最初の部分、すなわち天地創造からアダムや
イブの誕生する前までを図案化したものとなっているわけです。

なお、ウォン氏が、この星を「Lucifer/ルシファー(光をもたらす者、明けの明星)」に
関連付けていますが、ワタシにはいまいち理解不能です。
この中心星は、「明けの明星」すなわち「金星」ではありませんし、堕天使「ルシファー」
でもありませんし、「いつか○○○○の一番星になる!」の星たちとも異なります。
敢えて言えば、クロウリー氏の解説の中には、それっぽい感じもありますし、トート版に
描かれている星が七芒星で、それは「金星」を象徴するものですが、クロウリー氏の解説
自体が意味不明ですので、何とも言えません。

ちなみに、「ケテル」自体には色はありませんし、そもそも絵に描けるようなものでも
ありませんので、この「17:星」のカードに描かれた「中心星」からの光は、「ケテル」
そのものの光ではなく、二次的な光線であるとも考えられます。
「ビナー」の水が壺から流れ出しているのと対比して考えるのであれば、この星の光は、
おそらく「コクマー」からの二次流出であろうと考えるのが、妥当なところですよね。
0023名無しさん@占い修業中
2017/09/24(日) 10:15:17.68ID:gZeyD5aL
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 166) ---
That angel is seen not as an underworld figure, but as the Light-Bearer, the
"Morning and Evening Star," usually considered the Planet Venus, the mundane
Chakra of Netzach.
その天使は、地下世界の形態ではなく、一般的には「ネツァク」の宇宙の「チャクラ」で
ある「惑星の金星」だと見なされている、「光の使者」である「明けと宵の明星」と考え
られる。
--- ここまで ---

「That angel/その天使」とは、前文にある「Lucifer/ルシファー(光をもたらす者、
明けの明星)」のことを指していますが、既に前レスに述べたように、この中心にある
輝く星は、「ルシファー」ではありません。

というか、ゴールデン・ドーン版においては、この「ネツァク」の宇宙の「チャクラ」で
ある「惑星の金星」は、大地と水の上にいる「全裸女神像」の方に関連付けされています。
つまり、マサース氏は、ミナちゃんこそが、オレの嫁の一番星、そして「愛と美の女神
ビーナス」そのものである、ということを、オリジナル・タロットを通じて、団員全員に
対してノロけたかったということなんですよね。
というわけで、何でわざわざウォン氏が、そういう空気を読まずに、「中心星」の方に、
「金星」を「ルシファー」として関連付けしようと考えたのか、よくわからないのでした。


さて、個人的に盛り上がった「おっぱい!」のカードの話題もここで終わりです。
ということで、今まで頑張って、ほぼ毎日カキコのペースを維持してきましたが、実は
仕事が超多忙となってきておりますので、しばらくの間、おそらく半年ぐらいは、カキコ
のペースを大幅にダウンしようと思っております。
ほぼ毎日のカキコを楽しみにしていた人もいたかとは思いますが、今後しばらくは、
週1〜2くらいのカキコのペースを維持できればいいなぁ、と思っております。
まあ、まだまだ完結するのは先の話ですので、最後まで、焦らず気負わず、のんびりと
マイペースで行きたいと思うのでした。
0025名無しさん@占い修業中
2017/10/01(日) 10:51:23.47ID:ITtOlpt5
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 166) ---
27. THE PATH OF PEH
27. 「ペー」の小径

The Tower


The Sixteenth Key
16番目の鍵(大アルカナ)
--- ここまで ---

ここから、「生命の木に基づく大アルカナ」の章の中での新しい節になります。

サブタイトルは「ペーの小径」です。

とりあえず、ここが最後の「星幽的三角形」の、すなわち「我々が知覚可能な領域」に
ある、すなわちワタシの書いたどうでもいい文章が、ひょっとすると何かの役に立つかも
しれない最後の「大アルカナ」となります。

さて、この「16:塔」のカードですが、見方によって色々とあるのですが、「17:星」の
カードと別の意味で「対をなす」というか、補完するような位置付けと考えられます。
その一つとして、「17:星」が、「人類にとって究極の愛の女神」であったのに対し、この
「16:塔」は、その前に立ちはだかる「エロ目的で群がるパンイチのゲス男どもにとって、
最凶の神」であるということがあります。
そもそも、「ネツァク」の女神に到達するには、上下の隔たりがありすぎる「17:星」や
「18:月」では難しいので、「31:宇宙」−「19:太陽」ルートを使わざるを得ないのですが、
そこで最後に待ち受けている天罰というか神の試練が、この「16:塔」というわけです。

まあ、「ネツァク」は、「17:星」を通じて下界から眺めているだけならいいのですが、
実際にそこに到達しようとすると、そう簡単ではないということでもあるわけですよね。
0026名無しさん@占い修業中
2017/10/09(月) 06:14:56.42ID:HVyg+K6t
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 166) ---
□ PATH COLOR.: Scarlet
□ 「小径の色」:緋色(ひいろ)

□ RELATED SOUND: C Natural
□ 「関連した音」:「Cのナチュラル」

□ PLANET: Mars
□ 「惑星」:「火星」

□ MEANING: Mouth
□ 「意味」:「口」

□ DOUBLE LETTER: Grace-Indignation
□ 「複字」:「恩寵と憤怒」

□ ESOTERIC TITLE: The Lord of the Hosts of the Mighty
□ 「秘伝的な称号」:「強力なるものの万軍の主」
--- ここまで ---

この本の、この文章の右側には、「口(くち)」と、ヘブライ文字の「ペー」、および
「生命の木」における「ペーの小径」の位置が図示された絵が描かれています。

この「小径」には、「火星」とか「強力なるものの万軍の主」とか、好戦的なイメージの
強いものが並んでおり、もちろん、そのイメージ通りではあるのですが、占いでよくある
「戦いにおける一方的な敗者」という意味は、ここには含まれてはいません。
要は、「複字」に含まれる表と裏の意味をよく理解しておかないと、短絡的に「戦争反対」
を唱えるだけでは、物事をきちんと見ることも出来ないし、何も解決に至らないという
わけであり、下界から登ってきた我々は、ステージクリアのために、敵役のボスキャラ、
いやいや「万軍の主」と、どうやって戦うのかが試されているわけですよね。
0027名無しさん@占い修業中
2017/10/15(日) 06:21:50.39ID:1m+JvdGx
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 167) ---
THIRTY TWO PATHS OF WISDOM: The Twenty-seventh Path is the Active or Exciting
Intelligence and it is so called because through it every existent being receives
its spirit and motion.
「知恵の32の小径たち」:「27番目の小径」は「活動的もしくは刺激的な知性」であり、
そしてそれは、全ての存在しているものは、それを通じて、その魂と動きを受け取るが
ゆえに、そう呼ばれる。
--- ここまで ---

ここは、いつものように、ウェストコット氏の英訳版『The Sepher Yetzirah/セフェル・
イェツィラー(形成の書)』の「THE THIRTY-TWO PATHS OF WISDOM/知恵の32の小径」から
の引用です

さて、今までの「小径」は、どちらかというと「物質的もしくは身体的な創造」に関係する
ものでしたが、この「27番目」において、「spirit/魂(たましい)」が注入され、そして
それによる「自律した動き」が、身体に対してもたらされることになります。

つまり、ここで初めて、神により作られた受動的な操り人形から、神から自立した「Active
/積極的」な人間として進化するわけですが、それはまた、天界からは一旦「fall/墜落」
させられるいうことでもあるわけです。
そういう意味では、アダムとイヴが知恵の実を食べることと、人間がバベルの塔を築くこと
には類似点があるわけであり、つまりは堕ちることは失敗ではないわけであり、それゆえ
数多くのチャレンジを繰り返すこと自体が、この「小径」の真髄でもあるわけです。

要は、人間の飽くなきチャレンジ精神の根源となっているのが、この「27番目」のパワー
であり、この愚直というか懲りないという要素が無ければ、この「神への関門」は突破
できないわけであって、人が成功する上では、この挫折を繰り返してもへこたれない
「オトコの精神」というのは、重要なエネルギーとなっているわけです。
でもまあ、現代においては、「漢(オトコ)」は希少種になってきていますので、ヘタレ
な現代人のほとんどは、ワタシを含めて、この時点で挫折するわけなのでした。
0028名無しさん@占い修業中
2018/03/01(木) 05:47:23.36ID:PXgvShy+
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 167) ---
The Path of Peh, THE TOWER, connects the center of the reasoning process (Hod)
with the center of the intuition-desire nature (Netzach).
「ペーの小径」である「塔」は、論理的な過程の中心(「ホド」)と、直観と欲望の本質の
中心(「ネツァク」)を接続する。

It is the equilibriating Path of the Personality, related to Mars, and to the North,
the quarter known traditionally in the Mysteries as "the place of greatest darkness,"
because it is said that the Sun never shone in the North of Solomon's Temple.
それは、「火星」、そして、「ソロモンの神殿」の「北」の方では「太陽」は決して輝かな
かったと言われているので、「最大の暗闇の場所」として「神秘的教義」において伝統的に
知られている方角である「北」と関連する、平衡化させる「人格」の「小径」である 。
--- ここまで ---

「equilibriating」は、「equilibrating/平衡化させる」の誤植です。

さて、タロット占いでは、どちらかというと忌み嫌われがちな「16:塔」のカードですが、
「生命の木」においては、
・我々の意識が到達可能な範囲にある最高位の「小径」
・「人格」を形成する「星幽的三角形」の最上位の「小径」
・我々が遭遇する、「Balancing/平衡」の最初の「小径」
ということになっていて、そうであるからこそ、我々の世界から見ると、物質的な光が
到達し得ない「神殿の北側」、つまりは、「絶対領域」と「決して見えざる領域」の両面
を併せ持つ、我々の世界における「偉大なる神秘」という一面を持っているわけです。

要は、ここから先には、我々にとって、とても重大なものが隠されているという暗示でも
あるわけで、それを目がけて、「火星」パワーに刺激されたエロ男どもが群がって太ももを
よじ登るという光景が繰り広げられているのが、この「塔」のデザインのモチーフであると
いうことでもあるわけですよね。←復帰早々、何の根拠も無い断言w
0029名無しさん@占い修業中
2018/03/02(金) 06:18:45.57ID:5iLRrLq3
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 167) ---
Yet we are instructed that Light comes from Darkness, that "gold cometh from the
North," and that "Enlightenment has its origin in the hidden sources of power which
terrify the minds of the ignorant." (*128)
さらに我々は、「光」は「暗闇」から来ること、「金は北から来る」こと、そして、
「啓蒙は、無知の精神たちを恐れさせる力の隠された源たちの中にその起源を持つ」
ことを教えられている。(*128)
--- ここまで ---

ちなみに、(*128)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 272) ---
128. These ideas are also related to the Midnight Sun which, to the Alchemists,
represented the Light coming out of Darkness.
128. これらの考え方たちは、また「真夜中の太陽」にも関連しており、それは、錬金術師
たちにとって、「暗闇から出てくる光」を表している。
--- ここまで ---
とあります。

参考までに、「Light comes from Darkness/光は暗闇から来る」は、『旧約聖書:創世記』
1の冒頭部分、そして「gold cometh from the North/金は北から来る」は、『旧約聖書:
ヨブ記』37:22を参照しています。

要するに、この「塔」は、太ももをよじ登るエロヲタ共が、聖地に到達する前に、その
神々しい輝きに打たれ、早漏エクスタシーで早々に堕ちていくという、いやいや、これは
無知なる人間どもが、大いなる神のご来光(雷光)を浴びて、恍惚のあまり堕ちていくと
いう様子であり、どちらかというと、M全開のド変態な展開となっているわけです。

つまり、これは、一般人が心象として抱いているような「神の罰」などでは決してなくて、
上級者にとっては、この上ない「神様からのご褒美」であるというわけあり、だからこそ、
一般人からは隔離された、「星幽的三角形」の最上位に位置しているというわけなのです。
0030名無しさん@占い修業中
2018/03/03(土) 06:32:19.37ID:O1ob1Q04
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 167) ---
Peh is a double letter, meaning that it is one of the "Gateways of the Soul,"
with two possible directions of passage.
「ペー」は「複字」であり、それは、通行の2つの可能な方向たちを伴う、「魂の出入り口
たち」のうちの1つであることを意味している。

As a word, Peh means mouth, an orifice related both the taking of nourishment into
the system and to speech.
言葉として、「ペー」は、身体組織の中への栄養を取ることと、話すことの両方に関係した
開口部である、「口」を意味している。
--- ここまで ---

そもそも「小径」自体は、ある程度の双方向性を持っているのですが、この「ペーの小径」
は、他の「小径」が上下の関係を結んでいるのに対して、左右の関係を結んでいるため、
比較的「双方向性」が高い傾向があります。
そして、その「双方向性」は、「複字」という性質のために、その方向により、異なる性質
を持っている、という特徴もあります。
たとえば、鼻は、「空気」という単一の物体の出入り口であり、目は「光」を受けて物を
視ることと、ピーム光線を放つということになっている一方で、「口」は、物質である食物
を取り入れ、そして全く異なる「言葉」というものを放ちます。
要するに、神様に下界からの物質的な捧げ物をして、神様から上位の精神的な「ごほうび」
をいただくという行為が、これに当たるわけです。

つまり、「塔」のモチーフというのは、そういう下劣なる我が身そのものを「神」に捧げて、
女王様の聖なるムチで、いやいや神の聖なる雷で撃たれて、エクスタシーに達するという、
とんでもなくドMな行為であるわけですが、それを進んで、そして喜んで受け入れることが、
ド変態としての、いやいや神秘主義者としての、正しい道であるということなんですよね。

まあ、ワタシは、そういう過激なプレイは避けたいのですが、いわゆる「修行」と称して、
そういうドMな行為に走るオカルト団体って、決して少なくはないんですよね。
0032名無しさん@占い修業中
2018/03/04(日) 06:37:11.50ID:4YSR/iw+
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 167) ---
In the first case we understand that it is through the function of this devastating
Path that the higher energies are brought in to enervate the Personality.
最初の場合には、我々は、高次の精力たちが、この破壊的な「小径」の機能を通じて、
「人格」の気力を弱めるために採り入れられることを、理解する。

And while spiritual nourishment passes into the system via this symbolic mouth,
speech passes out of it.
そして、霊的な栄養物がこの象徴的な口を経由して身体組織に移り入ると同時に、
話すことが、それから移り出る。
--- ここまで ---

「higher energies/高次の精力たち」は、「高次の自我」を形成する「倫理的三角形」
から流出し、「人格」を形成する「星幽的三角形」へと流入してきます。
そして、その「入り口」のうちの重要な一つとなっているのが、この「16:塔」なのです
が、それなりに高位にあるがゆえに、解釈が色々と複雑になっています。

また、この「ペーの小径」は、平衡で水平ですので、他の縦に流れのある小径のような、
一方的な流れにはならず、基本的には双方向性のある流れとなります。
つまり、何かを得るには、それに対する対価が必要となるわけです。
そして、さらにややこしいのは、ここは単純に「ネツァク」と「ホド」だけを見ればいい
ということではなく、両者間の流れを引き起こす、すなわちそれらに上下に繋がって流れを
引き起こす「ケセド」から「マルクト」までを、全て巻き込んでいる流れなんですよね。

まあ、そういうわけで、ここは「神秘主義」にとっては、とても重要な「出入り口」と
なっているわけですが、その影響範囲は、上で説明したようにとても広くて大きくて、
それゆえ「ピンからキリまで」の応用範囲があるわけです。
要は、下々なる初心者から、高位の上級者まで、色々と自分の解釈と応用で、自由に楽しく
遊べるわけなのですが、それゆえ、人により解釈が一定しないという難点もあります。
ただし、頭ごなしに否定的に捉えるのは、ちょっと違うかなぁ、と思ったりするのでした。
0033名無しさん@占い修業中
2018/03/05(月) 05:52:38.80ID:KO7sSQCS
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 167) ---
Anyone who has done some practical esoteric work is aware of the singular importance
of words and of the sounds of which these words are composed.
何らかの実践的な秘儀的な作業をした者は誰でも、言葉たちの、そしてこれらの言葉たちが
構成される音たちの、特異な重要性に気づいている。

The vibration of a God Name (its utterance in such a way that it can actually be
felt in the body) has a definite effect on the physical vehicle as well as a
concomitant effect on the psychic vehicles.
「神名」(身体において、それが実際に感じられうるような方法での、その発言)の
「振動」は、霊魂の乗り物たちへの付随的な効果だけでなく物質的な乗り物への明確な
効果がある。

This is a fact easily tested by the student, although the effect on the psyche
may not be completely perceived by the waking consciousness.
これは、魂への効果は、目覚めている意識により完全に知覚されることはないかもしれない
けれども、学徒により容易に試された事実である。
--- ここまで ---

この「小径」の名前は、ヘブライ語の「ペー」ですが、日本人にとってはなじみのない
言葉ですので、とりあえず「口」という訳語と共に妄想する方がいいですかね。
ちなみに、この「小径」の位置を人体に例えると、お腹のあたり、女性だと、左右の
(ネツァクとホドを連想する)卵巣を繋いでいる、子宮の位置に相当します。
つまり、お腹の辺りに響かせるように(腹から声を出せ、という表現ですが)して、
「16:塔」の稲妻を轟かせている「聖四文字」もしくはそれに類する「神名」を唱える
ことで、身体的にも心霊的にも、何らかの影響を与えることができるということです。
そして、そのことが、この「16:塔」の「ペー(口)」の持つ意味を知る方法である、
とも言えるわけけですよね。
そもそも、考える「ホド」から、感じる「ネツァク」への移行の「小径」ですので、
「考えるな! 感じろ!」にふさわしい「戦い(火星)の小径」でもあるわけです。
0034名無しさん@占い修業中
2018/03/06(火) 06:22:36.99ID:gtyONeTy
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 167) ---
"Words of Power," properly vibrated with martian force, help to bring about the
destruction of our personal Towers, false concepts and institutions which we
believe to be reality.
火星の力と共に適切に振動される「力の言葉たち」は、我々が真実であると信じている、
誤った概念たちと慣例たちである、我々の個人の「塔たち」の破壊を引き起こす手伝いをする。

But it should be understood that to tear something down is to make room for
something new.
けれども、何かを破壊するということは、何か新しいもののための場所を空けることである、
ということが理解されるべきである。
--- ここまで ---

当たり前のことですが、何か新しいことを始めようとするのであれば、それまでやってきた
何かを止めることが必要となります。
まあ、単に止めるというよりも、新しいものに取って代わるということなのですが、要は
古くなった建物を解体して、新しく建て直すということですよね。

その際に、この「Words of Power/力の言葉たち」、言い換えれば、「魔法の呪文」とか
「言霊(ことだま)」とか、「聖四文字」とか、そういう、ある場面において特殊効果を
発動するための「コマンド・ワード」があって、それなりに役に立つということです。

ということで、この「16:塔」の解釈は、一見すると「破壊」がメインのようにも見えます
が、実はそうではなくて、極めて積極的な「創造」に関わるものとなっています。
つまり、「破壊」こそが、最初にして最大の「創造」であるということであり、それが、
初めてここで出現する「神の御雷光」、すなわち、我々人類が遭遇可能な「旧約聖書の
主なる神」の、最初で最後の「お出まし」として表現されているのですよね。
だからこそ、一般の人々は、そういう危ないものには近づかない方がいいわけですので、
こういうふうに、「危ないから登ってはいけません!」という、一般人立入禁止みたいな
図案になっているというわけなのです。
0035名無しさん@占い修業中
2018/03/07(水) 05:59:25.58ID:0RfXQpMJ
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 167) ---
Mars may be a god of war and destruction, but it is also the God which rules over
the fertility of crops. (*129)
「マルス(火星)」は戦争と破壊の神であるかもしれないが、しかしそれはまた、
作物たちの繁殖力を統治する「神」でもある。(*129)

And, relative to speech, we know that the Logos is also called the Word.
そして、話すことに関連して、我々は、「ロゴス(神の言葉)」が、また「言葉」と呼ばれて
いることを知っている。
--- ここまで ---

ちなみに、(*129)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 272) ---
129. "Mars," Oxford Classical Dictionary, 651.
129. 「マルス(火星)」、『オックスフォード古典辞典』、651ページ。
--- ここまで ---
とあります。

「マルス」は、ローマ歴の「March/現在の3月」を司り、春の種まきを象徴します。
その後、収穫系の女神が「April/ヴィーナス」、「May/マイア」、「June/ユーノー」
と続くわけですので、なかなかのモテ男でもあります。
つまり、「16:塔」も、単なる破壊というよりも、「春の種まき」を象徴するものと考える
ことができるわけで、厳しい冬を打ち破る「ブレークスルー」であるということですよね。

さて、ここでいきなり「ロゴス(神の言葉)」が出てきていて、いまいち理解が難しい
ところなのですが、これはひょっとすると『旧約聖書:創世記』1の冒頭部分の、
神の天地創造のための「コマンド・ワード」のことを示唆しているのかもしれません。

要は、我々の住む世界における、もしくは我々の内なる世界における「リストラクチャ、
再構築、破壊と再生」が、この「16:塔」のモチーフとなっているわけですかね。
0036名無しさん@占い修業中
2018/03/08(木) 05:56:20.94ID:aBPRVubF
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
Most versions of this key picture a Tower, set in a desolate landscape, being
struck by lightning.
この鍵(大アルカナ)の大多数の版たちは、荒廃した風景の中に立てられ、稲妻により
打たれている、「塔」を描いている。

Figures fall from it as the Crown is struck off.
「王冠」が打ち落とされるのと同じように、人物たちがそれから転落する。

In the most simple of terms, this symbolizes the sudden destruction of our
perception of what constitutes reality.
最も簡単な言葉で言えば、これは、現実を構成しているものの我々の知覚の突然の破壊を
象徴している。
--- ここまで ---

「16:塔」は「Mars/火星」を属性に持つカードですので、大多数の人は、これを「戦争」
と結び付けて、どちらかというと悪い方向に考えてしまいがちです。
まあ、ほとんどの日本人にとって、「戦争=悪」という価値観は、戦後の自虐的歴史観を
刷り込まれてきた我々にとっては、ごく自然なことだと思うのですが、世界中を見回すと、
そういう価値観が、常に「正しい」というわけではないということは、何となくわかるか
と思います。

ここでは、そういう「世俗的な価値観」、つまり「クソみたいなリアルに対する物の見方や
考え方」が、とてもありがたい神様の御啓示により、破壊的な変革を遂げるということ
なのですが、これは実にやっかいなことでもあります。

要するに、「人格」を形成する「星幽的三角形」において、霊的に「今までとは全く異なる
自分」へと精神的に変革していくわけなのですが、その結果として、今までの世俗的価値観
に基づいた誰からも理解されるような行動から、いきなり全くわけのわからない行動に走る
わけですので、周囲にとっても(本人にとっても)、とても迷惑な事態になるわけですよ。
0037名無しさん@占い修業中
2018/03/09(金) 06:05:54.94ID:U+/99iOV
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
The Tower is the concept of what most people call "I," the Personality awareness
being shattered by an influx of force revealing something of the nature of the
Higher Self.
「塔」は、大多数の人々が、「高次の自我」の何らかの性質を顕現している力の流入により
粉砕されている「人格」の覚醒という、「私」と呼ぶものの概念である。

The Tower also symbolizes all manmade institutions, whether that means government,
religion, or any accepted values.
「塔」はまた、政府や宗教や、どのような一般的に受け入れられた価値たちを意味するもの
であれ、すべての人造的な組織たちをも象徴している。
--- ここまで ---

「16:塔」は、ほとんどの人間が当然の如く教えられ、ごく当たり前に持つ、世俗的かつ
物理的な「価値観」、つまり「リアル」というものの破壊を象徴しています。

つまり、「人格」という「自我」が発達してくる「厨二期」において、ごく自然に発生
してくる「世間(学校)という組織に対する、漠然とした反抗期」に、極めてよく似た
ものであり、外見的には、ほとんど区別が付かないということでもあります。
それゆえ、外見的にツッパってみたり、学校のガラスを壊したり、バイクでバリバリいわせ
たり、とにかく既存の概念に対して否定的になってみることで、自分自身でもよくわからない
「高次の自我」に対処するということなのですが、ここに一つの問題があります。
それは、未熟なる「自我」にとっては、「高次の自我=霊的世界」と「低次の自我=獣的
世界」の区別が、はっきりと付かないことが多いというか、おそらく、まぜこぜの状態で、
我々の「自我」に訪れるわけなんですよね。

もちろん、「16:塔」は、「高次の自我」のみに関係するものなのですが、上に述べたよう
に、「低次の自我」と抱き合わせで解釈しないと、現実には、なかなか腑に落ちないという
ことであり、それゆえ、我々の「高次の自我」が、「塔」の中に囚われた「お姫様」である
なんていう綺麗事は、ファンタジーでしかないということなんですよね。
0040名無しさん@占い修業中
2018/03/10(土) 06:19:08.79ID:6fvFORQA
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
Yet this is not to be construed as the striking down of evil.
それにもかかわらず、これは、悪を打ち倒すこととして解釈されることになっていない。

In fact one title of the card is The House of God.
実のところ、カードの称号の1つは、「神の家(教会)」である。
--- ここまで ---

今まで述べてきた「16:塔」の世俗的解釈は、どちらかというと、「おやじのカミナリ」
みたいな、お説教臭いというか、どうにも息苦しいものがあるのは確かです。

そもそも、「"T"の書」では、カード名は「Blastered Tower/雷撃を受けた塔」であり、
キーワードは「Lord of the Hosts of the Mighty/大いなるものの万軍の主」と書かれて
いますので、決して不吉な意味を持つものではないのです。
そして、この「The House of God/神の家」というのは、『旧約聖書:創世記』28:17 に
あるように、「神との突然のコンタクト」を象徴するものとされています。

要するに、この「16:塔」をネガティブに捉えることは、根本的な間違いであって、下界の
人間が、上位世界の「神」と直接コンタクトするための、極めてポジティブな舞台装置と
解釈しなければならないということなのです。

上位の神の雷に撃たれるために、高い山の頂上に高い塔を建てるのは当然です。
つまり、人は、自分自身を「高い塔」とし、それを人知れず、神に近い高い場所に建てて、
神に撃たれるのを待ち、そして「神の雷撃」に撃たれるという修行を何度も繰り返すこと
で、自らの「人格」を、さらに高めていくということになるわけです。

まあ、ハタから見れば、女王様のムチに打たれるのと同じくらいに超絶ドMな行為では
ありますが、神秘主義者は、間違いなく「ドM」ですので、全く問題は無いわけです。
でもまあ、自らを「塔」にして雷に打たれようとは決して考えない普通の人々にとっては、
ここから先は危険なので「立入禁止」ということで、良いのではないかと思われます。
0041名無しさん@占い修業中
2018/03/11(日) 09:08:05.14ID:+Ha4AptM
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
The spiritual learning process involves the continual building up and striking
down of concepts formed only as useful stepping stones into the inner worlds.
霊的な学習過程は、内なる世界たちの中に、役に立つ踏み石たちとしてのみ形成される
概念たちの、継続的な築き上げと叩き壊しを必要とする。
--- ここまで ---

ということで、これが「16:塔」の本質となっています。

再度ここで確認しておきますが、この「ペーの小径=16:塔」は、我々の「人格」を形成
する「星幽的三角形」において、最も上位かつ最終的な「小径」です。
言うなれば、この世の師匠が、死に際において、最も優れた弟子に対し、「ワシの魂は、
この世の肉体を離れて、さらなる上の修行に旅立つ時が来たようだ。さあ、おまえには、
ワシが今まで、他の者にはずっと秘密にしておいた、この最終奥義の巻物を与えよう。
今のおまえには、これの本当の意味が、きっと分かるはずだ。」とか言って差し出した、
切り札のカードという位置付けになっているわけですよね。

まあ、あなたが、このカードを見て、苦笑しながら「なんだ、この不吉なカードは?」と
ウソぶくか、もしくは、涙を流しながら「真に有り難いものを授かり、誠にかたじけなく
思います。我も、この肉体が尽き果てるまで、このカードと共に修行に励み、師匠の後に
続く覚悟でございます。」などと綺麗事を並べるか、または、別のセリフを思い付くかは、
ワタシのあずかり知らぬ所でございます。
そして、この「16:塔」は、我々の世界において、最も上位の存在であるにもかかわらず、
唯一水平方向の「平衡」の属性を持っており、他とは全く違う、「現世輪廻理論」にも
通じる「この世における究極奥義」であることを物語っていますよね。

ちなみに、この「16:塔」の持つ特殊能力は、現代先端科学の分野においても、遺憾なく
発揮されており、今までコツコツと築き上げられてきた古典理論の象牙の塔が、神の
鉄槌により、一夜にして粉々にされ、さらなる奥深き試練を与えられるというコトが、
ごく当たり前にあるわけなんですよね。
0042名無しさん@占い修業中
2018/03/12(月) 06:05:49.92ID:MsSc8W4S
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
For example, on the Paths we first encounter the Archangels in anthropomorphic guise.
例えば、「小径たち」の上で、我々は最初に、神人同形論の外観の「大天使たち」に遭遇する。

This appears to be their reality, particularly if we may not have believed that
Archangels exist in the first place.
特に我々が、そもそも「大天使たち」が存在することを信じていなかったかもしれない
ならば、これはそれらが現実であるように見える。
--- ここまで ---

大アルカナのほとんどのカードには、人物像が描かれています。
それらの人物像は、大体において、神の力の擬人化であるわけですが、個人的な体験、
すなわち、大アルカナの瞑想によっても、様々な人物像、すなわち「大天使」が出現する
ことが、ままあるわけです。

その「大天使」は、ほとんどの場合は、我々が認識可能な外形、すなわち人の形態もしくは
か獣人の形態をしており、我々が認識可能な言語を操ることができます。
つまり、我々が良く知っているものが、脳内に出現するわけです。

でもまあ、「人間」の存在というのは、この宇宙においては、ちっぽけな存在であり、
本物の「大天使」が、人間に似ているなどというのは、実際のところ、ありえない話なの
ですが、そこはまあオトナですので、そういうのも含めて「ファンタジー」であると、
割り切って考えておきましょう。

ということで、「大天使たち」のような、このリアル世界の裏の存在を信じていない、
つまり、リアルには表の世界しかなくて、目に見えるものが全てであると思っている
愚かな者は、自分の目に見えるものが、全て真実と思ってしまうわけです。

つまりこれは、思考停止に近い状態なわけでして、そういう近視眼的な人々と付き合う
のって、実のところ、かなり疲れるわけなんですよね。
0043名無しさん@占い修業中
2018/03/13(火) 06:02:17.16ID:XTG9n/gW
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
What we encounter are contact pictures which have been established through centuries
of meditative practice.
我々が出会うものは、何世紀もわたる瞑想的な実践を通じて設立され続けている、接触の
映像たちである。

These are a useful creation of man, rather than being the true and pure consciousness
of the Archangelic beings.
これらは、「大天使」の実存物たちの真実かつ純粋な意識であることというよりも、
人間の役に立つ作品である。
--- ここまで ---

いきなり、身もフタも無い言い方ですよね。

まあ、地上界に近い「天使」レベルのものは、人間に似た姿であると考えても、そんなに
おかしくはないのですが、宇宙を統べる「大天使」レベルの存在が、人間の姿形のコピー
というのは、さすがに違和感があります。

いずれにしても、「宗教界」の「擬人化された神々」の創作活動というのは、しょせん
人間の脳内で行っていることですので、言うなれば、現代におけるマンガやアニメの
創作活動と、何ら変わりは無いわけです。
極論すれば、「宗教」とは、一種の○○、いやいや無知なる大衆相手に、物質的価値の無い
ものを買わせるビジネスであるわけで、そういう手段として、こういった「天使」とか
「大天使」というような、大衆受けするような擬人化された神秘的な存在、まあ、二次元の
カッコいい絵や三次元の威圧感のあるフィギュアとかが必要とされるわけです。

ということで、とりあえず、我々が上の世界に昇るには、そういう商業主義的なイロモノ神
の存在を、一旦完全に破棄して、全く新しい視点と考え方で、真実かつ純粋な上位の存在を
探索に行くしかないわけなのですが、生まれてからずっと「神=人間のコピー」という意識
を刷り込まれてきた我々にとっては、なかなか難しいことだったりするわけですよね。
0044名無しさん@占い修業中
2018/03/14(水) 05:49:49.11ID:dB1bIlCE
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
To encounter the Archangels as formless consciousness means to destroy another
Tower which we have created.
形の無い意識としての「大天使たち」に遭遇することは、我々がずっと創造し続けて
いる、別の「塔」を破壊することを意味する。

Yet these Towers are necessary and sacred.
それにもかかわらず、これらの「塔たち」は必要であり、そして神聖である。

They are, like the densest expression of ourselves, our bodies, temples of the
Holy Spirit.
それらは、我々自身の、我々の身体たちの、聖霊の寺院たちの、最も濃い表現のような
ものである。
--- ここまで ---

要するに、「塔」は、「人格」を司る「星幽的三角形」と「肉体」を司る「マルクト」の
下位世界の全てを象徴している存在であるということです。
そして我々は、それらの「殻」を完全に破壊することで、上位の「大天使」の世界、
すなわち、「高次の自我」を司る「倫理的三角形」へと到達できるということです。

でもまあ、ちまたでは、「大天使」である「the Higher Self/高次の自我」とは似ても
似つかない「ハイヤーセルフ」なるものが、期間限定で大絶賛バーゲンセール中では
ありますが、それとは全く別のものですので、くれぐれも混同しないようにしてください。

いずれにしても、「塔」を築き、塔に昇り、雷に打たれ、そして堕ちるという行為は、
上位に昇るためには必要なことであり、それゆえ神聖なることことでもあります。
「塔」を築きもせず、遠くから視るだけで、あれこれと批評するような連中は、決して
本当の上位世界を知ることは無いのでしょうね。
そう、「塔」から堕ちている人々は、真の「修行者」であり、俗界における成功者では
ないのかもしれませんが、決して人生の落伍者であるということではないのです。
0046名無しさん@占い修業中
2018/03/15(木) 06:05:49.81ID:tS0gotci
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
Appreciating this, we learn to apply the underlying principles of each Path without
being bound by their necessarily artificial outward manifestation.
これの真価を認めることによって、我々は、それらの必然的で人為的な外面だけの顕在化に
より縛られることなく、各々の「小径」の根本的な原則たちを適用することを学ぶ。
--- ここまで ---

我々人間は、ほとんどの情報を「目」から入力していますので、どうしても「見た目」で
判断してしまうことが多いです。
それは、オカルトの業界でも同じことであり、人が人である以上、ほとんそのどが見た目
だけで判断されてしまうことも、ままあるわけです。

この「16:塔」というのは、そういった「人が人であること」を、完全に否定するもので
あり、従来の「見た目だけによる価値観」は、完全に破壊し尽くされなければならない
ことも示しています。

とはいえ、人が人である以上、こういう「見た目の価値観」というのは、決して捨て去る
ことができないというのも確かなのです。
つまり、その折り合いをつけるためにも、「Appreciating this/これの真価を認めること」
という姿勢が大事であるということなんですよね。

要は、「16:塔」が単なる不吉なカードであると考えている人は、従来の「見た目だけに
よる価値観」に囚われているので、鍵である大アルカナのカードの本質的な意味を決して
理解できないであろうと言うことがてきるわけです。

まあでも、タロット占い師のほとんどは、カードの外見だけを見て喋っているわけですし、
客のほとんどは、カードの外見だけを見て納得しているわけですので、そういったものに
水を差すつもりは毛頭無いわけですが、タロットカードのファンとしては、そういった
見せかけだけの世間の風潮に対しては、何だかなぁ、と思ってしまうのでした。
0047名無しさん@占い修業中
2018/03/16(金) 06:08:38.06ID:YB5JnP74
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
We know that any Path we follow is, by definition, artificial, whether that be
Qabalah, Hinduism, Catholicism, Judaism or Buddhism, and that each carefully
laid brick of these structures will ultimately be destroyed.
我々は、我々が追求しているどのような「小径/道」であれ、定義上では、カバラ主義、
ヒンズー教、カトリック教、ユダヤ教、もしくは仏教であろうとなかろうと、人為的な
ものであって、そしてこれらの構造物たちの各々の慎重に積まれた煉瓦は、究極的には
破壊されることを知っている。
--- ここまで ---

我々が人である限り、何か知らないことを理解しようとする場合は、その何かを、何らかの
「既存の人為的な枠組み」に当てはめて、一つ一つ分解して理解していくということが
必要とされます。
その枠組みが、いわゆる「学問体系」であり、宗教も、その「学問」の一つと言えます。

我々は、その「枠組み」を用いて、「小径」を巡る階段を一つ一つ積み上げ、「神」に
直接コンタクト可能な場所まで上り詰め、そして、上り詰めた者は、最終的に「神の雷」
に打たれて、下に堕ちるというストーリーです。

つまり、「神の雷に打たれて堕ちる」というのは、「突然の悲劇」ということではなく、
真のエクスタシーであり「必然的なご褒美」ですので、神秘主義的には「神からの祝福」
と捉えるべきものです。

ということで、我々は、まずは我々自身を「既存の人為的な枠組み」で理解した上で、
誰よりも高い「塔」として積み上げなければならないということであり、そうすることで、
初めて「神の祝福」を得て、堕ちることができるということですよね。
言うなれば、自らを実験台にした、壮大なる人体実験の繰り返しということであり、
人が人である限り、その全ての試みは失敗することが分かっているのですが、それでも
そういう失敗の積み上げこそが、新しい煉瓦の積み上げということにもなるわけです。
そう、この「塔」は、そういった人類の進化の歴史により積み上げられてきたものなのです。
0049名無しさん@占い修業中
2018/03/17(土) 06:11:04.80ID:/4LjWkus
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
One key symbol of THE TOWER is its very isolation.
「塔」の1つの鍵となる象徴は、まさしくその孤立である。

It stands on a desolate mountain top.
それは、荒廃した山の頂上に立つ。
--- ここまで ---

さて、もう少し詳しく、この「16:塔」のカードを見ていくことにしましょう。

まず目につくのが、このカードが、今まで出てきた「21:宇宙」から「17:星」までのもの
とは全く異なる雰囲気にあるということです。
そして、雰囲気的には、この後に出てくる「9:隠者」に近いものがあります。

「塔」は、「人格」を司る「星幽的三角形」の最後のカードであり、この地上において、
ほぼ完成した「人格」を統合する立場にあります。

人が地上界の人間社会で馴れ合ったり忖度しながら生きていくためだけであれば、おそらく
この「16:塔」は不要というか、忌むべきものというか、神の前では慎み深くあるべきとか
言われて、ネットで叩かれるものとして扱われるのではないかと思われます。

まあ、このように、見た目がアレなカードですので、これの本質を理解してもらうのは
なかなか難しいかと思いますが、実はこれは、「上位世界への関門」であり、さらなる
「上への挑戦」のカードということになっているわけです。
全ての「大アルカナ」に描かれているのは、宇宙を読み解くための「鍵」となっており、
その鍵の全てが揃わないと、この宇宙の神秘を開くことは出来ません。

つまり我々は、自らを「孤高の塔」という「宇宙を読み解く鍵」として、誰も来ないような
高い山の頂きに立ち、繰り返し神への挑戦を行わなければならないということですよね。
まあ、その後で、神の雷に打たれて堕ちるというオチが付きますけど。(苦笑)
0050名無しさん@占い修業中
2018/03/18(日) 06:02:53.82ID:4ic0vco5
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
Most individuals perceive themselves in this way, as totally separate units of
consciousness.
大多数の個人たちは、意識の全く別々の個体たちとして、彼ら自身を知覚している。

So the destruction of the Tower means to experience the True Ego, which is not
ours alone.
つまりは、「塔」の破壊は、我々が孤立しているのではないという、「真の自我」を
経験することを意味している。
--- ここまで ---

とりあえず、我々は、自らを遙かなる山の頂にそびえ立つ「孤高の塔」として建立し、
「神の雷」という、神からのメッセージを受け取る準備をするわけです。

神からのメッセージは、ぶっちゃけて言うと、「お前は、ぼっちではない」という、実に
ありきたりというか、お決まりの内容なのですが、これがマンガやアニメの決めゼリフと
決定的に異なのは、それが単なる「うわべだけの言葉」ではなくて、「内なる経験」である
という点です。

まあ、「内なる経験」という言葉が出てきた時点で、一般人お琴割ということになるの
ですが、そもそも、神の雷に打たれるなんてことは、一般人にとっては危険すぎるという
か、そもそも希望者がおりませんので、そういうわけで、この「16:塔」というものは、
一般人にとっては、全く人気の無いカードであるわけなのです。

まあ、「そんなことして、何か意味あるの?」と聞かれてても、言葉に出来る意味なんて
全く無いわけですので、「日々の生活には、全く何の意味もメリットも、ございません」
としか答えようがないわけです。
それでも、ド変態ども、いやいや神秘主義者たちは、意気揚々と「神との直接コンタクト」
を目指して、日々勤しむわけであり、いやもう、マジでヤバい連中だと思いますよね。
0051名無しさん@占い修業中
2018/03/19(月) 06:14:07.83ID:JSH/gunJ
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
The lightning flash on the Tower is a sudden realization, or flash of perception,
of our real identities.
「塔」の上の稲妻の閃光は、我々の真の自己同一性の、突然の実現、または知覚の
ひらめきである。

That lightning is in the shape of the circle and spear of Mars to indicate the
power which initiates the experience.
その稲妻は、経験を伝授する力を示すため、「火星」の円と鎗の形をしている。
--- ここまで ---

「神の雷」に打たれることで、「私」が築き上げてきたキャラが崩壊して、本当の自分が
露わになり、そして「真の私とは、一体何者なのか」を知るという「真のリアルの経験」
をすることが、このカードの真髄となります。

まあでも、これは「言うは易く、行うは難し」の典型的なものですので、普通の人は、
あまり近づかない方がいいわけです。
そもそも、この手の「自分を知るセミナー」なんてものは、ほとんどが何の役にも立たない
というか、まあ役に立たない方がまだマシというか、単なる詐欺商売のようなものも多い
ですし、どこかの本に出ているような「ワタシはこれで人生がバラ色に変わりました!!
(※個人的な経験談です)」なんてのは、ほぼ間違いなく、商業ライターが作文した
「釣りネタ」と考えておいた方がいいわけですからね。

それはともかく、まあ間違っても、「真の自分を知ると幸福になれる」なんて考えない
方がいいわけで、普通はどう考えても、「知らない方が幸せ」なんですよね。

まあ、「幸せ」というものの考え方は、人それぞれではありますが、M系趣味に興味の
無い、ほとんどの人にとっては、このカードは「不幸をもたらすもの」と考えておいて、
差し支えないとも思うのでした。
逆に、M系趣味の人々にとっては、最高の至福ではあるわけですが。(笑)
0052名無しさん@占い修業中
2018/03/20(火) 05:59:40.27ID:RtxQr3Ih
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
On the Golden Dawn and Waite cards the lightning strikes the Crown at the top of
the Tower, an obvious reference to the Crown of Kether.
ゴールデン・ドーン版とウエイト版のカードたちについては、稲妻が、明らかに「ケテル
の王冠」に関係する、「塔」の頂上にある「王冠」を打つ。

But what is symbolized here is the false crowns of our existence, those man-made
values which we believe to control us.
しかし、ここに象徴されているものは、我々の存在における偽りの王冠たちであり、
我々を支配していると我々が信じている、それらの人造の価値たちである。
--- ここまで ---

勘違いされないように、最初に言っておきます。
頭の悪い人ほど、「ワタシは悪くない。ワタシは常に正しくて、悪いのはいつも相手の
せいだ。」と思い込んでるフシがあり、その結果、この「塔」はワタシのことではなく、
常に相手に災いが起こるなどと考えて、全く反省しないというか成長できない人がいる
わけですが、そういうのは、言うまでもなく誤りです。
大アルカナというものは、ほとんどが「自らの内面世界」に関するイベントとなります
ので、「全ては自己責任」の世界ですからね。

さて、我々は、ここに存在して日々生活していると自覚しているわけですが、それは我々
自身の行動を支配している「自我」という存在があるからです。
つまり、神の稲妻が打ち砕いているのは、我々の持つ「自我」、すなわち「星幽的三角形」
が司る「人格」そのものなわけであって、要するに、今までこの場で勉強してきたことを、
神は「全否定」しているわけなのです。

要は、この「16:塔」を理解し突破できるのは、「人格的に良い人」とか、「万人に認め
られている人」というわけでは無いということなんですよね。
でもまあ、相手がどんな人であっても、神は「おまえのことなんて決して認めないぞ!」
とかホザきながら、とりあえず雷を落とすのではないかと思うわけなのでした。
0054名無しさん@占い修業中
2018/03/21(水) 06:48:28.63ID:+WmmWNjd
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
And one of the meanings of the Crown here is the will, the Primal Will of Kether
which is the only true reality.
そして、ここでの「王冠」の意味たちのうちの1つは、「意志」、唯一の真の実在である
「ケテルの原初の意志」である。

Our conscious attempt to align ourselves with this Primal Will brings about the
destruction of our belief that we actually have a personal will.
この「原初の意志」と提携する我々の意識的な試みは、我々が実際に個人的な意志を
持っているという我々の確信の破壊を引き起こす。
--- ここまで ---

「ケテル」の神名は「AHVH」であり、これは、『旧約聖書:出エジプト記』3:13にある
「I AM/私はある」と名乗った神に由来しています。

つまり、この「16:塔」の王冠は、天上の「ケテル」の、下界における劣化コピーであり、
そしてそれは、神の「私はある」の、我々の内における劣化コピーでもあるわけです。

要するに、我々には「個人」としての自由意志は無くて、全ての人間は、しょせん「神の
意志」に操られる「劣化コピーロボット」であるということになるわけです。

とはいえ、ここまでの「真の悟りの領域」に到達できる人は、ほとんどいないわけですので、
世の中の多くの人々は、自分の意志を持ち、自分の判断で、まるで自身が「神」であるかの
ように振る舞っているわけなのですが、まあ、その方が幸せであるということですよね。

いずれにしても、「自らが神である」というような自覚は、世間知らずの無知からくる
錯覚であって、真の神の存在に気づくことができる者のみが、自らが「ニセモノ」である
ことを自覚できるということなのです。
え、そんなこと自覚できなくてもいいし、すこぶるどうでもいいって?
まあ、一般の人にとっては、この「16:塔」は、どうでもいいカードですからねぇ。
0055名無しさん@占い修業中
2018/03/23(金) 06:00:02.84ID:9mQD+yH/
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
The reference to Mars on the 27th Path points to the Path's correspondence with
Geburah, the fifth Sephira.
「27番目の小径」に関する「火星」への参照は、5番目の「セフィラ」である「ゲブラー」と
「小径」との対応関係を示す。

Here the activity of Geburah in tearing away obsolete values takes place.
ここでは、廃れた価値たちを引きはがすという「ゲブラー」の活動が起こる。

Of course, it must be reiterated that the Sephiroth are the centers of objective
energy, while the Paths are our subjective use of those energies.
もちろん、「セフィロト」は客観的な精力の中心たちであり、その一方、「小径たち」は
それらの精力たちの我々の主観的な使用であることは、繰り返し言わなければならない。
--- ここまで ---

「セフィラ」である「ゲブラー」と、「小径」である「16:塔」には、同じ「火星」と
いう惑星が配属されています。
まあ、両者を同列で考えるのはどうかと思いますし、ほとんどの人は勘違いすることに
なりますので、あまり言葉で説明するべきではないとも思うのですが、ざっくり言うと、
その根底にあるのは、「火星」の精力の「顕在化したもの」と「潜在的にあるもの」と
いうことになります。

いずれにしても、「破壊」というものは、一般受けしないというのは確かですし、それゆえ
周囲からは、反発や疎外というものが起こります。
そういう困難に敢えて立ち向かい、これまでの意識の無い神の操り人形としての「リアル」
を断ち切り、覚醒した意識状態で「バーチャル」な道を切り開いていくというのが、この
「小径」の効用であるということなのですが、やっぱり一般受けはしないようにも思えます。

どう考えても、「リアル」にとっては良い方向には向かいませんし、それこそ一般人に
とっては、「何の得にもならない」ものですからねぇ。
0056名無しさん@占い修業中
2018/03/24(土) 06:07:16.46ID:zoy7JeCS
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 168) ---
In varying degree, the energies of all of the Sephiroth are on all of the Paths,
in this case that of Geburah being predominent.
変化している段階においては、「ゲブラー」が優勢である、この場合においては、
「セフィロト」の全ての精力たちは、「小径たち」の全ての上にある。

We also recall that Netzach and Geburah, Venus and Mars, are integrally linked, and
that the Gods associated with both Hod and Netzach are called the Gods of Armies.
我々はまた、「金星」と「火星」である「ネツァク」と「ゲブラー」が一体的に連結され、
そして「ホド」と「ネツァク」の両方に関連づけられた「神々」が、「軍隊の神々」と
呼ばれていることも思い出す。
--- ここまで ---

「predominent」は、「predominant/優勢な」の誤植ですね。

「生命の木」においては、各々の「セフィラ」は、直接結合しているわけではなく、
必ず「小径」を経由して、周辺の「セフィラ」と結合しています。
このため、各「セフィラ」からの状態遷移の時は、必然的にその変化するエネルギーは、
全て「小径」に一旦流入した後に、隣の「セフィラ」へと流入するということです。

ちなみに、「ネツァク」の神名は「イェホヴァ・ツァバオス/万軍の主」であり、「ホド」
の神名は「エロヒム・ツァバオス/万軍の神」となっています。

要するに、この「16:塔」を通過する変化の過程において、この周辺には、「火星」とか
「軍隊」の影響が甚大であるということであり、そういう意味では、一般人にとっては、
結構しんどい場所だったりするわけですよね。

とはいえ、一方的な反戦主義や平和主義では、この世界に新しい変化をもたらさないわけ
ですので、我々は何も進歩できず、ただ腐敗し衰退していくいうことにもなるわけです。
まあ、我々みたいに下界に住む一般人にとっては、割とどうでもいい話なんですけどね。
0057名無しさん@占い修業中
2018/03/25(日) 06:07:33.40ID:Q2Qr1LjZ
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 169) ---
It is for good reason that Crowley sub-titled his card War.
もっともな理由のため、クロウリー氏は彼のカードに「戦争」という副題を付けた。

Throughout esoteric literature spiritual self-development is often described in
martial terms.
秘伝的な文学の至る所において、霊的な自己開発は、戦争の用語で、しばしば説明される。

The Bhagavad Gita, for instance, describes a symbolic battle of the component
parts of the Self: Krishna is the Higher Genius, guiding Arjuna onto his inner,
and personal, field of battle.
例えば、『バガヴァッド・ギーター』は、「自我」の構成部分たちの象徴的な戦いを説明
する:「クリシュナ」は、「高次の聖霊」であり、「(低次の自我である)アルジュナ」
を、彼の内なる、そして個人的な、戦いの場へと導いている。
--- ここまで ---

「16:カード」の印象からは、どちらかというと「天罰」という、割と受動的というか
ネガティブなイメージを受けるのですが、そういう俗世的な解釈は、間違いですよね。

本当の意味は、神の雷光の助けを借りた、「自我の真の目覚め」を意味するものですので、
そこには、「真の自我」を取り巻く、全ての「偽りのもの」との、外なる戦いと内なる戦い
というものが、必然的に発生してきます。
要は、典型的な「反抗期」ということであり、「厨二病の発症例」ということですよね。

とはいえ、ほとんどの人は、こういう「反抗期」を経験しても、上位世界に目覚めること
なく、あえなく地面に堕とされて、大人しく「オトナ」になっていくわけですが、ごく
一部のド変態と呼ばれる、いやいや神秘主義者と呼ばれる人生の落伍者、いやいや神に
選ばれし方々は、まさしく死ぬまで「○○との戦い」に明け暮れることになるわけです。
まあでも、「あきらめたらそこで試合終了ですよ」と言われるのがわかっているので、
「私たちは絶対にあきらめない!」とか言いながら、見えない敵と日々戦っているのでした。
0059名無しさん@占い修業中
2018/03/26(月) 05:55:51.49ID:/NuT8xLG
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 169) ---
Far too many people make the mistake of assuming the process of spiritual development
to be one of "sweetness and light," a misconception fostered primarily by Christianity.
あまりに多くの人々が、主としてキリスト教により助長された思い違いである、霊的な
開発の過程を「甘美と光明(温和と理性)」の1つであると思い込むことの誤りを犯す。

THE TOWER points out that inner growth must be a painful and overwhelming process.
「塔」は、内なる成長が、苦痛を伴う抗い難い過程であるにちがいないことを指摘する。
--- ここまで ---

大衆を勧誘する必要のある商業主義的宗教は、どうしても甘い言葉や、現状への不安を
煽る言葉を使って、客を勧誘する必要があります。
つまり、「これをヤレば、もっといいことがあるよ」とか、「この世は真っ暗闇だから、
もっと日の当たる世界に出よう」という、甘い言葉で誘うわけです。
まあ、騙されたままの方が幸せなことも多いですので、それはそれでいいのですが、
神様は、「天国ちゅうとこはそんなに甘いもんやおまへんのやもっとまじめにやれ」
とか言いながら、天から雷を落としてくるわけです。

ほとんどの人は、そういう「天からの痛み」を避けようとして、宗教に走ります。
つまり、「お賽銭」とか「お布施」を、プロ宗教者に払うことで、自らを変えることなく、
つまり成長することなく、苦しみから逃れたいということであり、プロ宗教者も、
そういう需要に応えることで、宗教がビジネスとして成立しているわけです。

でも、それって、何かおかしいですよね。
そう、宗教ビジネスは、個人の「内なる成長」を確実に阻害しているのです。
もちろん、我々のような一般人にとっては、「内なる成長」は無縁のものであり、
その点においては、宗教ビジネス自体が問題視されるべきとは思っていませんが、
その結果として、「内なる世界」のことを誤解してしまう、つまりキラキラでワクテカな
ファンタジー世界であると思い込む人が多発するというのは、ちょっとなんだかなぁ
という思いもあるのでした。
0060名無しさん@占い修業中
2018/03/28(水) 09:22:49.07ID:IOj8lRCv
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 169) ---
Most of all, it is often not what we expect.
何よりも、それは、よくあることだが、我々が予期するものではない。

The branches of the Tree of Life are, as this card suggests, filled with surprises!
「生命の木」の枝たちは、このカードが示唆するように、驚くべきことたちにより満たさ
れている!
--- ここまで ---

「Nature/自然」は、我々に親切であるわけでもなく、我々が「期待」したり「予期」
したりできるものでもなく、良い意味でも悪い意味でも、我々の予想のはるかに上を行く
ものであり、だからこそ、神は常に「人智を越えた存在」であり続けているわけです。

とはいえ、神は決して「神聖にして侵すべからず」という存在ではなく、神への挑戦は、
誰もが可能なことであり、我々の全ての者に対して、その門戸は開かれています。
でも、どうせ正面切って戦っても負け戦となるのが目に見えていますので、人はあらゆる
小細工を使って、神の一部だけでも知ろうとするわけですよね。
要は、「上に政策あれば下に対策あり」ということで、我々下々の者どもは、何とかして
「神の手」の一端だけでも知ることができれば、それを我々の日々の生活に活かすという
ことも、理屈としては可能なわけです。

でもまあ、そういう「神(自然)への本気のチャレンジ」というのは、一部の科学者に
任せておけばいいんじゃないのか、というのもあるわけで、どちらかというとワタシと
しては、興味本位で「神(自然)へのツッコミ」をネタにして、駄文を綴るいうことを
趣味の範囲で行っているわけでした。

え、もっとマジメにやれって?
まあ、マジメにやることが、結果に繋がるのであれば、努力しようかな、とも思うの
ですが、経験上、結果を「期待」できるというものでもないですからねぇ。
0061名無しさん@占い修業中
2018/03/29(木) 06:44:19.04ID:1qVAmIFA
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 169) ---
The surprise and suddenness of insight is symbolized both in the Golden Dawn and
in the Waite card by the lightning flash.
洞察力の不意打ちと突然さは、ゴールデン・ドーン版とウェイト版カードの中の両方に
おいて、稲妻の閃光により象徴されている。

Crowley's version represents the same principle, but attempts to demonstrate some
of the more subtle shades of meaning of the Path.
クロウリー氏の版は、同じ原則を表しているけれども、「小径」の意味のより微妙な相違の
いくつかを示すことを試みている。
--- ここまで ---

ゴールデン・ドーン版、ウェイト版、そしてトート版の意味の原則は同じでありながらも、
微妙に解釈の違いが出ています。
まあ、カードだけを普通に見ていても、なかなかその違いは判別できないかと思いますが、
それぞれの作者の解説文を読んでいくと、その解釈の方向性の違いというか独自性というか
個性というものが、それなりに出てきているのが分かるかと思います。

この「16:塔」は、個性である「人格」を司る最後の「小径」ですので、そういう意味でも、
こういう上位概念の解釈の微妙な違いを、じっくりと比較検討してみるというのは、
それなりに価値があることだと思います。

いずれにしても、「神との出会い」は、突然であり、驚きであり、そして(象徴的に見て)
破滅的であることは、このデザインからは、何となくわかるかと思います。
そして、それが持つ深い意味は、「神」を知る者と「神」を知らない者の間では、おそらく
正反対の解釈になるということも、想像に難くありません。
まあ、「神(自然)とはそういうものなんだ」ということが、ある程度分かってさえいれば、
そんなにビクビク恐れることはありませんし、そういう「大いなるもの」に立ち向かう勇気
というか興味も出てくるのではないかと思ったりするのでした。
0062名無しさん@占い修業中
2018/03/30(金) 05:51:01.89ID:wyLrif97
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 169) ---
He tells us also that his card represents the "preface" to the coming of a new
era shown in the 20th Key, JUDGMENT.
彼は、彼のカードが、第20番目の「鍵」である「審判」において示された新しい時代の
到来の「前触れ」を象徴していることを、また我々に語る。

His version of THE TOWER represents the destruction of the old order.
「塔」の彼の版は、古い秩序の破壊を表している。
--- ここまで ---

解釈上では、最も古いゴールデン・ドーン版が、若干ネガティブな解釈を引きずっている
のに対して、ウェイト版では、ネガティブさは減っており、そして最も新しいトート版の
解釈においては、より積極的な意味へと変化しています。

ここまで来ると、通常のタロット占いにおける「塔」の意味とは、全く異なる解釈になる
わけですが、ほとんどの(トート使いの)占い師は、そういう本来の意味を全く知らずに、
従来通りの勝手な解釈で占いをやっているわけです。
まあ、しょせん占いなんてエンターテインメントですし、お客様を楽しませてナンボの
世界ですので、細かいことはどうでもいいわけですが、もうちょっとマジメにやってくれ
てもいいのになぁ、とか思うわけです。

とはいえ、この「16:塔」の本来の意味を理解するには、それなりの「高度な知恵」や「深い
経験」が必要とされるわけですので、現状の占い師やお客のレベルを考えると、全く期待
できないというのも事実です。
まあ、そういう意味でも、ワタシは、タロット占いには「大アルカナ」は理解不能であり
役に立たないものであるため不要である、という暴論を持っているわけなのですが、でも
それだと、タロット占いという、見た目重視なエンターテインメントは成立しないわけです
ので、なかなかに難しい問題だったりします。

というわけで、「16:塔」のパワーで、色々と行き詰まった現状を打開していきましょう。
0063名無しさん@占い修業中
2018/03/31(土) 06:30:37.13ID:FA7Vhek6
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 169) ---
As in THE STAR, Crowley uses straight, geometric lines to mean that which is made
by man.
「星」と同様に、クロウリー氏は、人により作られたものを意味するために、直線的で
幾何学的な線たちを使用する。

He points out that since perfection is Nothing (literally no-thing): "all
manifestations, however glorious, however delightful, are stains." (*130)
彼は、完成とは「無」(文字どおり、何も無いこと)であるゆえに:「どんなに輝かしい
ことであっても、どんなに喜ばしいことであっても、全ての顕現は、染みたちである。」
ことを指摘する。(*130)
--- ここまで ---

ちなみに、(*130)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 272) ---
130. Crowley, Book of Thoth, 108.
130. クロウリー著、『トートの書』、108ページ。
--- ここまで ---
とあります。

要は、宇宙レベルで見ると、この顕現して物質化した宇宙は、大きな「染み(stain)」で
あり、そして、この宇宙の最終形(perfection)は「無(Nothing)」であるということです。
つまり、この宇宙の中で生まれた我々の存在は、ちっぽけな「しみ(stain)」にすぎないと
いうことになります。
そして、それらの「染み」は、「無」に帰することで究極の「完成」に至る、つまりは
真の輝きと真の喜びを獲得するということになるわけですよね。

何かアブない系の宗教のような教義ですし、しょせん我々のような一般人にとっては、
何のメリットも無い理論ですので、いずれにしても、ある程度のレベルに達していない
普通の人は、この危険思想の「16:塔」には、あまり近づかない方が賢明なのでした。
0064名無しさん@占い修業中
2018/04/01(日) 06:23:45.49ID:C4bOF/5p
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 169) ---
In his card the all-seeing Cosmic Eye observes and directs the disruptive process
of the Tower's destruction, while Dis, a Roman God of the dead, belches flames
from the structure's base.
彼のカードにおいては、全てを見通す「宇宙の目」は、「塔」の崩壊の破壊的な過程を
監視し指揮する間に、死の「ローマの神」である「ディス」は、建造物の基部から火炎
たちを噴出している。

On either side are the Serpent and the Dove, representing "the two forms of
desire...the Will to Live and the Will to Die..."
右と左の側には、「蛇」と「鳩」があり、「生きる意志と死ぬ意志の…欲望の2つの形
たち…」を表している。

He says that they are also the "masculine and feminine impulses." (*131)
彼は、それらはまた「男性と女性の衝動」でもあると述べる。(*131)
--- ここまで ---

ちなみに、(*131)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 272) ---
131. Crowley, Book of Thoth, 109.
131. クロウリー著、『トートの書』、109ページ。
--- ここまで ---
とあります。

クロウリー氏は、宇宙を支配する「ホルスの目」と、地下世界を支配する「ディスの火炎」
の両面攻撃で、この「塔」を徹底的に破壊し尽くす一方で、「男と女」を象徴する「蛇と鳩」
を描くことで、このカード全体を「死と生の一体性」という、この地上界における最終的な
究極奥義というものを表現しています。
でも、こういう最終究極奥義なるものは、決して常人には理解できるものではありません
ので、一般人は、全く気にする必要も無いものなんですよね。←ヤル気無しw
0065名無しさん@占い修業中
2018/04/13(金) 05:20:04.41ID:PCwKAFDN
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 169) ---
In both the Golden Dawn and Waite cards two figures are shown falling from the Tower.
ゴールデン・ドーン版とウェイト版のカードにおいて、2人の人物たちが「塔」から落ちて
いるのが示されている。

Case explained them as the dual modes of the lower personal consciousness (consciousness
and sub-consciousness) while Mathers called these the Kings of Edom.
マサース氏がこれらを「エドムの王たち」と呼ぶ一方で、ケース氏は下位の個人的意識
(意識と潜在意識)の二元的な様式たちとしてそれらを説明した。

Waite presumably agreed with Mathers insofar as his two figures both wear crowns.
ウェイト氏は、おそらく、彼の2人の人物たちの両方が王冠をかぶっている限りにおいては、
マサース氏に同意した。
--- ここまで ---

ゴールデン・ドーン版とウェイト版のデザインは、割と似ていますが、この最後の文の
「彼の2人の人物たちの両方が王冠をかぶっている」というのは、明らかに間違いであり、
一人は冠をかぶっていて「物質的な王」を表しているのかもしれませんが、もう一人には
冠はなく、さらに周囲に「聖四文字」の「ヨッド:火」に囲まれています。
つまり、物質的に「墜ちる」ことは敗北を意味することですが、精神的に「堕ちる」こと
は、祝福であるということを意味している可能性が高いのです。
そう、厨二病における「闇堕ち」の経験こそが、魂の進化の過程であり、そこで色々と
ダークサイドでの経験を積み重ねることで、真のラスボスとして、人類の究極進化を
目指すというストーリーが紡がれていくということなんですよね。

まあ、「ヒーロー/ヒロイン」と「ラスボス」というのは、単なる立場の違いというか、
要は「勝てば官軍、負ければ賊軍」ということですので、何とも言えないのですが、
神秘主義世界を極めると、どちらかと言うとダークサイドのラスボス側として、人類を
最終的な破滅に導く傾向が強いようにも思えます。
要は、何事も、バランスというものが必要ということなんですよね。
0067名無しさん@占い修業中
2018/04/14(土) 07:51:09.99ID:dqQ3fLCD
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 169) ---
Reference to the Kings of Edom leads us to some very subtle meanings of this card.
「エドムの王たち」への参照は、我々を、このカードのいくつかの非常に微妙な意味たちに
導く。

The fall of the Kings of Edom refers to the conquest of that nation by the Jews,
led by Judas Maccabeus.
「エドムの王たち」の落下は、ユダ・マカバイにより導かれた、ユダヤ民族による
その国家の征服に関係する。
--- ここまで ---

ゴールデン・ドーン版の「16:塔」の詳細な説明、すなわち『黄金の夜明け魔術全書』の
「フィロソファス4=7位階儀式」の「第二十七番ペーの小径」には、「エドムの王たち」
についての言及があります。

普通に考えれば、この「エドムの王たち」とは、『旧約聖書:創世記』11章にある「バベル
の塔」に出てくる人物たちだと思うのですが、なぜかそれよりずっと後の時代の歴史書で
ある『旧約聖書外典:マカバイ記』に関係しているということです。
残念ながら、ワタシには、その関係性については、よくわかりません。

とはいえ、このゴールデン・ドーン版の「16:塔」の解説を読めば、『旧約聖書:創世記』
の「バベルの塔」とも全く違うものであるというのは、分かるかと思います。
そう、あくまでも「16:塔」が「バベルの塔」というのは、一種の象徴的な表現であって、
実際に意味するものは、全く異なっているということです。
この辺りの事情については、ウィキペディアの「バベルの塔」に誰かが簡潔にまとめて
いますので、参考にする(あくまでも参考ですが)と良いかと思います。

要は、従来のタロット占いで使われている「16:塔」の持つ物質的な意味は、これ以降は
全て忘れてください、ということなんですよね。
0068名無しさん@占い修業中
2018/04/15(日) 06:17:12.22ID:kFN29pTO
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 169) ---
There is, however, a much deeper meaning imbedded in that fall, a meaning which
is discussed at some length in the Zohar.
しかしながら、その落下の中に埋め込まれたずっと深い意味、『ゾーハル(光輝の書)』
において、かなり長く議論されている意味がある。

That book states that prior to the creation of our universe there were other
universes, or forms of existence, with which the Divine Creator was displeased,
and which he thus reduced to a state of chaos or nothingness. (*132)
その本は、我々の宇宙の創造の前に、他の宇宙たち、もしくは存在の形態たちがあったが、
「創造主である神」がそれらにより不快にさせられたことにより、彼は、それゆえ、混沌
もしくは無の状態に縮小した。(*132)
--- ここまで ---

ちなみに、(*132)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 272) ---
132. Zohar, Sperling and Simon, v. I, 97.
132. 『ゾーハル(光輝の書)』、スパーリングとサイモン訳、第一巻、97ページ。
--- ここまで ---
とあります。

スパーリングとサイモン訳版の『ゾーハル(光輝の書)』が手元に無いので、確証はありま
せんが、おそらくこの部分は、
・『旧約聖書:創世記』1章の天地創造(楽園宇宙の創造)
・『旧約聖書:創世記』3章の楽園追放(楽園宇宙の破壊と地上宇宙の創造)
・『旧約聖書:創世記』6章のノアの大洪水(地上の破壊と地上の復活)
のあたりのことを指しているのではないかと思います。
要は、「バベルの塔」という時代の前にも、「16:塔」という「我々の宇宙」は何度も
建てられて破壊されているということを意味しており、それは原初から現代に綿々と続く、
創造と破壊の途切れることのない宇宙の輪廻の営みであることを語っているわけです。
0069名無しさん@占い修業中
2018/04/16(月) 05:59:03.48ID:Bj90cItG
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 169) ---
The Tower, furthermore, has other biblical implications.
「塔」は、さらに、聖書に関する他の意味たちを持つ。

It is the Tower of Babel, a parable wherein the relationship of Speech-Tower is
clearly shown:
それは、「バベルの塔」であり、「言葉」と「塔」の関係が明確に示される寓話である:

After the flood the descendants are said to have settled in Babylonia (Babel)
where they built a city of brick.
洪水の後に、子孫たちは、彼らが煉瓦の都市を築いたバビロニア(バベル)に落ち着いた
といわれている。

They built a tower in a supposed attempt to reach up to, and conquer, the heavens.
彼らは、天に到達し征服するための推定上の試みにおいて、塔を建てた。
--- ここまで ---

タロットの「16:塔」と言えば、ほとんどの人はこの「バベルの塔」を連想すると思います。
ちなみに、この「バベルの塔」について誤解している人もいるかと思いますので、ちと
補足しておきます。
誤:「バベルの塔」は、そもそも建設不可能な愚かな計画である。
正:神は「建設不可能ではない」と判断し、人の言葉を混乱させるという妨害工作を行った。
誤:「バベルの塔」は、神の手により物理的に破壊された。
正:「バベルの塔」は、神の妨害により建設が中断したため、自然に崩壊した。

これらを考えると、タロットの「16:塔」と、聖書における「バベルの塔」の物語とは、
かなり性質が異なることがわかります。
つまり、タロットの「16:塔」は、「バベル」となってしまった「塔」ではなく、当初の目的
である「天に到達し征服するため」の「塔」であると考えられ、そして、この「小径」を
通じて、我々は神の妨害工作を回避し、天に到達することが可能となるわけなのです。
0070名無しさん@占い修業中
2018/04/17(火) 06:57:31.94ID:0oYjW/4G
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 170) ---
Seeing these men as coarse and ambitious, God sought to punish them.
粗野で野心的なこれらの人間たちを見て、神は、彼らを罰しようと努めた。

Where previously "the whole earth was of one language and of one speech," and men
could work in unison, God imposed diverse languages, forcing a dispersion across
the land.
以前は 「全ての地は1つの言語および1つの言葉であった」 、そして人々が一丸となって
働くことができた場所であったが、「神」は、様々に異なる言語を課し、土地の至るところ
に離散を強制した。
--- ここまで ---

このあたりの記述は、宇宙創世時には「全てを統一する究極理論」であったが、そこから
様々な力が分離して、「ダークエネルギー」「重力」「電磁気力」「強い力」「弱い力」
などに分離していくという現代物理学の理論を思い出させます。

つまり、「バベルの塔」の物語は、「相変化」、すなわちフィールドがチェンジされたと
いうことであり、これにより、それまでの攻撃力や防御力や経験値が、一瞬にして変化する
ということになります。
まあ、バトルフィールドやシステムをコントロールしているのは「神」ですので、彼は
自分の好き勝手にパラメータを変更出来るわけですが、ユーザの態度が気にくわないから
システムを変更したりリセットするというようなワンマンな運営体制には、ちょっと一言
文句を言いたくなりますよね。

まあ、一般人は、そういう一方的で横暴な運営体制であることを知ることもなく、これが
運命だと信じて、じっと我慢するしかないのですが、魔術に目覚めた人々は、そういう横暴
に対して、敢然と挑戦していく・・・なんてことはありませんよね。

とはいえ、人類の進化の歴史は、こういう横暴なる「神」への挑戦の歴史でもあるわけで、
この「宇宙を司る神」に対する研究と対策は、今日もどこかで行われているのでした。
0071名無しさん@占い修業中
2018/04/18(水) 05:47:33.74ID:MYD2JaBn
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 170) ---
In symbolic terms, the building of a tower of false notions results in confusion;
it is acceptance of the limitations of "language," meaning the strictures of any
particular culture.
象徴的な用語たちにおいて、偽りの観念たちの塔の建築は、結果として混乱を生じる;
それは、あらゆる特定の文化の非難を意味する「言語」の限界たちの受容である。
--- ここまで ---

このあたりの概念は、人類が「宇宙」の謎を解明しようと努力してきた宇宙物理学の歴史
を紐解くことで、何となく理解できると思います。

当初の「宇宙を記述する言語」は、「寓話」や「伝説」、「哲学」や「聖書」というよう
な、特定の地方に根ざす「文化」でした。
それが、二次元や三次元の「幾何学」という普遍的な言語により記述されるようになり、
その後、さらに普遍的というか抽象的な「数学」の数式により記述されるようになって
います。
そして、「数学」で記述される概念も、天動説、地動説、相対性理論、量子力学、そして
超弦理論などと、色々と変化してきています。

つまり、人類は、決して「天に届く塔」の建設を諦めてはいないわけですし、現代に
おいても、あちこちで「塔」の建設は試みられているわけです。
もちろん、そのほとんどは間違った理論ですので、まだまだ試行錯誤の段階ではあり
ますが、「真実の塔」にたどり着くためには、いわゆる「偽りの塔の建設」自体は、
非難されるべきではないと思います。
問題なのは、こういう「偽りの塔の建設」に便乗して、「詐欺師による塔の建設」が
行われていることなのですが、これを見分けることは、そう簡単ではありません。

結果的には、この辺りで「言語の限界」というものが見え隠れするわけですし、何かネタが
出てくると、そのニセモノが雨後のタケノコのように林立するという現象も出てくることに
なるわけですが、この辺りの事情は、しょうがないとしか言いようがありませんけどね。
0072名無しさん@占い修業中
2018/04/19(木) 05:56:21.77ID:9DKsGDnK
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 170) ---
In this sense, then, the Tower also represents the structure of individual
religious systems.
この意味において、さらに、「塔」はまた個々の宗教体系たちの建造物も表している。

Those who are locked into the bricks and mortar of any system are unable to see
beyond that system to the Divine Unity and purpose which is the Light of all
true religions.
どんな体系であれ、煉瓦とモルタルに閉じ込められた人々は、全ての真の宗教たちの「光」
である、「神の単一性」と意図へと至るその体系の向こうを見通すことができない。
--- ここまで ---

この「宗教体系」は、「科学体系」にも置き換えることが可能です。

旧来の体系は、どうしても個別の「煉瓦」を、モルタルやしっくいやアスファルトで
固めて築き上げたようなものであり、現代の科学体系においても、それぞれの分野に
おいて、バラバラの理論(言語)で記述され表現されています。
でも、「神」に到達可能な理論(言語)は、人々がバベルの塔の建設した当時の、
ユニバーサルな「統一言語」になるというのが、ここでの示唆となります。

いずれにしても、「既存宗教の教え」は、こ我々の住む宇宙の真の解明には、何の役にも
立たないというか、それどころか邪魔をすることがあるというのが、現代での状況です。
でもまあ、既存宗教のように、地上の「象牙の塔」の内部に引き籠もった人は、神の雷に
打たれるということもないわけですしね。

それはともかく、高い山の頂上に、苦労して「神」へのちょっかい、いやいや「真実を知る
ための挑戦」の「塔」を築くことで、「神」から直接、「ご褒美の御雷光」を頂けるなんて、
超ドMの神秘主義者にとってみれば、なかなかの至福ですよね。
つまりは、地上の人間は、こうして神の雷に打たれることによってのみ、「神の単一性」や
「統一言語」のひらめきを受け取ることができるという、究極最終奥義なのかもしれません。
0073名無しさん@占い修業中
2018/04/20(金) 06:05:09.48ID:BQaf6/tp
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 170) ---
The extent to which the implications of this card go far above even the level of
the Christ center of Tiphareth is shown by the three windows in both the Golden
Dawn and the Waite cards.
このカードから推測される、「ティファレト」の「救世主」の中心の段階でさえもはるかに
上回る広さというものは、ゴールデン・ドーン版とウェイト版カードの両方における、
3つの窓により示される。

The number three is a reference to the Supernal Triangle, meaning that the activity
of THE TOWER somehow involves our cosmic selves.
3という数は、「至高の三角形」への参照であり、「塔」の活動が何らかの形で、我々の
宇宙それ自身を巻き込んでいることを意味している。

Crowley uses the symbol of the Cosmic Eye (the third eye of inner vision) but
the meaning is precisely the same.
クロウリー氏は、「宇宙の目(内なる視力である第三の目)」の象徴を使うけれども、
意味は正確に同じである。
--- ここまで ---

「16:塔」は、我々が到達可能な下界の最上位にある(つまり、生身の身体では、決して
越えることのできない)「大アルカナ=小径」ですので、そのラスボスの地位にふさわしい
「暗示」が、いくつも含まれています。

我々は、この一線を越えて、「生命の木」の全体像を把握しようとして、煉瓦とアスファルト
で作った「塔」で攻略しようとするのですが、三匹の子豚に出てくるオオカミさんと違って、
「神」は圧倒的に強く、煉瓦作りの塔は、いとも簡単に破壊されてしまうのでした。

いずれにしても、この「塔」の建設が真の神への憧れに基づくものであったとしても、
結果的には神により壊されるわけですので、ハタから見れば、この「16:塔」の苦行は、
賽の河原の石積みと同じようなものに見えるのかもしれませんね。
0076名無しさん@占い修業中
2018/04/21(土) 07:58:26.60ID:zYY6eShj
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 170) ---
Here is the involvement of God the Father.
ここには、「父なる神」の関与がある。

What happens is that the Path of THE TOWER may be considered the affirmation of
the Primal Will that It alone is the True Crown, thus bringing into balance in
the self the pure positive (Chokmah) and the pure negative (Binah) which stand
at the top of each Pillar in our individual, internal Trees of Life.
起こることは、「塔の小径」が、ただそれだけが「真の王冠」である「原初の意志」の
断言であると考えられうることであり、従って、我々個々の、そして内なる「生命の木」
にある各々の「柱」の頂上に立つ、純粋な正(「コクマー」)および純粋な負(「ビナー」)
である、自身の平衡をもたらす。
--- ここまで ---

「16:塔」には、「至高の三角形」、すなわち「息子」である「ティファレト」を越えた
存在である「父なる神」が、関わっています。
これは、甘やかしがちの「息子」ではなく、頑固で怒りっぽくて暴力的な「主」による、
とても厳しい「ちゃぶ台返し」的な巨人の☆の物語が、ここにあるということを示して
いるわけです。

つまり、ここでの修行は、一般人にとっては、かなり辛いというか、本当に盲目的な信心
が無ければ、到底耐えられないものになることは、確かなのです。
そもそも、この手のバランス感覚というのは、理論的に説明したり納得したりするのは
無理ですし、それこそ、何度も壊されても、何度も煉瓦をひとつずつ積み上げるような
苦行に満ちたものになることは否めません。
ということで、ほとんどの人は、この圧倒的なラスボスのイジメに抵抗できずに、ここで
脱落していくことになります。
でも、ワタシは、それはそれでいいと思うんですよね。
そもそも理解しようとしても、頭で理解できるものないですし、それこそ、そういう「激辛」
な仕打ちが大好きな「ドM」の人だけが、チャレンジすればいいと思うのでした。
0077名無しさん@占い修業中
2018/04/23(月) 05:56:53.83ID:Zc/pjm9z
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 170) ---
In fact, the whole Tree of Life is involved in this Path.
実のところ、まるごとの「生命の木」が、この「小径」の中に巻き込まれている。

Waite suggests this by placing the Tower between two sets of falling Yods (the
descending Spirit), adding up to twenty-two, the number of the Hebrew letters
and of the Paths.
ウェイト氏は、ヘブライ文字たちと「小径たち」の数を意味する22の、落下する「ヨッド
たち」(降下する「霊」)の2つの集合の間に「塔」を置くことで、これを提案する。

Here it will be recalled that the Lightning Flash is the very means of creation
of all ten Sephiroth.
ここでは、「稲妻の閃光が、全ての10のセフィロトの創造のまさしくその方法である」
ことが思い出される。
--- ここまで ---

ウェイト氏は、従来のタロット占いの解釈、すなわち物質的な破壊や苦しみというものを
全否定し、ゴールデン・ドーンの霊的な成長というものを強く示唆しています。

ウェイト版カードでは、人間が築いた「王冠を頂く塔」すなわち下界の「生命の木」に
対して、天界から「ジグザグの稲妻」すなわち「生命の木」を創造する「燃える剣」が
落ち、さらに右側上方からは10個の「ヨッド」、左側下方には墜ちる人間を囲むように
して12個の「ヨッド」が配置されています。

そう、この図案は、何も知らない人から見れば「神の罰」になるのかもしれませんが、
知っている人が見れば、女王様がヒールで思いっきり踏みつけてくれるような、いやいや
「神からの大いなる祝福」にしか見えないわけです。
要は、知る人ぞ知る究極神秘のカードではありますが、それゆえに一般人は「立入禁止」
もしくは「禁忌」の領域であって、この世における、どうしようもない超ド変態どもの、
いやいや「究極の選ばれし民」のためのカードであるというわけですよね。
0078名無しさん@占い修業中
2018/04/24(火) 05:56:14.97ID:BdNCOYo7
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 170) ---
In the Golden Dawn card an even more profound suggestion is made concerning our
human value systems.
ゴールデン・ドーンのカードにおいては、我々人間の価値の体系に関する、さらに一層
深遠な示唆がなされる。

On the right hand is seen the Tree of Life, while on the left is another Tree
which is the Qlippoth.
右手の側に、「生命の木」が見られ、その一方、左には、「クリフォト」である、
もう一つの「木」がある。
--- ここまで ---

ゴールデン・ドーン版カードの特徴となっているのは、稲妻が落ちた「王冠を頂く塔」の
右側にある、白い「光の生命の木」と、左側にある「闇の生命の木」です。

物理学風に言えば、高エネルギーの「粒子」が、バベルと称するターゲットに衝突して、
大量の「正物質=光の生命の木」と「反物質=闇の生命の木」を生みだしているという、
宇宙創生の粒子加速器による実験の構図となります。

つまり、この「16:塔」こそが、我々宇宙の物質を創造するための「小径」であると考える
ことが出来るわけで、このあたりは、「15:悪魔」による「霊の物質化」というイベントと
共に考察していく必要があります。

そういうことを考えていくと、この「塔から墜ちる2人の人」は、塔に登って墜ちたのでは
なく、天から創造されて、地へと下る「原初の人間たち」と見ることも出来るわけです。
この辺りは、『旧約聖書:創世記』2:7にあるように、神が「命の息」を吹き入れたという
ことと、関連がある可能性もあります。
まあ、いずれにしても、このカードは「至高の三角形」である天界と、地上界との関連を
強く示唆するものですので、そういう怪しげな世界に興味のある人は、色々と想像を
膨らませてみると宜しいのではないかと思うのでした。
0079名無しさん@占い修業中
2018/04/24(火) 07:31:01.94ID:Xmuv1jyp
>>78
12×20=15×16
=1×1×2×3×5×8
こういう事考え出すと止まらないね
0080名無しさん@占い修業中
2018/04/25(水) 06:04:04.93ID:Pf1zV6Qe
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 170) ---
As the Tower is struck down, the opposites of "good" and "evil" are suddenly viewed
differently, and one knows that all that is in the Universe is a part of the
One Creator.
「塔」が打ち倒される時に、「善」と「悪」の反対物たちは、突然異なったように
見られるようになり、そして人は、宇宙に存在する全てのそれが「一人の創造主」の
一部であることを知っている。

And again, as has been repeatedly stated: every created thing contains the seeds
of its opposite.
そして再び、ずっと繰り返し述べられてきているように:どの創造された物もみな、その
反対物の種たちを含んでいる。
--- ここまで ---

このあたりの記述は、『旧約聖書:創世記』の冒頭の部分に関係しています。

つまり、最初の宇宙の状態は「混沌」で「平坦」であり、「善」も「悪」も「光」も
「闇」も関係無い状態であったところに、突然、神の「光あれ」という命令を受けて、
我々の宇宙の中に、様々な状態および物質が「対生成」されたことを表しています。

とはいえ、現代科学では、その「宇宙のビッグバン」を引き起こした「一人の創造主」の
真の姿を捉えるまでには至っておりません。
なぜなら、その「創造主」は、我々からは見えない時空、つまり「深淵」と呼ばれるものの
向こう側の存在だからなんですよね。

とりあえず、我々は、この「光」と「闇」、「善」と「悪」、「正」と「負」、「男」と
「女」という反対物が混じり合うカオスな秩序の中で暮らしているということなのですが、
これらの反対物は、しょせん根が一緒ですので、単に、常に反発し合うものということでも
ないわけですし、まだまだこの宇宙には解き明かされていない謎がたくさんあるということ
なんですよね。
0082名無しさん@占い修業中
2018/04/25(水) 07:24:30.69ID:8VddKvhK
>>81
>つまり、この「16:塔」こそが、我々宇宙の物質を創造するための「小径」であると考える
ことが出来るわけで、このあたりは、「15:悪魔」による「霊の物質化」というイベントと 共に考察していく必要があります。

こっから思い付いていった
吊るし人×審判=悪魔×塔
=フィボナッチ数列の積(黄金比)
0083名無しさん@占い修業中
2018/04/26(木) 05:59:27.39ID:2VxTvX8h
>>82

> 吊るし人×審判=悪魔×塔

なぜ、「吊るし人」と「審判」の掛け合わせが、「悪魔」と「塔」の掛け合わせと同じになるのか

> 悪魔×塔=フィボナッチ数列の積(黄金比)

なぜ、「悪魔」と「塔」の掛け合わせが、フィボナッチ数列の最初の6つの数の掛け合わせと
同じになるのか

が無理矢理にでも説明できれば、なかなか興味深いですよね。(^^)
0084名無しさん@占い修業中
2018/04/26(木) 06:00:32.46ID:2VxTvX8h
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 170) ---
To this point we have considered the psychological implications of the Path,
ideas which may easily be derived from meditation on the card.
この点について、我々は、カードに基づく瞑想から容易に引き出すことができる考えたち
であり、「小径」の心理学的な暗示たちを考慮し続けている。

But THE TOWER involves some symbolism rarely found in print.
とはいえ、「塔」は、紙上において、まれにしか見られない、いくつかの象徴主義を巻き込む。

This symbolism is purely sexual.
この象徴的意味は、純粋に性的である。
--- ここまで ---

「16:塔」のデザインは、心理学的な見地から見れば、かなり性的なシンボルを含んで
いることは、おそらくカードを勉強したことがある人であれば知っていると思います。
というか、このカードに「火星」が配属されているわけですので、それ以外には見えない
わけですが、それゆえ、色々な下ネタ的な妄想が繰り広げられることになります。

とはいえ、こういった男と女の関係性における「男性性」の象徴については、このカードに
限らず、色々なところに出てきますので、神秘主義にとっては、そう珍しいものではないの
ですが、タロットにおいて、この「16:塔」の中で、非常に特異的に現れているという点では、
それなりに興味深いところではあります。

まあ、「16:塔」は、占いの世界では嫌われ者ではありますが、神秘主義から見ると、
ネタの宝庫となっていますので、もっと注目してほしいカードなんですよね。
0085名無しさん@占い修業中
2018/04/27(金) 06:18:00.30ID:Pyrrr2yS
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 170) ---
In the past the meaning of certain symbols was only broadly suggested because many
in polite society might find them shocking.
過去においては、上流社会の多くの人々は、それらが衝撃的であることを発見するかも
しれないので、確実な象徴たちの意味のみが広く提案されただけであった。

One such symbol is the Tower itself, which is a phallus.
1つのそのような象徴は、それが陰茎である、「塔」それ自身である。

Moreover the mouth (Peh) may be interpreted at one level to mean the opening of
the male reproductive organ, that from which the Yod, seed of life, issues.
さらに、「口(ぺー)」は、ある段階においては、男性生殖器官の開口部を意味しており、
そこから「ヨッド」である生命の種が、発していると解釈できるかもしれない。
--- ここまで ---

「16:塔」が「おちんちん」そのものであるという解釈は、ゴールデン・ドーンにおいては、
それが「火星」に配属されていますので、それほど衝撃的なものではありません。
ただし、それを知らない一般の人々は、このカードが本当は生命力に溢れた「おちんちん」
であることを知らず、変なふうに誤解してしまっていることも多いわけです。
人によっては、「性的不能を表す」というような正反対の解釈をする人もいるようですが、
かなり性的なシンボルですので、そのように拒絶的に見えてしまう人も少なくないですね。

何度も言いますが、このカードの真の意味は、天からの刺激を受けて励起された「男性性」
のエネルギーが、この宇宙全体に放たれるという、究極ポジティブなカードです。
ただし、それが我々の想像を超えるシロモノ、もしくはそういう想像をしたくないもので
あるがゆえに、我々はそれがあることを知らずにいるということでもあるわけですよね。

神秘主義にとって、エロ妄想は、決して害ではありませんし、どちらかと言うと、そっち
方面のネタが多いというのも確かです。
ということで、皆さんも、色々な妄想を試してみてくださいね。
0086名無しさん@占い修業中
2018/04/28(土) 07:05:47.79ID:5fMKINMA
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 170) ---
Crowley's card more than hints at this by the form of the mouth breathing fire on
the lower right.
クロウリー氏のカードは、右下にある火を吹き出している口の姿により、これ以上のことを
ほのめかす。

And in his diary of 1923 he is very explicit as he speaks of "the Blasted Tower
which is really a Phallus shooting forth lightnings of seed." (*133)
そして、1923年の彼の日記の中で、彼が「爆破された塔とは、実のところ、種の稲妻たち
を噴き出している陰茎である」と語っているように、彼は非常に明白である。(*133)
--- ここまで ---

ちなみに、(*133)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 272) ---
133. Aleister Crowley, The Magical Diaries of Aleister Crowley, edited by Stephan
Skinner, New York, 1979, 37.
133. アレイスター・クロウリー著、『アレイスター・クロウリーの魔術日記』、
スティーヴン・スキナー編、ニューヨーク、1979年、37ページ。
--- ここまで ---
とあります。

この『魔術日記』の書かれた1923年は、トート版タロット(1943年作成)の前ですので、
これは、ゴールデン・ドーン版の「16:塔」についての解釈ということになります。
つまり、天からのエクスタシーな性的刺激を受けた、そそり立つビッグな「おちんちん」
が、「宇宙の種」を炎の如く噴き出している姿であるということですかね。

とはいえ、トート版の「16:塔」のデザインは、ゴールデン・ドーン版とは、かなり差異が
ありますので、「キャー、なにこれー」とか言いそうな、ウブなミナちゃんとは違って、
怖いもの知らずのハリス女史は、「可愛いおちんちんさんね♪」とか言ってしまうタイプ
なのかなー、とか思ってしまうのでした。
0087名無しさん@占い修業中
2018/04/29(日) 06:27:50.25ID:A6q9TMVw
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 170) ---
The Fire is the destroyer and the renewer, for it forces the transmutation of energy
from one form to another.
「火」は、それが1つの形から別のものへの精力の変化を強要するがために、破壊者と再生者
である。

It is, thus, the initial activator which will ultimately lead to fruition.
それは、従って、最終的に結実につながるであろう最初の活性体である。
--- ここまで ---

つまり、この「塔」のデザインは、「溶鉱炉」もしくは「るつぼ」みたいなものであって、
この塔の内部に詰められた原料となるものを、神の雷撃と炎で象徴される「火」のパワーで
変成させているという、錬金術の基本作業を表しているということになります。

まあ、そういう目で見ることが出来るようになれば、この「塔」は、我々の人生にとって、
まがまがしい存在などではなく、人が人として、コドモがオトナとして、本当に一皮剥ける
ためには、避けては通れない儀式であることが、何となくわかるのではないかと思います。

ここまで来れば、このカードに秘められた、もう一つの意味も、うすうす想像できると
思いが、それについての詳しい話は、また後ほどにすることにします。

いずれにしても、このカードのデザインは、「おちんちん」を激しく攻撃して射精させている
という、誰がどう見ても、「ドM」を象徴する性的行為そのものであることは、疑いようも
ない事実であり、そういう変態プレイを許容できない風紀委員派の人々にとってみれば、
これはまぎれもない変態行為、もしくはパワハラやセクハラに繋がる反社会的行為として
全面的に糾弾されて、ネットで炎上してしまうようなシロモノです。
つまり、この「16:塔」を、そのままモチーフとして、神秘主義的儀式を行おうとすれば、
現代では間違いなく社会問題化するようなエログロナンセンス的なものになるわけです。
そういうわけで、この「16:塔」は、その手の人々にとっての「究極最終奥義」であって、
一般人は決して近づけてはならない「秘密にすべき存在」であるということなんですよね。
0088名無しさん@占い修業中
2018/05/01(火) 05:58:17.65ID:FktfykxU
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 171) ---
This becomes clear as one asks the question: What happens to the Tower, here seen
in the process of being consumed?
これは、人が以下のような質問をする時に、明らかになる:ここで焼き尽くされている過程
に見える、「塔」に何が起こっているのか?

The answer is that what happens is exactly the same as in our physical world when
something burns.
答えは、起きていることは、我々の物質的な世界において何かが燃えている時と、全く同じ
である、ということである。

Energy is released to be restructured and to manifest in another way.
精力は、再構築され、そして別の方法で顕在化するために、投下される。
--- ここまで ---

つまり、我々の物質的世界における、「原子炉」や「溶鉱炉」や「るつぼ」などと呼ばれる
「reactor/反応炉」の中で、様々な物質がエネルギーを注入されて「metamorphose/変態」
していくという過程を表しているのが、まさしくこの「塔」であるということですかね。

とはいえ、この大アルカナである「16:塔」の場合は、「神」、すなわち異次元である
上位世界からのエネルギーが注ぎ込まれていますので、我々の世界における「反応炉」
とは全く違う意味の「変態」が起きているという点は、認識しておく必要があります。
つまりは、ミソクソや月とスッポンではなくて、もっと別次元の違いがあるということ
なのですが、そもそも、そういう「別次元」の話は、我々にはまだ認識できませんので、
結果的には、この「塔」の「変態行為」は、まだ誰にも理解できていないということに
なっているわけですよ。

まあ、そうであるからこそ、地上の「真のド変態ども」にとっては、この「16:塔」は、
地上における超絶難攻不落の攻略対象を象徴するものとなっており、それゆえに
チャレンジャーの訪問が絶えない、隠れた人気スポットとなっているわけですよね。
0089名無しさん@占い修業中
2018/05/03(木) 07:17:56.37ID:UrbkUZ9Z
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 171) ---
Thus is an extremely important lesson about the nature of transmutation of energies
in the Universe imbedded in this card.
このように、このカードの中に埋め込まれた「宇宙」の精力たちの変成の性質についての
極めて重要な学課である。

The transmutation is so all-pervasive that it is found at every level of the Tree
of Life.
変成は、それが「生命の木」のあらゆる段階で見つけられるほど、とても全てに広がる。
--- ここまで ---

「生命の木」における「小径」は、その全てが、錬金術で言うところの「transmutation
of energies/精力たちの変成」に関係しており、この「16:塔」の「小径」だけが特別と
いうことではありません。

とはいえ、この「16:塔」における「変成」作業は、人間が到達可能な最大かつ最高の領域
にあるという点で、それなりに特別な扱いが必要となります。
つまり「transmutation/変成」というよりも、今までとは全く異なった状態に変化する
「metamorphosis/変態」と称する方が、より適切なレベルとではないかと思うのでした。

ちなみに、地上においては、人間は「不完全変態」する生き物ではありますが、それでも
「幼体」から「オトナ」へと脱皮する、すなわち「変態」する時期があるわけです。

つまり、この「16:塔」というのは、そういうオトナの階段を登るための、一つの儀式と
いうか、厨二病のすくつというか、そういうドロドロしたものが一杯詰まったもので
あって、かなりイタいというか、オトナになってからは他人には見られたくないものが、
ぎっしりと詰まっているというのも、何となく想像できそうな感じでもありますよね。

まあ、そういうこともあって、特に女子には、いまいち受けが良くないカードであるわけ
ですが、男の子にとっては、実はとても重要な節目となるカードだったりするわけですよ。
0090名無しさん@占い修業中
2018/05/04(金) 06:26:20.26ID:ofNzY3hu
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 171) ---
Knowing that the Mars energy is the universal sexual force of Microprosopus, and
that the image of the Tower is in some (though not all) ways the phallus, points
to one important meaning of the card.
「火星」の精力が「ミクロプロソプス(小さな顔)」の普遍的な性的な力であり、そして
「塔」の形が、いくつかの意味において(全てがそうではないが)陰茎であることを知って
いることは、 カードの1つの重要な意味に向けさせる。
--- ここまで ---

「ミクロプロソプス(小さな顔)」は、基本的には「男性性」を持ち、その中心にあるのは
「ティファレト」です。
そして、それに対応するのが、「ミクロプロソプスの花嫁」と呼ばれる「女性性」を持つ
「マルカ」であり、そして「マルクト」となります。
そして、「ミクロプロソプス(小さな顔)」の持つ「男性性」が、我々の世界に顕現する
時は、この「16:塔」という「おちんちん」の象徴となって現れるということですよね。
そして、それに対応する「おまんまん」は「21:宇宙」ではないかと思われます。

とはいえ、我々の知る「性的エネルギー」と、カバラで言うところの「性的エネルギー」
というのは、全く意味の異なるものではあるわけですが、どうしても、そっち方面の知識に
引きずられて、あらぬ方向へと瞑想、いやいや迷走してしまいがちになるわけです。
実際のところ、これが原因となって、多くの人間が、このトラップに引っかかってしまい、
ラスボスを倒すことなく、その餌食となってしまうこともままあるわけですよね。

つまり、我々は、ここを攻略するには、目先のエロの知識だけではなく、きちんとした
「宇宙における性」の知識を深めておく必要があるわけですが、はっきり言って、生身の
人間はみな、それについての「正しい知識」は、持っていないわけです。
つまり、我々人間は、自前での目先のエロの知識に基づいて、宇宙のエロの神秘を迷走
するしかないというのが現状なのですが、その迷走っぷりも、この「16:塔」のモチーフに
含まれているようにも思われます。
0092名無しさん@占い修業中
2018/05/05(土) 05:58:11.54ID:c6JQLttL
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 171) ---
It is the higher sexual energy destroying the perception of the Personality about
the nature of the sexual function; it is destruction of the perception of the
sex organ itself in orgasm.
性的機能の本質についての「人格」の知覚を破壊することが、高次の性的精力である;
それは性的絶頂感における性器自身の知覚の破壊である。

And, as earlier noted, one of the precepts of the Mysteries accurately states that
"God is sex."
そして、以前に言及したように、「神秘的教義」の教訓たちの1つは、「神は性である」
と、的確に述べる。

Needless to say, this precept was not much bantered about in the Victorian era.
言うまでもなく、この教訓は、「ビクトリア朝」の時代においては、大してからかわれる
ものでははなかった。
--- ここまで ---

古代よりずっと、「神秘」と「セックス」は、切っても切り離せない関係にあるというか、
「男性性」と「女性性」の交わりによる「orgasm/性的絶頂感」そのものが「ミステリー」
であるがゆえに、現代においても、色々と興味は尽きないわけなのです。
そもそも、肉体的な「性的絶頂感」を突き詰めた先には、さらなる「霊的絶頂感」がある
などという妄想を働かせるというのは、ごく当たり前のことですからね。

とはいえ、神秘主義者と呼ばれるド変態どもは、ド変態なるがゆえに、世俗的、いわゆる
男女の肉体的な性的快楽の感覚を拒絶し、精神的な迷走状態、いやいや瞑想の中に、その
「性的絶頂感」を求める、すなわち「上級者向け」の行為へと走るわけで、そのネタと
してあるのが、この「16:塔」の、ドMにしか見えないプレイであるというわけです。

それにしても、ビクトリア朝の時代を生きたウブなミナちゃんは、どういった気持ちで、
このエロカードのデザインを考えていたのか、ちょっと興味が沸いたりするのでした。
0093名無しさん@占い修業中
2018/05/06(日) 07:12:33.35ID:aiGzgmYK
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 171) ---
There is still another complex mystery to be encountered here.
ここで遭遇する、もう一つの複雑な神秘が、まだある。

This is the mystery of circumcision, an idea implied by the striking of the
"Crown" from the top of the Tower.
これは、「割礼」の神秘であり、「塔」の頂上から「王冠」の叩き落としにより暗示される
考え方である。

This is unquestionably one of the most secret meanings of the card, and one which
is supported by Gematria.
これは疑いなく、カードの最も秘密の意味たちのうちの1つであり、そして「ゲマトリア」
により支援されているものである。
--- ここまで ---

「割礼」は、「コドモ」から「オトナ」への脱皮という過程を象徴する儀式ですが、
それが、天からの雷撃により「王冠」を叩き落とすというデザインになっているのは、
なかなかに興味深いというか、それなりに妄想が捗ったりしますよね。

もし、この「王冠」が、自分自身で築いた「内なる傲慢」の象徴であれば、「厨二病」の
終焉を意味しますし、炭酸飲料の王冠のように、外からの物理的拘束という象徴であれば、
その後は、内容物が勢いよく噴き出すということになってきます。
おそらく、どちらの意味も含まれていると考えるべきですので、そういった意味でも、
これは「complex mystery/複雑な神秘」として扱うべきものであるということですし、
そういうものも含めて、色々と妄想が捗るわけです。

いずれにしても、ここは「神」と「人」の接点となる上位の場所であって、その接点となる
場所が「おちんちん」に象徴されるというわけですので、おちんちんの無い人にとっては、
若干理解しづらいカードだったりするのかな、とか思ってみたりするのでした。
0094名無しさん@占い修業中
2018/05/07(月) 06:13:39.99ID:umPiIVxM
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 171) ---
The letter Peh has a value of 85, which we discover to be the same value as the
Hebrew word for circumcision.
文字「ペー」は85の値を持ち、それを、私達は、割礼を表すヘブライ語と同じ値である
ことを発見する。

It might also be added that when they conquered the Edomites, the Jews forced
them to be circumcised, which allowed the Edomites to be absorbed into the
Jewish society.
ユダヤ人たちは、彼らがエドム人たちを征服した時、エドム人たちがユダヤ人の社会に
同化されることを認めるため、彼らに割礼を施されることを強制したことは、また追加
されるかもしれない。
--- ここまで ---

「割礼」についての記述は、『旧約聖書:創世記』17:10以降にあります。
「割礼」は、ヘブライ語で、[he=5][lamed=30][yod=10][mem=40]と綴りますが、この
ゲマトリアの値は85です。
ちなみに、神名を表す「エロヒム」は、[mem=40][yod=10][he=5][lamed=30][aleph=1]と
綴られますので、[aleph=1]のみの違いとなっているのは、「割礼」と「神」との間において
何か特別な意味があるのかもしれませんよね。

いずれにしても、この「旧約聖書の割礼」は、「旧約聖書の神」との契約の証、すなわち
「ユダヤ人であることの肉体的な証」の一つとなっており、割礼を受けていない男子は、
神とは契約できない、すなわち「選ばれていない民」ということになるわけですよね。

まあ、そういう「肉体的な証」が、神秘主義の修行に本当に必要なのかどうかは別問題と
して、そういう「精神的な象徴」、すなわち「神との契約により、一皮剥けた男になる」
ことが、この伝統的な「女人禁制」的ネタとなっている「16:塔」のモチーフであることは、
間違いないのではないかと思われます。
0096名無しさん@占い修業中
2018/05/08(火) 06:06:29.57ID:blKDbI1t
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 171) ---
The rite of circumcision is of very obscure origin, but it is a practice known to
have been spread by the Egyptians. (*134)
割礼の儀式は非常にあいまいな起源のものではあるが、それは、エジプト人たちにより
広められたことがあることが知られている習慣である。(*134)

Biblical texts show that a number of ideas were involved:
聖書の原句たちは、多くの考え方が巻き込まれていたことを示している:
--- ここまで ---

ちなみに、(*134)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 272) ---
134. "Circumcision," Dictionary of the Bible, edited by James Hastings, New York,
1963, 163.
134. 「割礼」、『聖書辞典』、ジェームス・ヘイスティングス編、ニューヨーク、
1963年、163ページ。
--- ここまで ---
とあります。

割礼の起源は、おそらく文字のない時代から行われてきた習慣であると考えられている
のですが、その根拠は、はっきりとは分かっていません。
あくまでも推定なのですが、原始文化において「オトナのオトコ」であることを
示すための示威行為の一種として、入れ墨とか派手なピアスとか、そういう「痛み」を
伴う「成人儀式」的なものがあるのではないかと考えています。
まあ、包皮とか耳たぶとかは、無くてもさほど困らない部分ですので、痛みを伴うような
何らかの示威行為には、うってつけの部位なのではないかと思うのでした。

ということで、ユダヤ教においては、この「割礼」が「選ばれた民族」としての象徴的な
宗教儀礼として取り入れられることになり、それが「16:塔」のモチーフにも取り入れら
れているということになっているというわけなのです。
0097名無しさん@占い修業中
2018/05/10(木) 06:11:16.77ID:ZGBb4LyW
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 171) ---
1) It was related to preparation for marriage.
1) それは、結婚のための準備と関連した。

In the case of the Mysteries, this may be taken to mean what is called by Alchemists
the "Chemical Wedding."
「神秘的教義」の場合においては、これは、「錬金術師たち」により、「化学の結婚」と
呼ばれるものを意味するように受け取られるかもしれない。

2) It was a rite of initiation into a social group.
2) それは、社会的な集団への参入の儀式であった。

3) It was a "redemption offering," as is described in Leviticus. (*135)
3) それは、『レビ記』に記述されているように、「償いの捧げ物」であった。(*135)

4) Most important, it was a token of the covenant between Abraham and God.
4) 最も重要なことは、それは「アブラハム」と「神」との間の契約の印であった。
--- ここまで ---

ちなみに、(*135)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 272) ---
135. Leviticus, 19.23f.
135. 『旧約聖書:レビ記』19:23以降。
--- ここまで ---
とあります。

まあ、色々な意見はありますが、ユダヤ教においては、無事に神より授かった子(収穫物)
の体の一部を神への「償いの捧げ物」とすることで神に収穫を感謝するということと、
「神」と新たな「人」との契約という点が、メインとなっているのではないかと思われます。
0098名無しさん@占い修業中
2018/05/11(金) 06:06:27.80ID:ruRA0SpV
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 171) ---
In ancient terms this meant an agreement between two parties, not as a contract
in the modern sense of the word, but as a bi-lateral pledge of loyalty. (*136)
古代の用語たちにおいては、これは、言葉の現代の意味においての契約としてではなく、
忠誠の相互的な誓約としての、2つの派閥間の協定を意味していた。(*136)
--- ここまで ---

ちなみに、(*136)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 272) ---
136. Genesis, 7.11.
136. 『旧約聖書:創世記』7:11。
--- ここまで ---
とありますが、これは、『旧約聖書:創世記』9:11以降、の誤記ではないかと思われます。

まあ、これはどういうことかというと、個々の「個人契約」というよりも、血縁や地縁で
結び付けられた「家」や「一族」という「団体保険契約」に近いものであり、部族長である
ノアやアブラハムが、「神」に身も心も、そして「おちんちん」の一部も捧げることで、
「神」との間に一種の奴隷契約、いや植民地契約、いやいや安全保障条約および経済保障
条約を結ぶということになるわけです。

まあ、「選ばれた民」というのは、一種の「虎の威を借る狐」的な意味もあるわけですが、
現在の世界情勢を見れば、そういう隷属的な考え方は、ごくごく当たり前であって、決して
非難されるようなものでもないわけです。
そして、その起源がエジプトにあるのであれば、ユダヤ人がエジプトに隷属していた時代の
名残りなのかもしれませんよね。

まあ、そういう裏側の詮索はともかくとして、宗教的には、「割礼」は「神との契約」の
「証」となるものなのですが、ここで大きな問題、すなわち「おちんちん」の無い人は、
「神」とは契約できないという問題が出てくるわけです。
そして結果的に、このカードは、「女人禁制」にも繋がることになっているわけです。
0099名無しさん@占い修業中
2018/05/12(土) 07:37:12.14ID:AeRlVaBw
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 171) ---
Thus it may be interpreted that the fall from the Tower, the sacrifice of one's
perception of the sexual function (a symbolic circumcision) is required continually
of mankind to maintain the covenant between Abraham and God, i.e., to maintain
the given Path by which one may return to the Source of All.
したがって、「塔」からの落下という、性的な機能(象徴的な割礼)に属する人の知覚の
捧げ物が、アブラハムと「神」との間の契約を維持するための、すなわち、人がそれにより
「全ての源」に戻ることのできる与えられた「小径」を維持するための、人類に継続的に
要求されると解釈できるかもしれない。

But this is also initiatory; it is a preparation for the Knowledge and Conversation
of the Holy Guardian Angel of Tiphareth.
しかし、これはまた手始めである;それは「ティファレト」の「聖守護天使の知識と会話」
のための準備である。
--- ここまで ---

「16:塔」が「割礼」と結びつくことで、このカードが、アブラハムにより始まる「人類と
神との契約」を意味するという、なかなか面白いことになってきました。

いずれにしても、この「16:塔」が、我々自身の「人格」を構成する最後の「小径」であり、
ここから先は、上位世界である「ティファレト」やそれ以上のセフィロトに繋がることに
なってきますので、ここが入場のための重要な準備段階であることは確かです。

ちなみに、「the Knowledge and Conversation of the Holy Guardian Angel/聖守護天使
の知識と会話」は、ゴールデン・ドーン系の魔術界においては、割とポピュラーな業界用語
であり、要は、「人智を越えた上位の存在」とのコンタクトを個人的に体験するということ
なのですが、当然のことながら、この手の「上位存在」の実態は、「個人的妄想」もしくは
「設定されたキャラクタ」、つまりアニメやマンガによくある「擬人化された萌え娘」と
同等の存在ですので、なんで牡馬なのに「○○娘」なんだ、というような余計な詮索は
暗黙的に御法度となっております。
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