仕事が終わって帰宅後に聞いた話。

一時期、我が家にY新聞拡張団がやたらとやってきていた。断るとドアに
足型が付いてたり、郵便物を地面に落とされてたり、外の植木鉢が割られたり
というイタズラが多発する現象が起きていた。

夕方のこと、チャイムが鳴り、台所から嫁がインターホンに出ると
『A新聞です。集金に参りましたー』と威勢の良い声が聞こえて来た。
そして、嫁がドアを開けると「あ、実はY新聞なんですけどA新聞
から変えるつもりありませんか?」
そこで嫁が「きゃああああああ!助けて!怪しい男がああああああ!」と絶叫。
うちの嫁はものすごい声量と滑舌の良さを誇っている。

出てきた近所の男性陣に取り押さえられる男。やってくる警察官。
「A新聞って言ってドアを開けさせて押し入ろうとしたんです!もう怖くて!」と
半泣きで訴える嫁。「いや、私はY新聞の・・・」と言い訳しながら連れていかれる
Y新聞拡張団員。

「ガラの悪い男(パンチパーマに柄シャツ)が嘘ついてドアを開けさせて、しかも
家の中に押し入ろうとしたんですから悲鳴をあげるのは正しいです。これからも
実行して下さい」と云う警察官に「勘違いしちゃって恥ずかしいわ。ご迷惑おかけ
しました」と、殊勝に謝る嫁。

「これで当分、Y新聞は来ないでしょ」とけろりと・・・
嫁さんGJと云いたいような云いたくないような微妙な気分になりました。
女は女優だ・・・