その後爺さんの物心両面での後押しもあり、思い切って告白。
嫁は足が遅くて部活でいつも置いていかれる俺に、好きというより
可哀そう何とかしてあげたいという
母性本能的な気持ちがあったと、後年話してくれた。

爺さんが亡くなる前に、結婚式での花嫁衣裳と曾孫を見せてやれたのが
恩返しといえば、そうなのかもしれない。

俺家のリビングには親子三代ボリューム満点の女たちの写真と嫁と爺さんの
写真が並んで飾られている。