母方の祖母の話

明治末期生まれの祖母は士族の出で、地元の名家に嫁いだ。
3人子供を産んだが、実家と嫁ぎ先がもめて離縁(子供は嫁ぎ先に引き取られた)
祖母は、地元の豪農の長男Aと再婚。子供もできたが死産。
数年後、子の無いままAも亡くなった。
当時、子の無い後家は亡夫の兄弟に嫁ぐ慣習があり、祖母もその流れで次男Bと再々婚。5人子供が生まれたが、Bとは性格が合わず、また家が没落したのもあって、離婚。
末っ子はまだ幼子だった。

時代は流れて、昭和。成人し、家庭を持った末っ子と同居始めた祖母だが、末っ子の嫁と折り合いが悪く、その後、長女→長男の家庭に引き取られる。
長男に引き取られる時に、条件としてBと復縁する形に。Bも長男の家庭と同居していたからだ。
その頃すでにBは認知症が進み、祖母とはほとんど会話もない様子だった。


ちなみに俺の母は祖母の長女なんだが、一緒に暮らしてた時、
祖母が俺(当時小学生)に「ばあちゃんはAさんのことが一番好きだった」と話してくれたことがある。
B(俺の祖父)と違ってイケメンで優しかったらしい。

祖母が亡くなって30年がたつので、思い出しカキコ
ちなみに最初の嫁ぎ先のことは祖母が亡くなってから知った。祖母の葬儀にも3人の子供はきてくれていた。その時は遠縁の親戚だと思っていた。