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帰宅したら「妻が“知らない男”と寝ていた」夫が2人を斬り殺して無罪〈江戸の不倫はこう裁かれた〉

 「密通」は今風にいえば「不倫」である。江戸時代の密通は意味が広くて、結婚していない相手と性的関係を結べば、
すべて密通であった。結婚を望んでいる若い男女が親に隠れて愛し合うのも密通である。
 江戸時代には、すべての密通ではないが、多くの密通は死刑か追放刑になった。磔(はりつけ)や獄門も珍しくない。
しかも幕府による公の死刑だけでなく、私的な処刑も認められている。
『御定書百箇条』には26カ条にわたって「密通御仕置之事」という密通条項がある。

従前々の例
一、密通いたし候妻 死罪[不倫した妻は死刑]


一、密通の男 死罪[間男も死刑]

追加
寛保三年極(きめ)
一、 密通の男女共に夫殺し候はば、紛れ無きにおいては、構無し[不倫を見つけた旦那が二人を殺しても無罪]

追加

一、密夫を殺し、妻存命に候はば、その妻 死罪
但し、もし密夫逃げ去り候はば、妻は夫の心しだいに申し付くべし