>>861 ありがとう ちょっと長くなるかもしれませんが暇つぶしにでも読んでみてください
中学3年の夏に母ちゃんが親父の超絶駑有責で離婚したんだ
親父は慰謝料も養育費もびた一文も払わず失踪して、母ちゃんと姉ちゃんと俺と妹と若干の借金が残されてた
姉ちゃんは奨学金で大学に進学を決めたんだけど、単純体力バカの俺は、何も考えずに家計を助けようと思って高校は行かずにバイトでもするかと思ってた
妹にはお金で苦労させたくなかったし、母ちゃんも当時は心身共に参っていたし
でも母ちゃんの同級生のおばちゃんが、高校は行かんと駄目だと言って、バイト先と夜間高校を紹介してくれた
家庭の事情を鑑みてバイトはすぐに雇ってもらえて、バイト初日に教育係として紹介されたのが嫁さんだった
高1で177cmあったからデカい方だったんだけど、嫁さんも俺と頭半分くらいしか変わらなくて、だけど厚みが全然なくて、手も足も細くてヒョロヒョロだったからゴボウみたいだなって思った
嫁さん仕事ができる人で、動きは速いしミスもないし、ゴボウなのに力はあるし
単純ミスやちょっとした手抜きを怒られてばっかだった
でもミスを減らす努力はしたし、怒られても不貞腐れずにちゃんと謝った
2ヶ月くらいして、休憩中に嫁さんに何で夜学に進学したか聞かれて、俺は家庭事情を全部話しちゃったの
話してからドン引きされるって思ったんだけど、嫁さんは「大変だったんだね」と言ってくれた
それから休憩時間が合う時なんかに、飲み物奢ってくれたり、お菓子をくれたりして
お客様に対応する時以外は基本的に無表情だし、自分にも他人にも厳しいから若いバイトさんの受けは良くなかったけど、ちょっとした瞬間に見せる優しさに惹かれていたの
ちょっと長いかな？
