連休中暇を持て余していたので、盛田隆二の『ありふれた魔法』を読んだ。
ネットで見つけたレビューが気になって、かなり以前に買ってあったんだけど、
マジでこれ、恋する全既婚男性が読むべき小説かも知れない。

主人公が(ここで言うところの)嗚咽とじわじわ「レベル上げ」していく過程が
とにかくすごいリアルに書かれてるんだけど、作中の小さな出来事一つ一つに、
つい自分と嗚咽を投影してドキドキしたり、切なくなってしまった。
正直いうとクライマックス以降、結末までは好みが分かれる展開かも知れない。
でも前半部分は嗚咽した経験のある気団でないと共感できないのでは?と思うくらい、
ピンポイントに書いている。電子書籍も出ているので、一読をおすすめする。