年末に昨年の春に交通事故で亡くなった妻の遺品類を整理していた、実はそれまでは故妻の遺品類の管理は高校生の長女に任せていたんだ。
なんせ故妻の遺品類を長女がやたらと欲しがったのと、長女は妻の若い頃に良く似て育ったので、違和感が全く無く故妻の衣服や装束類を着座かるんだよ。
父親の私がドキリとする位にね。だから何となくだから長女とはやや距離を取った。
そんな長女との親子関係に大きな変化が訪れた。
それは私が故妻への心の整理を昨年度中に着けたくなって、整理中に故妻の遺品類の中から故妻の大量の日記を見付けた事が原因なんだ。
故妻には日記を書く習慣が有ってね、何十年にも渡って書き続け、全て保存して来たと有ってそれこそ大変な量うだ、一日で読みきれるもんじゃない。
そして日記帳には日付けが書いてあって、無造作に読んださ。読みながら泣いたり笑ったり怒ったり考えたりした、妻の文字が乱れていたのは第四子の流産の時だ。
あの時は本当に大変だった。妻は嘆き悲しみ半狂乱で、子供達が怯えてしまう程にね。
私に泣いて謝ってすがり付いて、それこそ妻は自殺をしてしまうのではと心配をした。
日記には妻の私への贖罪の気持ちが綴られいた。その衝撃的な中身に私の頭の中は真っ白になったよ・・・・。
高校生の長女は私の子ではなく、私との結婚前から結婚後も暫く続いていた間上司の種の子だと記されていたんだ。
それを見た私は頭の中が真っ白になった。暫く呆然としていたと思う。
「お父さん、遂にそれを見たんだね」
驚いて寝室の襖の方を見ると、買い物から帰って来た長女が立っていたんだ。