振り向いた刹那!
鬼の形相のババアから繰り出される右拳を辛うじて交わしたものの、捨て身のババア渾身の頭突きをまともに喰らってしまった
鼻の奥にキナ臭さを感じ、薄れる意識のなかで思った
今度はダメかもしれないな...

馬乗りのゴツいババアに殴られ続けて、血だらけで泡を吹いた哀れな自分の姿を天井付近からぼうっと眺めていた

ママァ 僕、死んじゃったみたいだよ
忍び込んだ民家で、ゴツいババアにタコ殴りにされたんだ
ママァ 明日、帰らなくても悲しまないでね
最初から僕なんて居なかったんだ
みんな、さようなら、もう行かなくっちゃ
架純ちゃんのオッパイが僕を待ってるんだ!
ママァー ううう
なんだか風が吹いているけど、僕には関係ないさ

続く