病院の帰りに婚姻届を役所に持っていった
そして週明けの月曜日
着替えを持って病院へと向かった
何度かLINEをしていたみたいで、何やら話したい事があったようだ
面会時間ギリギリに行ったので、すぐに帰るつもりだった
元嫁は重い口を開いた
元嫁「今日、先生から話があったの」
俺「そうなんだ…なんて?」
元嫁「長くてもあと一年は持たないんだって…」
俺「マジかよ…」
元嫁「大野くんには本当に感謝してる
子供の事は親だから当たり前だけど、病院の事、運動会の事と忙しい中色々とやってくれて…運動会も大野くんがいなければ行けなかったし。本当にありがとう」
俺「俺は体に不調無いし当たり前の事を当たり前にやっただけだよ」
元嫁「運動会の時もさ、車イス席に置いてあちこち動き回るのかなと思ったらそばにいてくれて…本当にありがとう」
俺「当たり前だろ。元嫁ちゃんも子供達と同じように大切なんだから」

初めて余命宣告をされた
遅くても一年は持たない
そう言われた