しばらくして嫁が戻ってくると、手にはちょっとぼろぼろになった黒髭危機一髪。
「ほら、2人でやろうよ。」
「それまだのこってたんすか?」
「2人の思い出の品だもん。…っていうかもう敬語やめない?恋人になろうよ。私たち。」
「…うん。」
こうして俺の恋は成就し、一年後、無事志望校に合格したのを嫁に告げました。
「ほんとうにおめでとう。プレゼントあるからうち来なよ。」
「え?いいよ、悪いから!」
「いいから来るの!あと、お泊まりセットも持って来て!」
「…へ?」
就職後、一人暮らしを始めた嫁のアパートにお土産のケーキを持って行き、玄関を開けた瞬間押し倒され、そのままいただかれることに。
ギリギリ発射はしませんでした。